HOME記事特撮『ウルトラマンアーク』SKIP座談会! ユウマ役 戸塚有輝×シュウ役 金田 昇×リン役 水谷果穂が、放送が近づく本作の見どころを語る

『ウルトラマンアーク』SKIP座談会! ユウマ役 戸塚有輝×シュウ役 金田 昇×リン役 水谷果穂が、放送が近づく本作の見どころを語る

2024.06.21
▲金田氏が演じる石堂シュウは「地球防衛隊・宇宙科学局」からSKIPに派遣されてきた特別調査員。他のメンバーとはやや異なる立場でありながらもユウマたちと絆を結んでいく。コーヒーが大好物

――それぞれの役柄についても伺っていきたいと思います。ユウマという役の印象や、戸塚さんに似ているところ/違うところはありますか?

戸塚ユウマがユウマたりえる部分として、とても強い「正義感」を意識していました。子どもの頃に怪獣災害で悲しい思いをして、そこから16年間ずっと逃げずにその過去と向き合い続けてきた人なので。ちょっと偏っているくらいの強い正義感を持っている人物だと思って演じていました。性格や考え方は僕と違うところがあるなと思うのですが、ユウマとしての佇まいや所作が僕自身と似ているところがあるからオーディションで選んでいただけたのだと思うので、そういったところはそのままの自分でやっていました。

水谷たしかに性格は全然違うけど、見た目の雰囲気はほんとうにユウマのイメージどおりだと思います。台本を読んで想像したユウマそのもの。

金田わかる。初対面のときはユウマのイメージまんまだなと思いました。有輝自身の中身を知っていくと、あまりユウマと有輝が似てるとは思わなくなったんですが。


――シュウについてはいかがですか?

金田第一印象はクールで、人とのコミュニケーションがちょっと苦手な人。誰かと一緒になにかを楽しむ表現があまり上手くないのかなという印象でした。ただ、彼のなかにも正義感があって、その正義に対するストイックさを中心に行動しているのが石堂シュウなのだと思います。あと、方針の違いでユウマとぶつかることもあるのですが、そういうときシュウはユウマ側の意見もちゃんと聞き入れるんです。自分の考えがすべてじゃなくて、ユウマの考えも一理あるんじゃないかと思って行動できる。自分もそういう意識を持って日々を過ごしたいなと見習った部分です。

戸塚金田くんも一見クールでストイックな雰囲気がシュウっぽいですよね。ストイックというと、シュウはコーヒーが大好きで、コーヒーのことになると人が変わるというキャラクターです。金田くんもちょっと似たところがあって、撮影後半の頃毎日大量の水を持ち歩いて決まった時間に決まった量を飲むということをやっていたんです。

金田やってましたね。一日に2リットルの水を飲むといいって言うじゃないですか。ボトルに入れて時間を決めて飲んでたんですけど……ボトルが臭くなってやめちゃいました(笑)。なにかを始めるときはストイックなんですけど、駄目だと思ったらすぐやめちゃうんです。シュウほどストイックにはなかなかなれないですね。

水谷シュウは知的なキャラだから説明の長台詞も多いし、コーヒーのくだりではコミカルなお芝居も求められていて難しい役だったと思うんですけど、金田くんはいつも現場ではさらっとやってしまうと言うか。

金田え~!(喜)

水谷私だったらハードルに感じてしまうようなことをそんなふうに出来るので、もちろん裏では相当な努力をされているんでしょうけど(笑)、現場ではすごく頼もしく感じていました。そういうところはシュウに近いですね。

金田ありがとうございます。


――シュウとは逆に、金田さんコーヒーが飲めないと伺いました。戸塚さん、水谷さんはコーヒーは飲まれますか?

戸塚僕はコーヒー好きですね。

水谷私も好きです。

金田そうなんですよ。ふたりとも現場にコンビニで買ったコーヒーを持ってきたりとかしていて「飲めるんだ……!」と思っていました。苦みがいい?

戸塚苦みもあるし、香りとか……あとは「コーヒーを飲む」ってこと自体がいいのかも。飲むとちょっとやる気が出たりして。

金田そうなんだ。飲めないと言っても、ちょっと飲めるようにはなってるんですよ! ……牛乳いっぱい入れて。

戸塚たしかに頑張ってました。役としては飲めなきゃいけないからって言って。

金田撮影では実際飲んでいるときもあり、ちょっとなら飲めるようになっています。

▲水谷氏が演じる夏目リンはSKIPにおけるユウマの先輩。頼れる先輩としてユウマと行動を共にするほか、プログラマーやメカニックとしても調査に貢献。ユピーの開発も行っており、深い信頼関係を築いている

――では、リンについてはいかがでしょうか?

水谷オーディションのときいつもどおりお芝居をしていたら、「もう少しリアリティを減らしてやってみて」と言われたのがすごく印象に残っています。怪獣災害でたいへんな場面も多いんですが、そういう場面でも明るく、深刻になりすぎないお芝居を心がけていました。リアルすぎない、アニメっぽい演技をするのはすごく新鮮で楽しかったです。そういうこともあって、リンは機械工学が好きで頭のいいキャラクターなのですが、段々もう少し柔らかい印象の人物だと思うようになっていきました。衣裳合わせのときにも「リンはきっちりしてるように見えるけど、抜けてるところもあるよ」と言っていただいて、意外と自分の雰囲気をそのまま出していいのかなと。地元の人たちと接するシーンなどでリンの温かさが出るといいなと思って演じていました。

戸塚リンさんがいるだけでSKIPや『ウルトラマンアーク』の世界観の説得力が底上げされているなと感じていました。ほんとうに果穂さんがいてよかったなと心から思います。

水谷え? そんなこと思ってたの?

戸塚思ってましたよ! SKIPや作品の雰囲気づくりには果穂さんの存在がすごく大きかったです。

金田やっぱり僕らから見たら先輩で演技経験も豊富なので、撮影もすごくスムーズなんです。僕らが一生懸命やってるレベルをゆうに超えてくるというか。

水谷なんか私が一生懸命やってないみたいじゃん(笑)!

金田違う! そうじゃなくて(笑)。でもさすがというか、力の差を感じていて。監督からのディレクションでぱっと演技を変えられるところもすごく尊敬していますし、いつも勉強になっていました。


――最後に『ウルトラマンアーク』の見どころを教えてください。

水谷ウルトラマンの世界を身近に感じてもらえる作品だと思います。SKIPと街の人たちの距離もかなり近くて、頼れるお兄さんお姉さんが街にいるという感覚を味わっていただけたら嬉しいです。登場人物がほんとうに優しくていい人たちばかりなので、安心して好きになってほしいです。

金田『アーク』は作品全体の雰囲気がすごく温かいんです。現場の温かさもそこに滲み出ていると思いますし、その空気を感じながら土曜の朝にゆったりした気持ちで観ていただきたいです。

戸塚やっぱり特撮が見どころです。各話を担当されている監督をはじめ、携わっている方がみなさんウルトラマンに対する愛で溢れていて、きっと映像を観たらその愛が伝わると思います。また、SKIPは『ブレーザー』のSKaRDのような重厚な雰囲気とは違うのですが、そのぶん相対した事態によっていろんな姿のSKIPを見られるのも特徴だと思います。毎回異なった味のするSKIPを楽しんでいただけたら嬉しいです。


戸塚 有輝
とつか・ゆうき
2000年3月14日生まれ、群馬県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。SMA主催の俳優発掘オーディションに参加して現事務所に所属し、2022年NHK大分発地域ドラマ『君の足音に恋をした』で俳優デビュー。テレビ番組『あざとくて何が悪いの?』や、テレビCM リクルートR&Dスタッフィング『未経験編』への出演を経て本作で初主演を務める。
X(旧Twitter)■@yuki_totsuka
Instagram■yuki_totsuka

金田 昇
かねた・しょう
2000年1月9日生まれ、北海道出身。松竹エンタテインメント所属。第32回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリストに選ばれたのち俳優デビュー。出演作にテレビドラマ『ここは今から倫理です』『どうする家康』『やわ男とカタ子』、映画『ビリーバーズ』など。
X(旧Twitter)■@ Sho_Kaneta
Instagram■sho_kaneta_

水谷 果穂
みずたに・かほ
1997年11月3日生まれ、静岡県出身。研音所属。ドラマや映画、バラエティ、ラジオなどで幅広く活躍。NHK連続テレビ小説『なつぞら』、テレビドラマ『ブラックペアン』シリーズ、映画『イチケイのカラス』など。2017年に主演短編映画『明日、アリゼの浜辺で』の主題歌「青い涙」でデビューして以来、歌手としても活動している。
オフィシャルサイト■https://www.ken-on.co.jp/mizutani/
X(旧Twitter)■@Mizutani_Staff
Instagram■kahomizutani_official


『ウルトラマンアーク』7月6日より毎週土曜日午前9:00~テレ東系ほかにて放送開始!

 終始和やかに、確かなチームワークを感じさせたキャスト陣が贈る新作『ウルトラマンアーク』は7月6日より11言語対応で全世界同時放送&配信スタート!
 「想像力」を駆使する新たなウルトラマンの戦いを見届けよう!

ウルトラマンアーク

[キャスト]戸塚有輝●金田昇●水谷果穂●西興一朗 ほか
[声の出演]広瀬裕也●萩原聖人 ほか
[スタッフ]監修:塚越隆行●製作統括:永竹正幸●製作:隠田雅浩●チーフプロデューサー:北浦嗣巳●音楽:林ゆうき●シリーズ構成:継田淳●脚本:継田淳、足木淳一郎、根元歳三、勝冶京子、吉上亮、本田雅也●監督:辻本貴則、武居正能、越知靖、湯浅弘章、鈴木農史●特撮監督:内田直之

公式サイト:https://m-78.jp/videoworks/ultraman-arc/

©円谷プロ ©ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京

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