HOME記事キャラクターモデル色と装備の変更で「スコープドッグII」を再現! アニメ画面のイメージで仕上げる!【サンライズ・メカニック列伝】

色と装備の変更で「スコープドッグII」を再現! アニメ画面のイメージで仕上げる!【サンライズ・メカニック列伝】

2024.09.24

サンライズ・メカニック列伝 第66回/ATM-09-SA スコープドッグII【ウェーブ 1/24】●田仲正樹 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)

田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」特撮

ATM-09-SA スコープドッグII
(『装甲騎兵ボトムズ』より)

 サンライズ作品に登場する数多のメカを模型作例で再現し、改めてその魅力を探る連載企画「サンライズ・メカニック列伝」。今回は『装甲騎兵ボトムズ』から、アーマード・トルーパー(AT)「スコープドッグII」の1/24作例をお届けしよう!
 新天地を求めてクメン王国を脱出したあと、謎の戦艦Xの中で意識を取り戻したキリコ・キュービィーとフィアナ。バララント軍と秘密結社に追われるふたりが乗機としたのが、戦艦Xに格納されていたスコープドッグIIである。形状 は通常のスコープドッグと変わらないが、ポリマー・リンゲル液や制御コンピュータが換装されるなど、多岐にわたり仕様が変更されている。第29話でのATファッティーとの宇宙戦や、第39話での宿敵イプシロンとの決戦など、作品を代表する名場面を生み出した「サンサ編」の主人公メカである。
 タカラの伝説的名作に果敢に挑んだウェーブ製ニューキットを使用した作例は、田仲正樹が私物を投入して製作。ラウンドムーバーと武装を新たに装備させるとともに、タカラ版に敬意を表して本体のフォルムとディテールを調整。ATの模型ではもはやお約束に近い汚し塗装はあえて行わず、コーナーのコンセプトに合わせてアニメ画面のイメージで仕上げている。

田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」正面
田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」背面

[製作途中状態]

ウェーブ 1/24スケール プラスチックキットスコープドッグ素組み
ウェーブ 1/24スケール プラスチックキットスコープドッグ素組み背面

 2023年末にリリースされたウェーブの新1/24スコープドッグは、キャラクターキット史に残る名作であるタカラのSAKを継ぎ、ある意味で超える存在とも言える秀作。作例はコーナーの製作コンセプトに合わせたフォルムやディテールの微調整を行っているが、基本的にはキットの素性を可能なかぎり活かし、塗装の変更と装備品追加によってスコープドッグIIを再現したもの。読者諸氏が新たに自分だけのスコープドッグを製作する際、その完成度をより高めるための参考として本記事を活用していただければ幸いである

[頭部]

田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」頭部アップ
田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」頭部製作途中

 左側面の2連アンテナを真鍮パイプ、スプリング、縫い針を組み合わせたものに置き換え、強化すると同時にシャープ化。バイザーのスリットと頭部の2本の溝の周辺にはオリジナルのディテールが配されているが、作例では設定画とSAKのディテールを意識し、一部を瞬間接着剤で埋めて整理している

[胴体]

田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」胴体アップ
田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」胴体製作途中
田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」胴体製作途中2
田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」胴体製作途中3

 操縦席の後方には、ザックを確実に固定するためのネオジム磁石を内蔵させた。背部のフックは合わせ目を消しやすくするために分割位置を変更。腹部側面の追加武装用のラッチは設定画に準じてプラ材と瞬間接着剤で埋めた。腰部前後の装甲は藤田一己氏による内部構造図を参考に、裏面を軽量エポパテで埋めて面一に加工。股関節後方下部には市販のHIPS樹脂製キャップ部品を固定し、市販の各種ディスプレイベースと接続できるようにしている

田仲正樹作例「ATM-09-SA スコープドッグII」ソリッドシューター構えたポージング

ⓒサンライズ

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