HOME記事ガンダム「HG マイティーストライクフリーダムガンダム」をお手軽フィニッシュ! 一気に完成度を上げるポイントを具体的に紹介します!【ガンダムSEED FREEDOM】

「HG マイティーストライクフリーダムガンダム」をお手軽フィニッシュ! 一気に完成度を上げるポイントを具体的に紹介します!【ガンダムSEED FREEDOM】

2024.07.01

ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年8月号(6月25日発売)

【短時間で完成させたい人向け】

成型色を活かしてお手軽に完成させる

 映画公開から4ヵ月にしてようやく発売となった待望のHG マイティーストライクフリーダムガンダムを、哀川和彦製作による成型色を活かした製作法でご覧いただこう。パーツの整形から部分塗装、スミ入れなど、全塗装しないお手軽工作だが、ストレート組みから完成度を各段にアップさせる方法を解説していく。

解説/哀川和彦

HG マイティーストライクフリーダムガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2970円、発売中●1/144、約13cm●プラキット


主に使用するツール・マテリアル

▲匠TOOLS 極薄刃ニッパー(グッドスマイルレーシング)、フィルムスティックヤスリ(ピットロード)、ヤスリスティックフィニッシュ細型(ウェーブ)、3Mスポンジ研磨剤各種(スリーエム)、タミヤ調色スティックにフィニッシングペーパーを貼り付けた自作ツール
▲Mr.セメントSP(GSIクレオス)、タミヤコンパウンド各種(タミヤ)
▲エナメル塗料(タミヤ)、クラフト綿棒各種(タミヤ)、タミヤモデリングブラシHG面相筆 超極細(タミヤ)
▲プロコンBOY WAダブルアクション0.3(GSIクレオス)、Mr.カラー各種・水性ホビーカラー(GSIクレオス)、マスキングテープ(タミヤ)

①パーツの切り出し

▲ランナーに付いているパーツを一度で切り出そうとするとパーツを傷付けてしまうことがあるので、切り出す際はゲートを少し残して切り出します
▲残したゲートにニッパーを垂直に当て切り出します。角度が付いた状態で切ってしまうとパーツを抉ってしまうこともあるので注意しましょう

②ゲート処理

▲切り出して残っているゲートにヤスリがけを行います。大きなヤスリを使うと周辺まで削ってしまうことがあるので、慣れるまでは幅の狭いヤスリでピンポイントに処理していくとよいでしょう
▲ゲートを取り除いたら周辺と質感を合わせるために面の大きいヤスリに持ち替えて面全体を整えていきます。写真は靴部の側面ですが、パーツの表面は水平ではなくゆるやかにカーブを描いているので、クッション性のあるヤスリを選択してパーツのカーブを意識しながらヤスリがけを行います
▲ゲート処理が終わった状態です。ゲートがあった箇所を触っても引っ掛かりもなく自然な状態になりました。ゲートの有無によっては完成時の印象がかなり変わるのでしっかりと処理をしておきましょう

③整面

▲ヒザ部分を見てみます。一見このままでもよいように見えますが、「ヒケ」と呼ばれる凹みがある場合があります。ヒケはパーツの裏側にピンやダボなどがある箇所に出ることがあります。軽くヤスリがけをすると凹みがはっきりと現れました

▲ここはそれほど大きなヒケではないので、ヤスリがけで消していきます(600→800→1000番手)。ヒケを消したことで面が整いました。地道な作業ですが、手を加えたぶんだけ完成度は上がります

④エッジ出し

▲パーツの外周(赤く塗った箇所)に安全面を考慮して細い面取りがあります。設定画にはないものなので、この面取り部を消していきます
▲白い面と赤く塗った面を平らにしていきます。ふたつの面が交わる頂点にヤスリを当てて、赤い面がなくなるまで削っていきます
▲面取り部がなくなってひとつの面になったことで、エッジが立ちシャキッとした印象になりました。最初はどこのエッジを出せばかっこよく見えるのか悩むと思います。ほかの作例も参考にして全体のバランスを確認してみてください

⑤頭部アンテナのシャープ化

▲頭部アンテナなど、パーツの一部には「フラッグ」という安全基準で設けられた突起があります。これは設定画にはないものなので、取り除いていきます
▲まずはニッパーで切り落とします。根元ギリギリでカットすると切りすぎて抉ってしまうこともあるので、少し余裕を持たせて切り出します
▲残した部分はヤスリがけで取り除いていきます。力を入れすぎるとアンテナを折ってしまうこともあるので、アンテナの下に指を添えてヤスリがけを行います
▲フラッグを取り除いたことでスッキリした状態になりました。ここからさらに先端に向かってシャープなデザインになるように削り込んでいきます
▲側面の根元から先端に向かって尖らせるイメージでヤスリをかけていきます。先ほどと同様にアンテナの下に指を添え、撫でるくらいの力で左右のバランスを見ながらヤスリがけを行います
▲削り込んだことで設定画のようなシャープ形状になりました。今回は成型色仕上げなので削り込みのみで仕上げますが、塗装するのであればプラ板などを貼り足して延長しつつシャープ化する方法もあります

ⓒ創通・サンライズ

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哀川和彦(アイカワカズヒコ)

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