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これがMAマン流! 十八番のイラスト塗装法で2パターンの「PLAMAX 綾波レイ」を彩る【ヱヴァンゲリヲン新劇場版】

2024.06.18

綾波レイ 【マックスファクトリー】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

PLAMAX綾波レイ

MAマン ホビージャパン初登場!

「PLAMAX 綾波レイ」をイラスト調に仕上げる

 真希波・マリ・イラストリアスと式波・アスカ・ラングレーに続き、綾波レイもついにPLAMAXシリーズに参戦!  マリとアスカは過去に発売されたPVCスケールフィギュアの造形をプラキットに落とし込んだものだが、今回の綾波レイは貞本義行氏による本商品のためのオリジナルラフを基に、新規造形で作り起こしたものとなる。
 完成度が高いアイテムだけに、そのままキレイに製作しただけでは公式の完成見本との差別化を図りづらい…。そこで現在SNS上でも話題沸騰のMAマン氏に、十八番のイラスト塗装法で仕上げてもらった。さらに、バリエーションアイテムである「PLAMAX 綾波レイ ロングヘアVer.」の頭部も用意し、2パターンのレイを楽しめる一作としている。

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▲ シンプルな立ち姿でありながら女性ならではのしなやかさを感じさせるポージング。原型はマリとアスカと同様智恵理氏が担当。作例は成型色を活かしつつ、基本的にはラッカー塗料の筆塗りで仕上げている

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▲ 塗装での再現が難しい顔は本来タンポ印刷が施されているが、今回はあえて描き込むことで少し雰囲気を変えてみた
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▲ ペイントリムーバーで目と眉を完全に消し、画像の目と眉は新たに描いたもの。レッド+ハルレッドで調色した影を描き込みしっかりと乾燥させた。肌色はノーツフレッシュ+ダークレッド+純色イエローで調色。一番見せたい角度を基準に鼻、口の輪郭ラインも描いた
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▲ イラスト風仕上げの基本となるのが影や光の当たる面を実際に塗って表現すること。プラグスーツはホワイトとグレーで濃淡を付けて塗装を行った

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▲ 影色はグレーを筆塗りした。さらに一部は蛍光ブルー+クリアーで調色したものをエアブラシで吹き重ね、表現に変化を付けた

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▲ 髪は濃淡が異なる青で塗装し、ハイライトは青色をホワイトでかなり薄めたもの調色し描き込んだ。淡い青はライトブルー+ディープオーシャンブルー+クールホワイト、影色となる濃い青はエアスペリオリティーブルー+ディープオーシャンブルー+クールホワイト
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▲ 素組み(左)との比較。アイペイントを施したことによりその違いは一目瞭然! 緑色、黄色などはベースとなる色、少し濃い影色、ハイライトのホワイトの3つで表現。イラスト調に仕上がっているのもさることながら、単純に色数が増えたことにより見た目の情報量自体が増している

PLAMAX 綾波レイ

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●7700円、発売中●約20cm●原型/智恵理●プラキット


ロングヘアVer.!!

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▲ 同時発売の「ロングヘアVer.」は、ボディは通常版と共通となっており、頭部のみ異なる。今回はこちらの頭部も製作し、差し替えることで『シン・エヴァンゲリオン劇場版』終盤にて登場したロングヘアの綾波レイを再現可能とした

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▲ ロングヘアの頭部はタンポ印刷の目を活かして仕上げた。なお、通常Ver.と違い、「ロングヘアVer.」は微笑んだ表情となっている
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▲ ロングヘアは毛先までシャープに造形されている。ショートヘア同様、ベースカラー、濃いめの影色、ハイライトの3色で仕上げている

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▲ 「ロングヘアVer.」のイメージカットも今回用意した。背景は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』終盤において印象深かった砂浜を当てはめた
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▲ 撮影にも立ち会った製作者であるMAマン氏とのツーショット

■はじめに
 お邪魔します! MAマンです。初めましての方もいらっしゃると思うので簡単に自己紹介させていただきます。私は普段フィギュアペイントアーティストとして活動しております。フィギュアの彩色見本の製作、作例や展示用フィギュアの製作をしながら塗装に関するあれやこれやで活動を行っています。よろしくお願いいたします

■フィギュア塗装の可能性
 イラスト風の塗装と言っても、意外にも大なり小なり表現の振り幅は広いんです。今作は陰影をあまり強調せず、抑えるとこは抑えて出すとこは出す! みたいな感じで、造形のナチュラルな美しさに目が行き届くような仕上げです。感覚的すぎたかな…と思ったので、具体的に言うと、面積の広い白スーツの部分のコントラストは抑え気味にし、対してラインパーツなどの細かい部分のコントラストは強めにすることで、全体の絵がぼやけすぎないように仕上げています。

■ 下処理
 今回の塗装はラッカー系塗料で行います。比較的厚塗りでの塗装となるため、下処理は合わせ目など気になる部分だけ合わせ目消し作業をし、その部分のヤスリがけは400~800番くらいで荒さがあまり気にならないくらいまで大まかに作業できれば充分です。今回のプラグスーツの場合、デザインとして合わせ目ラインが入っているので、ラインを残す部分、ある程度完全に消したい部分の見極めはデザインと相談しながら決めると良いですね。デザインで入ったライン部分の気になる隙間は、ラインのモールドを残しつつ奥まった隙間だけ埋める感覚で瞬間接着剤を流し込むと、ラインを残したまま簡単に隙間を埋めることが手軽にできます。こうすることで塗装する際に塗料の流れ込みにより発生する隙間のガタツキを防ぐこともできます。

■ 最後に
 私は普段はフィギュア塗装をすることがほとんどです。今回はプラモデルですが、もちろんフィギュア塗装にも応用が効く塗り方です! ぜひチャレンジしてみてください!!

PLAMAX 綾波レイ ロングヘアVer.

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●7700円、発売中●約20cm●原型/智恵理●プラキット

Ⓒ カラー

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