HOME記事キャラクターモデル電飾ユニット搭載の究極のブラスターテッカマンブレードを作る!! 橘猫工業が送るプラキットをメタリック塗装でにっけが仕上げる【宇宙の騎士テッカマンブレード】

電飾ユニット搭載の究極のブラスターテッカマンブレードを作る!! 橘猫工業が送るプラキットをメタリック塗装でにっけが仕上げる【宇宙の騎士テッカマンブレード】

2024.08.12

ブラスターテッカマンブレード【橘猫工業】 月刊ホビージャパン2024年9月号(7月25日発売)

電飾発光、超シャープ 究極の「超戦士ブラスター」

 アニメ『宇宙の騎士テッカマンブレード』(1992)に登場するブラスターテッカマンブレードが、中国のプラキットメーカー・橘猫工業(オレンジキャットインダストリー)の手で新たにプラキット化。橘猫工業が贈る『ブレード』関連キットもついに5体目。さらに円熟味を増した可動設計と危険なほどにシャープに成型されたパーツといった同社の長所はそのままに、今回はついにシリーズ初のLED電飾ユニットを搭載! これまで以上により迫力のあるディスプレイを可能とした、この夏大注目のキットなのだ。作例は光沢感のあるメタリック塗装を施すことで、ブラスターテッカマンブレード=Dボウイの命の煌めきを表現してみたぞ。

▲Dボウイ=テッカマンブレードの進化形態がブラスターテッカマンブレードだ。不完全な状態のまま戦い続けたDボウイの肉体は組織崩壊を起こしつつあった。これを食い止めるため、Dボウイはテックセット後に再度変身する「ブラスター化」を行い、復活。パワー・スピードが格段に向上し、必殺のボルテッカも全方位に攻撃可能な超ボルテッカにパワーアップしたが、強大すぎる戦闘能力の反動はDボウイの脳に深刻なダメージを与えていく…
▲目の部分はツインアイを塗装で再現。目の形に切り抜いたマスキングテープをバイザー部に貼り、黒サーフェイサーを吹いて塗り分けた。マスクは作画によっては上部側に2重ラインが存在するので、BMCダンモ 段落ち幅0.2mmで縁を丁寧になぞって段落ちモールドを追加した
▲キットは肩装甲前側の赤いパーツが独自に展開。これにより超ボルテッカの腕組み姿勢の際に肩装甲と上腕が干渉しないようになっている。また前腕部もヒジを基点にロールするため、劇中同様の必殺技ポージングが可能となっているのだ
▲素組み(写真左側)と比較。キットは6色の成型色に加えてテックランサーの刃の部分が塗装済。ボディの白パーツの光沢の質感が美しく、組み立てるだけでイメージ通りの立体物が顕現する。作例の赤部分はガイアカラー プレミアムメタリックレッド深紅でメタリック感を、白い部分はXC08番 ムーンストーンパールで光沢感を加えた
▲テックランサーは全長約32.5cmと、ノーマルのテッカマンブレードのものよりもさらに大型化。キットはあらかじめ刃に銀塗装が施されているのだが、作例は合わせ目を消すため塗装を一度落とし、接着してからガイアカラー アルティメットブラック→SM205番 スーパーチタン2の重ね吹きでエッジを立体的に塗装した
▲左右それぞれにテックランサーの持ち手が用意されているほか、柄を持つ角度が異なる持ち手パーツも付属するのでさまざまなポージングが可能。太モモのロール軸によって開脚ポーズにも支障がない
▲片ヒザをついたポーズもご覧の通り。ヒザ関節周りは曲げに連動して装甲がスライドするので、動かしていて楽しいのも本キットのチャームポイント
▲シリーズ共通のポージングスタンド(別売)用のアダプターを臀部に装着可能。画像のようにかなり傾斜をつけた姿勢でもしっかり保持できる
▲付属のテッククリスタルは中央部に磁石を挿入可能で、これが非接触式のLED発光用スイッチとなっている
▲前腕のボルテッカ砲口部はパーツの合わせ目にごくわずかなスキ間が開き、発光時にそこから光が漏れてしまうのでプラシート0.5mmを挟んで完全に遮光した
▲テッククリスタルを胸部にかざすことで、内部のLED発光ユニットが発光を開始。さらにもう一度クリスタルを近づけるとLEDが点滅し始め、超ボルテッカの発射シーンを彷彿させる発光パターンへと切り替わる。夢中になって遊べる素晴らしいギミックだ
▲両肩と前腕、太モモに存在する16門の砲口からフェルミオン粒子を一気に放出する超強力な反物質砲「超ボルテッカ」。キットの前腕、肩部の装甲をスライドさせると砲口が出現。さらに肩と前腕、頭部に埋め込まれたLED発光ユニットを起動させると、必殺技発動時のまばゆい煌めきが再現できるのだ

■永遠の孤独
 今回はブラスターテッカマンブレードを製作しました! 劇中の初変身はとてもカタルシスがあり印象に残っています。今回のキットは電飾ギミックがあり、造形も非常にシャープになっているので、大きな改造はせずにギミックを生かしつつツヤツヤ仕上げにしました。

■製作
 キットはLED回路を組み込み可能で、前腕部と肩のボルテッカ砲と目、額のクリスタルが発光します。
 バイザーはアニメのツインアイの発光が印象的だったので再現してみました。マスキングテープを目の形に切り出し、バイザーに貼って黒サーフェイサーで塗装→ガイアカラー Ex-クリアーで保護。黒は遮光を兼ねているので濃いめの黒サフを吹いています。
 テックランサーはランナーの状態で銀塗装でコーティングされており非常にキレイ。今回は合わせ目を消して塗装をするので、うすめ液を染み込ませたキムワイプで拭いて可能な限り落としてからヤスリで削り込み、さらにエッジをシャープ化しました。

■カラーレシピ
白=SM204番 スーパーステンレス2→ガイアカラー Ex-ホワイト→XC08番 ムーンストーンパール
赤=ガイアカラー アルティメットブラック→ガイアカラー プレミアムメタリックレッド深紅
金=アルティメットブラック→SM211番 スーパーレッドゴールド
銀=アルティメットブラック→SM205番 スーパーチタン2
フレーム=40番 ジャーマングレー→XC04番 アメジストパープル→ガイアカラー Ex-セミグロスクリアー プレミアム
緑=GX122番 クリアピーコックグリーン
 本体白はもともとパーツ表面がツヤツヤなので2000番のスポンジヤスリで軽く撫でてから、下地にステンレスシルバー、その上からEx-ホワイト、最後にムーンストーンパールを吹いています。
 赤いパーツは下地にアルティメットブラック→プレミアムメタリックレッドを2~3周吹いてからEx-クリアーを吹き、充分乾燥させたらタミヤ コンパウンド細目→仕上げ目→タミヤ モデリングワックスで磨きました。

■最後に
 自分は橘猫工業のキットを今回はじめて組んだのですが、非常に組やすくてびっくりしました! 造形もシャープで非常にかっこよく、とってもモデラー泣かせなキットでした(苦笑)。
 テッカマンブレードのシリーズはどこまで出るのか気になりますが、個人的には相棒のペガスを出してくれたらうれしいですね。相当のデカさになりそうですが…(笑)。

橘猫工業 ノンスケール プラスチックキット

ブラスターテッカマンブレード

製作・文/にっけ

ブラスターテッカマンブレード【初回限定版】
●発売元/橘猫工業、販売元/ウェーブ●8250円、8月予定●約22cm●プラキット

ⓒ創通・タツノコプロ

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