ガルプラレスキュー隊!!
ペンツールで気軽に塗装してみよう！
プラモの説明書に載っている完成見本や模型誌などの作例は、ほとんどが塗装されています。というのも、近年のキャラクターモデルは成型色で色分けがしっかり再現されているのですが、成型色で再現できなかった細部の色分けをするために塗装が必要だったり、オリジナリティーを出すための色変えや、塗装ならではの表現をするために“塗装”されているんです。
しかし、作例を真似しようと思っていきなりすべてを塗装しようとすると、塗装の奥深さに惑ってしまうことでしょう。そこで今回は塗装の入口として、ペンツールによる塗装をご紹介します。ペンの形のためコントロールしやすく、後片付けもいらない、ペンツールで一歩を踏み出してみましょう。
▲ 連載の初回で合わせ目消しをした轟雷。今回はペンツールを使って部分塗装で遊びましたが、メガネをかけられるように前髪の左右にコの字の切り欠きを作っています
▲ クリアー成型の6種類のメガネと畳んだ2種類のメガネ、さらに小鳥遊 暦の髪型に合わせてツルの長さが異なる6種類と、たくさんのメガネがセットになったキット。ツルの塗装にペンツールはピッタリ
マッキーペイントマーカー極細 金
▲ 油性で落ちにくいペンとしておなじみマッキー。今回はペイントマーカーシリーズの金色を使用。今回試したペンのなかでももっとも輝きの強いアイテムでした！
▲ 先端はそれぞれ1.2mmと0.7mmの2種類があり、先に向かって細くなる、何も難しくないまさに“ペン”の形です。先端からはよくインクが出てくるので、ペンを置いてスッと引けばラインがキレイに描けて、塗り潰すこともかんたんです
▲ スカート部のラインに描いた例。黒の上からでもしっかり発色して、かなりキメ細やかな輝きを見せます。安心のマッキーですね、乾燥後は落ちにくい性質もあります
ぺんてる筆 金の穂
▲ くれよんやサインペンでおなじみの筆記具メーカーから発売されている穂先のある筆ペンです。穂先がしなり、表情のある塗りができます。ぺんてるの筆シリーズは同じ容器のラメ色もあり、バラエティ豊富な色数があります
▲ ペンをよく振り、後部をノックすることで筆先にインクを送り出す方式です。筆ペンの使い方と全く同じなので、しっかり押さえながら線を引くと太い線が描けます
▲ 筆ペンは広い面が一発で塗れるところが特徴的ですが、本来の筆ペン的用法もバッチリです。腕に自信があるなら、止め跳ね払いもできるので、文字をバシッと描いてもカッコいいかも…？（文字：けんたろう）
ミスターホビーマーカーゴールド
▲ 模型の塗料といえばここ、GSIクレオスもペンツールの開発が盛んです。ミスターホビーマーカーとして発売されたのは5色の金属色で2種類のペン先があり、塗ることやぼかすことなど、模型を作るのに特化したペンツールで表現の幅を広げてくれます
▲ ペンらしい細い先端と、コシの強いペン先。塗り潰すのはあまり得意ではないですが、ワンポイントなら充分でしょう。金属色なので傷を書き込んだり、いわゆる「ハゲチョロ」的なウェザリングなどにも使えます
ミスターホビーマーカーの最強のお供「ぼかしペン」
▲ メタリックセットにも付属するぼかしペンは、先端で拭ったり、インクを引っ張ってぼかしたりという使い方ができます。先端が汚れたらティッシュにこするととキレイになるので、ぼかしペンは繰り返し使えます
▲ ぼかしペンの塗った部分が拭える特性は、凹んだディテールとの愛称が抜群です。ディテールを見つけたら、はみ出しを気にせずまずペンでどんどん塗り潰しましょう
▲ ぼかしペンでディテールの外を拭っていきます。ディテールに塗料が残るようにペン先を寝かせて、表面を撫でるようにすると拭き取りやすいでしょう
▲ ディテールの内側だけ金属色に塗り分けることができました。メカにはつきものの、凹んだディテールを手軽に塗り分けることができます
マッキーペイントマーカー 極細 白
▲ 先程は金を使いましたが、白もまた便利な一本。隠蔽力が高くしっかり発色する性能の高さを持っています
▲ 狭いモールドなのでインクを塗り込むように動かします。下地が黒でもしっかり白くなるのがよいところ
▲ 余分をサッとラッカー系塗料のうすめ液をつけた綿棒で除去します。成型色ベースならこれでキレイに白が入れられますよ
▲ マッキーは拭き取りづらいので、塗装面に塗るときは一発勝負になりますが、それでも輝きや隠蔽力はそれを補ってあまりある魅力。ピンポイントで使いたいアイテムです
Ⓒ KOTOBUKIYA
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