【1980~2024年】1/144スケールの「RX-78-2 ガンダム」ガンプラの歴史と進化を振り返り!【機動戦士ガンダム】
2024.09.031/144スケール「RX-78-2 ガンダム」ガンプラの歴史と進化
1980年7月に発売された最初のガンプラ「1/144 ガンダム」以来、「RX-78-2 ガンダム(以下ガンダム)」はさまざまな形で世に送り出されてきた。ガンダムは常にガンプラ進化の最前線に立ち、ここで実証された技術が後のガンプラ開発に活かされていく。それは、『機動戦士ガンダム』劇中での試作モビルスーツとしてのポジションそのものとも捉えることができる。本頁では、今回の特集テーマであるRGに合わせて、1/144スケールのガンダムの歴史と進化を振り返っていこう。
2001年5月
HGUC ガンダム
2010年7月(ガンプラ30周年)
RG ガンダム
2019年12月(ガンダム40周年)
HG ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)
2020年6月
HG ガンダム [BEYOND GLOBAL]
「RG」14年ぶりの完全リニューアル!!
RG ガンダムは1/1実物大ガンダム立像があったからこそ、ガンプラでありながらスケールモデルとも呼べるアイテムとなった。対してRG ガンダム Ver.2.0は、これまでのRGを含むガンプラシリーズで蓄積されてきた技術を集約し、改めて工業製品としてのガンダムを考察、今だからこそできる1/144スケールのガンプラ最高峰を目指したものとなっている。つまり同じ“リアルの追求”でもそれぞれに「形」を構築していくための思考が異なっているからこそ、形状や仕様にも違い(あえて言うなら開発マンの個性)が出ていると捉えることができる。当然のことながら、14年前から現在に至るまでに技術は大きく進化しており、プロダクツとして見れば14年前には到達できなかった領域に達しているのは事実と言わざるを得ない。しかし、14年前にRGシリーズが立ち上がり、このアイテムが世に出たことでガンプラ技術はさらに底上げされ、今があるということもまたまぎれもない事実であろう。
ガンプラの原点が最新技術でリバイバル!!
RGの変遷とはうってかわり、こちらはフォルムは当時のまま、現在の技術を盛り込んで再構築(リバイバル)するという、RGとは技術の使い方がまったく異なるアイテムになっている。変わらないものは「フォルム」と「ランナー枚数」、変わったものは「タッチゲートによる工具不要」、「スナップフィットによる接着不要」、「イロプラによる塗装不要」の3点。一見フォルムを変えないということはそこまで手間がかからないのでは?と思えてしまうが、上記の変更点を盛り込むには設計からすべてを構築していく必要があり、フォルムを変えないことが大きなハードルになっていることに気付かされる。実際にキットを手にしてみると、胴体部分の構造や組み立てやすさを追求している面においてはENTRY GRADE ガンダムに近く、1/144 ガンダムとENTRY GRADE ガンダムの延長上で結び付いたものが本アイテムという印象だ。
最新技術がふんだんに盛り込まれたRGとは異なるが、ある意味RG ガンダム Ver.2.0とは対照的な存在であり、この両アイテムがガンダム45周年におけるガンプラ展開の双翼を担っている存在といえよう。
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