『古賀が生んだ偉人 井上泰幸のセカイ展』甦る岩田屋ミニチュア! ラドンが壊した岩田屋が、特撮美術監督・井上泰幸氏の故郷・福岡県古賀市に登場!
2024.09.19『古賀が生んだ偉人 井上泰幸のセカイ展』
「ゴジラ」シリーズをはじめとする、東宝特撮映画を長年支えた特撮美術監督・井上泰幸氏の回顧展「井上泰幸のセカイ展」が、9月7日より井上氏の故郷・福岡県古賀市で開催中。特撮ファンの間では特撮美術のレジェンドとして知られる井上氏だが、「古賀が生んだ特撮美術の匠」として、地元の方々にも広く知ってもらおうという狙いだ。
井上泰幸氏は『ゴジラ』(54年)から東宝特撮映画に関わり、『空の大怪獣ラドン』(56年)で自らの出身地・福岡の街を緻密に再現したミニチュア制作に大きく貢献。円谷英二特技監督に一目を置かれるようになった。
今回の展示の中心は、劇中でラドンが壊した全高1.6メートルの岩田屋デパートを再現したミニチュア。他にも『空の大怪獣ラドン』のミニチュアメイキングを貴重な写真と資料で紹介している。特撮に初めて触れる人にもわかりやすく井上氏の功績を紹介する展示で、地元の人々の注目を集めている。
岩田屋のミニチュアは井上氏の初期の代表的な仕事であり、岩田屋は地元の方々にとってはなじみ深い福岡・天神の象徴。福岡古賀市で展示される特別な機会に、ぜひ足を運んでほしい。
【上映&トーク企画】
井上泰幸と特撮ミニチュアの魅力
9月21日(土)、22日(日)には上映&トーク企画「井上泰幸と特撮ミニチュアの魅力」も開催。21日は井上が参加した『ウルトラQ』2作品を上映。井上の姪・東郷登代美と、井上に学んだ特撮美術監督・三池敏夫が、テレビの現場での井上の技や怪獣デザインについて解説する。22日には特撮を市の文化事業に据える福島県須賀川市の事例を踏まえ、行政が特撮を取り上げる意味、文化としての特撮が行政や市民に何をもたらすのかについて、田辺市長とゲストが語る。
「井上泰幸・テレビの仕事 『ウルトラQ』編」
●9月21日(土)
12:30開場/13:00開始 入場料500円
上映:『総天然色 ウルトラQ』「ゴメスを倒せ!」、「クモ男爵」
司会 坂口将史
トークゲスト 三池敏夫、東郷登代美
「文化として根付く特撮」
●9月22日(日)
12:30開場/13:00開始 入場無料
上映:『巨神兵東京に現わる』(本編+メイキングドキュメンタリー)/すかがわ特撮塾 塾生制作怪獣映画(制作指導:田口清隆監督)
司会 坂口将史
トークゲスト 田辺一城(古賀市長)、三池敏夫、東郷登代美
★21、22日は歴史資料館中会議室で「古賀怪獣談話室」を開催。ステージイベントに関連したグッズや書籍を販売。三池敏夫のサイン会も予定(指定商品購入者のみ)。
「井上泰幸のセカイ展」
日程/2024年9月7日(土)~10月6日(日)※9月9、17、24、26、30日は休館
時間/10:00~18:00
会場/リーパスプラザこが 歴史資料館ギャラリー
お問い合わせ:092-944-6214(古賀市文化課)
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