『フロントミッション』プラキット第6弾をディテールアップ&ウェザリング!ヴィネット作例をご紹介【スクウェア・エニックス】
2024.09.29スクウェア・エニックス プロダクツ 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)
ハイディテールなヴァンツァーを単品でもヴィネットでも楽しむ
「ストラクチャーアーツ フロントミッション」の第6弾のヴィネット作例が到着。第6弾に収録されるクラスタシア、ビザント、瞬王、シャカールの4種から、クラスタシアとビザントを使用して、単品としての完成度も高く仕上げている。
ディテールアップから、ウェザリングの雰囲気などキャラクターもAFVも手掛けるモデラーらしい仕上げを堪能していただきたい。
スクウェア・エニックス 1/72スケール プラスチックキット “フロントミッション ストラクチャーアーツ”
クラスタシア & ビザント
製作・文/小澤京介
ストラクチャーアーツ フロントミッションVol.6から、クラスタシアとビザントを製作します。トミーテックから発売されているジオコレ・コンバットの破壊された工場をベースとして使いヴィネット風にしてみました。
本体の組み立てでは、両機ともに合わせ目消しを行いながら組みつつ、段差やモールドで消しにくい部分にディテールアップパーツを使って隠していきます。他にもプラ板も使い、合わせ目消しの作業を減らしながらよりメカディテールの密度感もアップするので一石二鳥です。
クラスタシアのバックパックは、あえて上下逆につけて、下半身に重心が向いた安定感のあるシルエットとしました。ここも本来の底面部分にディテールアップパーツを取り付けることで、違和感を減らしています。
塗装では下地にラッカーを使用。ウェザリング前提なので明るめのカラーを使います。ビザントの下地にはライトブルーを使用。クラスタシアには、GXメタルピーチを下地に塗装しています。乾燥後、アクリルガッシュを使って塗り分けてハイライトなどを入れています。
スミ入れはエナメル塗料のダークアイアンとレッドブラウンを混色したものを使います。希釈率や配分を変えながらそのままウォッシングもしました。この時、エナメル溶剤がパーツの隙間に浸透して破損しないように要注意です。
ベースに使った破壊された工場は1/144スケールですが、ディテールアップをすれば1/72のフロントミッションでも違和感が少なく作れるのでシリーズ通してオススメです。
フロントミッション ストラクチャーアーツ Vol.6
●発売元/スクウェア・エニックス●各2728円、発売中●1/72、約9cm●プラキット
©SQUARE ENIX
小澤京介(オザワキョウスケ)
AFVモデルからキャラクターまで幅広いジャンルで活躍するモデラー。ウェザリングテクニックに注目。