HOME記事VR【VRChat】バーチャル空間で活躍する有名クリエイターの作品が勢ぞろい!「VRクリエイターズジャンクション」始動!第1回のテーマは“かわいい”

【VRChat】バーチャル空間で活躍する有名クリエイターの作品が勢ぞろい!「VRクリエイターズジャンクション」始動!第1回のテーマは“かわいい”

2024.08.19

“KAWAII”展示を一部紹介! それでもやっぱりVR空間で見て欲しい!

▲アバターモデル『凪夜瑠璃』専用衣装の『HEISEI TRIBE!!』

 せっかくなので、第1回の“KAWAII”に展示されたアイテムをここで軽くご紹介しましょう。

 服飾モデルを数多く手掛けている「てんぱすおおもり」から、平成ギャルなイメージのアバター「凪夜瑠璃」専用の服飾モデル『HEISEI TRIBE!!』です。「凪夜瑠璃」のデフォルト衣装は、ゆるめに着崩した制服にルーズソックスという、いかにも平成のJKといった姿なのですが、こちらは休日のおでかけコーデといった印象です。

 「凪夜瑠璃」はトゥーン調の強いシェーダーで表現された、デフォルメを効かせたタイプのアバターです。ひとめで“あの頃のギャル”だと分かる見た目で愛嬌があり、使ってみると誰でもギャルっぽい動きをしたくなる不思議な魅力があります。

▲『Be My Addiction』を着るアバター『マヌカ』

 次に登場するのは、同じく「てんぱすおおもり」よりゴシック調のワンピースタイプドレスコーデの『Be My Addiction』。リアル系の服飾モデルなので、小悪魔系の雰囲気が『マヌカ』に似合います。『マヌカ』はSTUDIO JINGOによる作品で、こちらも『桔梗』に負けず劣らずの人気を獲得しています。第一弾の展示に採用されている『セレスティア』も同サークルによる作品であり、やはり高い人気なのですが、これほどのヒット作を連続させているのは異例とも言えます。

 続いて登場するのは“ネイルアクセサリー”です。『Minuet_Doll×72ca』からは、アバター制作に組み込んでの再販を可とする『MDollnail』が展示されています。

 『VRChat』のアバター利用における権利関係は、“改変”と呼ばれる特徴的な文化とともに育ってきました。これは『VRChat』の多くのプレイヤーが“自分でアバターデータをアップロードする”方法を取るという背景も関係しています。自由度の高い設計のアバターを使っていると、小さな変化だけでも個性を持たせたくなるものです。アバター制作者が個別に全て対応していくことはできませんし、アバターの使用権利だけしか許可されていなければ、『VRChat』上では同じ見た目のプレイヤーが増えるだけとなってしまいます。

 このような構造から、アバター制作者は“個人の楽しみの範囲において改造を許可”しつつ“VRSNSへのアップロードも許可”するという権利体系が整備されていきました。こうした権利に関わる状況は改造やアップロードだけにとどまらず、様々な需要を想定して制作者が可否を柔軟に設定できるよう、色々な項目を盛り込んだ権利テンプレートも普及しています。

 再販を許可するモデルはその中でも珍しく、ゲーム制作などで見られる“アセット販売”に近い戦略と言えるでしょう。

▲『MDヒストリーローラーシューズ』を履く『桔梗』

 モデル販売はコラボレーションやチームでの制作も珍しくはありません。先の『Minuet_Doll×72ca』と、アバターの独自アニメーションを販売しているドロヤマート」によるコラボレーションシューズモデル『MDヒストリーローラーシューズ』です。

 『VRChat』で使用できるアバターや、関連するアクセサリーといったモデルは、単にメッシュ(ポリゴン構造)をアバターに重ねられるだけではありません。シェイプキーという機能を盛り込み、購入者がモデルを使用して改変を行う際、用途に応じて形を簡単に変化させられる設定項目を予め用意しておくことも可能です。

 『MDヒストリーローラーシューズ』を例にすると、ローラースケート状のデザインと、ローラー部分を除いたシューズ状のデザインを選択できます。このとき、別々のファイルを読み込むのではなく、シェイプキーを操作するだけで簡単に切り替えられます。これにより、『Unity』上で別々のプロジェクトを作ったり、デザインを変えるたびにモデルを交換したり、といった手間を軽減できるようになります。

▲アバター衣装『BonBon_Fille』の展示ブース

 「おもちやさん」からは、まさに“KAWAII”のテーマにふさわしいふわっとしたドレス『BonBon_Fille』の展示です。とても華やかで、テクスチャや色の異なる12種の柄も用意されており、手軽な気分転換も楽しめるモデルとなっています。

▲スプーンですくってデザートを食べよう!

 更に同じく『おもちやさん』からは、ワールドへ設置できる小物ギミック『チャイティー&カフェセット』も展示されています。

 『VRChat』のワールドやモデルは「Unity」で制作することとなりますが、ある程度のゲーム的な仕組み(ギミック)を実装しておくこともできます。『チャイティー&カフェセット』のアイスチャイなどに入れられているスプーンは、カップ本体とは個別に操作が可能で、取り出すとスプーンの中にぷるぷるとしたクリームやフルーツが残ります。

 そのままトリガーを押すと食べ物が消え、カップの中に差し込めば再びすくい出せるというギミックです。スプーンをカップに差し込んで手を離すと、しっかりカップと一体化するので、カップを移動させた時にスプーンだけが置いていかれることもなく、丁寧に設計されています。

第2回は“メカ・SF”がテーマに。今秋にオープン予定!

 「VRクリエイターズジャンクション」は、今後も定期的にテーマを決めて展示を入れ替えていきます。次回は今秋を予定しており、“メカ・SF”がテーマ。ホビージャパンがイチオシのクリエイターはもちろんのこと、第2回はユーザーアンケートによるみなさんの“推し”を調査し、今回も素敵なアイテムの数々を展示していきます。

 高品質な状態のモデルをじっくりと眺められる本展示会。「気になっているアバターや衣服があるけど、購入する前に細かくチェックしたい!」という方はもちろん、「3Dアイテムで遊んでみたい」という方はきっと興味深い体験ができるはずです。VR機器をお持ちの方はもちろん、PCがあれば誰でも無料で入場ができますでの、ぜひ「ホビースフィア」に足を運んでみてください。

ホビージャパン公式VRワールド「ホビースフィア」はこちらからアクセス!

※VRChatのインストールが必要です

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