【VRChat】バーチャル空間で活躍する有名クリエイターの作品が勢ぞろい!「VRクリエイターズジャンクション」始動!第1回のテーマは“かわいい”
2024.08.19ホビージャパン公式ワールド『ホビースフィア』に企画展示場がオープン!
代表的なソーシャルVRプラットフォームとして大きなにぎわいを見せている『VRChat』で公開中の、ホビージャパン公式ワールド「ホビースフィア」。これまでホビージャパンから発売したフィギュアやプラモのデジタルモデルを展示している、メタバースの展示会場です。
そんな展示会で今年6月から新たな試みとして、「VR クリエイターズジャンクション」と題した3Dモデルの企画展示がスタート。「VRクリエイターズジャンクション」は『VRChat』で活躍しているクリエイターにフォーカスした展示会。いわば“VR空間のショーウィンドウ”のように魅力を伝える場として、ホビージャパン担当者による直接選定・デザインのディスプレイが立ち並びます。
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“独自企画”と“直接ディスプレイ”で最高品質の展示を強みに
実は『VRChat』のプレイヤーならば、こうしたワールドやアバターモデルを誰でも制作・公開が可能。その土台は「Unity」というゲーム制作ツールが担っており、専門的な知識が必要となってしまうものの、極めて細かい自由度を得られるという特徴があります。
そのようにして制作されたワールドやモデルの存在は既に数えきれず、数百種類にもおよぶアバターを比較・体験するためのワールドまでもが作られるほどです。企業が開催する大型のマーケット型イベントへクリエイターが出稿するといった文化も根付いています。
ホビージャパンが開催する「VRクリエイターズジャンクション」は、そんな数多くのアバターや3Dモデルの中から、テーマを定めて展示する企画展です。展示物はホビージャパン担当者が直接厳選してお届け! 規模を抑えた独自企画とし、モデルのディスプレイもホビージャパン自身が制作することで、“クリエイターの制作物を高品質で展示できる”ことを強みとしています。
大型の展示ワールドやマーケットイベントでは、どうしても“入稿”のためのデータフォーマットが指定されることとなります。クリエイターが制作した本来の品質から、ポリゴン数やテクスチャ解像度といった要素を削ったりして、“展示用”に調整して入稿を行う必要がでてくるのです。このような対策を行わないと、『VRChat』のワールドへ展示するデータ量が増大してしまい、場合によっては正しい表示ができなくなってしまうという問題が起こります。
一方で、ワールドやアバターの制作者が直接自分で販促目的の展示会場を用意するという方法も存在します。しかし、それだけで大きな作業コストが発生することになりますし、特にアバターは品質が年々向上し続けているため、余裕を確保するのは難しくなってきています。
そこで、ホビージャパンでは展示する作品を企画・厳選し、ディスプレイ制作まで担う「VRクリエイターズジャンクション」を開催することとしました。この方法であれば、クリエイターにかかる負担は少なくなり、更には“モデルデータの妥協”を行うことなく、こだわりのディスプレイで作品の魅力を伝えられるようになるわけです。
第1回は“KAWAII”をテーマに服飾モデルを紹介
『VRChat』のアバター文化は成熟が進み、“特定の人気アバターのための服飾データ”で、大きな収益を実現するクリエイターも存在します。有名アバターともなれば服飾だけではなく、専用にデザインされたアクセサリー、髪色や肌の質感を変化させるテクスチャといったものまで存在します。
第一弾のテーマは“KAWAII”とし、『VRChat』でも代表的なアバターモデルが登場します。特に、『ポンデロニウム研究所』が販売する『桔梗』や『STUDIO JINGO』の「マヌカ」などは、必ずどこかで一度は目にしているのではないかと思える程の人気です。
アバターは身体の全体までデザインされているので、それぞれが独自のサイズ・比率を持っています。同じ形の身体構造を採用した“共通素体”と呼ばれる手法で制作されているアバターもありますが、多くの場合、アバターへ着せ替えるための服飾モデルは対象のアバターに対応させた専用の採寸で制作されているのが実情です。
必然的に、人気のアバターに服飾クリエイターが集中するという結果となり、一方で多くの服を楽しみたいプレイヤーは人気のアバターモデルを使うようになる、という循環が生まれています。
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Trasque(トラスク)
Webライター。VR文化・イベントの取材を通し、当事者の今を記録している。PCゲームレビューやゲーム会社・イベントの取材実績あり。