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マジックファクトリー「1/700 ジェラルド・R・フォード」米海軍最新鋭空母を電飾! LED照明で臨場感を高める!

2024.09.24

ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード【マジックファクトリー 1/700】●Takumi明春 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)

Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」トップ画像

早くもモデル化されたアメリカ海軍最新鋭空母

 1975年から同型艦10隻を建造、長きにわたり運用されている「ニミッツ」級空母の後継として2017年に竣工したのが「ジェラルド・R・フォード」である。新型レーダーの搭載や電磁式カタパルトの採用など「ニミッツ」級から大幅に進歩し、すでに地中海派遣などの実戦任務にも就いている。マジックファクトリーからいち早く1/700モデル化された米海軍最新鋭空母に、LED照明をセット、格納庫や艦番号の電飾にトライしてみた!

Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」内部アップ3
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」内部アップ2
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」内部アップ
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」艦橋アップ2
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」飛行甲板アップ
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」船尾格納庫アップ
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」真横
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」右側面
▲前級「ニミッツ」級と比べると、船体長はほとんど同一ながら、やや小型の艦橋が右舷後部エレベーターの後方に移設され、飛行甲板前方の面積が拡大した印象を受ける
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」左側面
▲「ジェラルド・R・フォード」は現在大西洋方面の第12空母打撃群の艦隊旗艦となっており、2023年10月にはハマスのイスラエル攻撃に呼応し東地中海に派遣されていた
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」艦橋アップ
▲基部に艦番号「78」を書いた艦橋は「ニミッツ」級より小型だが高さが増え、前後にパネル型やドーム型のレーダーアンテナを多数装備する構造となっている
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」飛行甲板前方電磁式カタパルトEMALS 2基
▲飛行甲板前方には蒸気式カタパルトに代わって高出力でエネルギー効率も高い電磁式カタパルトEMALS 2基を装備。左舷中央部の2基を加え合計4基を設置する
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」飛行甲板
▲キットにはF/A-18E/Fスーパーホーネット、F-35CライトニングII、E-2Cホークアイ、MQ-25スティングレイが付属。その他のEA-18Gグラウラー、C-2グレイハウンド、SH-60シーホーク、補助車両などは他社キットなどから流用しよう
Takumi明春作例「マジックファクトリー1/700 ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード」飛行甲板俯瞰画像
▲「ジェラルド・R・フォード」は同型艦10隻の建造を計画、すでに3隻が起工済みで、来年竣工予定の2番艦「ジョン・F・ケネディ」から順次「ニミッツ」級と交替することになっている

実艦について
 2017年に竣工したアメリカ海軍の最新空母「ジェラルド・R・フォード」がマジックファクトリーの手によってキット化されました。フルハル/洋上モデルを選択式、ジェット・ブラスト・ディフレクターは開閉選択可能、エレベーターは位置選択可能、格納庫ゲートも開閉選択可能となってます。落下防止柵のエッチングパーツとデカール付きで、艦載機はF/A-18Eスーパーホーネット×4機、F/A-18Fスーパーホーネット×4機、F-35CライトニングII×6機、E-2Cホークアイ×2機、MQ-25スティングレイ×2機が付属となっております。ただし救難ヘリ、牽引車やクレーン車は付属しません。

船体
 今回の作例はちょっとした電飾で作ってみることにしました。船体はフルハルを選択。キット付属のスタンドとは別の飾り台に変更するため、船体底にナットをあらかじめ仕込み、ガイアノーツの瞬着パテで固定。そして各側面や後部の内部なども組んで船体に接着していきます。エレベーターは上下位置のどちらかにするか決めておきます。ここまではストレスなく組み立てられよい感じです。
 次に格納庫の製作に移ります。塗装し組み立てて、ピットロード製のスーパーホーネットを中心に配置し、天井にLEDを仕込んで接着。ここまでのLEDはすべて点灯チェックしながらの作業です。
 あとの船体のパーツはすべて接着、塗装できる範囲で床の塗装をして床通路部分をマスキング、艦底を塗装してまたマスキング。最後に船体を塗装してマスキングを剥がし、スミ入れと汚しまで施します。

飛行甲板
 飛行甲板はデカールを使用するので先に塗装を済ませます。1回目は通路床を塗装してマスキング。2回目は飛行甲板を塗装してマスキング。3回目に船体色を塗装。最後に飛行甲板のデカールを、マークセッターで軟化させて強固に貼り付けます。この手のデカールは大きいので、先に位置決めしてからマークセッターで定着させるようにします。
 最後に剥がれないようにクリアーを塗装します。ここまで作業したら、LEDの抵抗や配線を組み込み接着。あとはスミ入れと汚しを施していきます。

艦橋
 各層のブリッジ部分の窓はクリアーパーツではないので、3mmのアクリル板で現物合わせで自作しています。艦橋の数字は3mmドリルで開口、光ファイバーを組み込み内部のLEDで光るように工夫しました。
 ここまでいったら窓にマスキングして船体色を塗装、デカールを貼り、配線を船体側に繋ぎ接着します。

艦載機
 セットされている機数に対し、艦載機デカールがかなり多めに付属されていて、他社のホーネットやF-35などにも流用できそうです。内部格納庫に配置した多数のピットロード製スーパーホーネットにも艦載機デカールを貼り付けていますが、それでも余りました(笑)。

まとめ
 全体の汚し具合を調整し、塗装したエッチングを瞬間接着剤で接着して、最後にツヤ消しでコーティング。乾燥後に台座に固定して完成です。
 最新鋭のアメリカ空母をほどよく再現、サクサク作れていい感じのキットでした。ただヘリ、運搬車、クレーンがほしいですね。あとはもっと艦載機を付属してほしかったです。ちなみにキットの艦載機のスーパーホーネットやF-35は形状が違いすぎるので、他社製パーツと一緒に配置するのは避けたほうがいいです。今回は格納庫にピットロード製、飛行甲板にキットの艦載機という風に振り分けています。

マジックファクトリー 1/700スケール プラスチックキット

ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード

製作・文/Takumi明春

ジェラルド・R・フォード級航空母艦 CVN-78 USS ジェラルド・R・フォード
●発売元/マジックファクトリー、販売元/ビーバーコーポレーション●17050円、発売中●1/700、約48.1cm●プラキット


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