『ウルトラマン80』HMA新プラキット「スカイハイヤー」をプロップ調に!パネルラインにシャドウが入った“80’sスタイル”で仕上げ
2024.09.17『ウルトラマン80』新キットをプロップ調に仕上げる
HMAはプラキットを手掛け始めてまだ間もないメーカーだが、いきなり絶好球(ダイナマイトボール)を投げてきた。それがこの『ウルトラマン80』(1980年)に登場したスカイハイヤーである。約13.8cmと小ぶりにまとめられたプラキットながら、当時のプロップ(撮影用ミニチュア)を彷彿させる的確なスタイルとモールド表現で『80』ファンにはたまらないアイテムとなっている。作例はウルトラメカ好きの不破優が担当。余興でちょっとした電飾を組み込みつつ、パネルラインにシャドウが入った“80’sスタイル”で仕上げている。
1980年4月、世間では平日夕方帯で『ガンダム』の再放送が一大ブームとなり(ガンプラはこの年の7月発売なので最高潮はこれから)、サブカルチャーが徐々に世間に認められつつある時代に『ウルトラマン80』の放送が開始されました。『80』放送当時は昭和ウルトラマンシリーズの特撮技術が最高潮に達していた時代で、スカイハイヤーの発進シーンは歴代作品中でも出色の豪華さとカッコよさ。シルバーガル、エースフライヤーらとの共同で怪獣にレーザーをビシバシ浴びせていたのも印象深いです。
放送当時は模型とポピニカが発売されていましたが、今年久しぶりに新作プラモが発売されました。キット内容はパーツ数も抑えられていてサイズも手の平サイズで好印象。今回はちょっと手を加えて製作していきます。
機首はコクピットを後から取り付けることができてありがたいですね。パイロットは付属していないので今回はガンプラのパイロット人形を流用しました。そのままでは大きすぎるので削って小さくしつつ、UGM隊員服に寄せて削って調整。機首先端のピトー管はイモ付けなので長いほうは0.5mm真鍮線に置き換えました。キットにはスジ彫りが施されていますがちょっと溝幅が太めですかね。プロップを参考に少しスジ彫りを追加しました。
今回は3つのノズルに電飾を仕込んでみました。最近流行りの磁気スイッチ付LEDを使用しました。ワンダーウェイ W-PARTS LEDモジュールの3連タイプを使い、ノズルは市販の透明パーツの組み合わせに置き換えて光を通すようにしました。今はモジュール化された電飾ユニットが市販されているので、はんだ付けせず気軽に組み込めるのがいいですね。
■塗装
電飾したので機体内側は黒サフを吹いて光が漏れないようにしています。
シルバー=ガイアカラー Ex-シルバー
黒=GX2番 ウイノーブラック
キャノピー=ガイアカラー 蛍光ブルーグリーン
パネルラインのスジ彫りに沿って101番 スモークグレーを細吹きしました。。
付属のデカールは柔らかく貼りやすいです。別途モデルカステンのコーションデカールグレーを使用。スミ入れはタミヤエナメル塗料 ジャーマングレイ。仕上げはガイアカラー Ex-セミグロスクリアープレミアムを吹いて完成です。
シルバーガルはもう少し発売に時間がかかりそうですが、その次はなんとリアべ号というアナウンスが。個人的にはバッカスⅢ世! と無責任にリクエスト。HMAさんよろしくお願いします。
HMA ノンスケール プラスチックキット
UGM多目的ジェット戦闘機 スカイハイヤー
製作・文/不破優
UGM多目的ジェット戦闘機 スカイハイヤー
●発売元/HMA●3850円、発売中●約13.8cm●プラキット
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