HOME記事ガンダム1体で4パターンの仕様を楽しめる「HG ジーライン・スタンダードアーマー」エッジ出しとウェザリング塗装でゲームのCGモデルのように仕上げるレビュー作例!

1体で4パターンの仕様を楽しめる「HG ジーライン・スタンダードアーマー」エッジ出しとウェザリング塗装でゲームのCGモデルのように仕上げるレビュー作例!

2024.06.22

RX-81ST ジーライン・スタンダードアーマー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

ゲームのCGモデルを意識したウェザリング塗装で仕上げる

 PS3専用ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』に登場した「RX-81ST ジーライン・スタンダードアーマー」が完全新規金型でHGキット化。パーツの差し替えで基本フレームとなるジーラインとジーライン・スタンダードアーマーを再現可能で、本機の特徴でもあるガトリング・スマッシャーは装着の有無を選択できるなど、1体で4パターンの仕様を楽しめる。こちらのキットレビュー作例はARUEが担当。全体的にエッジ出しをメインに行い、当時のゲームのCGモデルをイメージしたウェザリング塗装で仕上げている。

▲バックパックは地上用と高機動用を選択可能。こちらは地上用バックパックを装備した状態
▲頭部はトサカの谷間になっている部分にプラ板を貼り足してディテールアップ
▲胸部は中央部および肩口天面にプラ板を貼ってボリュームアップ
▲腹部後ろ側にもモールドを入れたプラ板を貼っている
▲スタンダードアーマーは各パーツの裏側に開口部があるので、エポパテで裏打ちパーツを製作してフタをした
▲スタンダードアーマーを装着していない基本フレーム状態。胸部アーマーのみ差し替えで、他はすべて上から装着できるようになっている
▲上腕はスジ彫りでパネルラインを、プラ板貼り足しで凸モールドを追加。ハンドパーツは握り拳にSTYLESのロボマニ角指Sを使用している
▲シールド先端の肉抜きはプラ板でふさぎ、スパイクを追加した
▲アンクルアーマーは先端にプラ板を貼り足してモールドをくっきりさせた
▲ガトリング・スマッシャーは根元の細くなる部分にある凸モールドをいったん削り落とし、プラ板で作り直している
▲ガトリング・スマッシャーを装備したフル装備状態。高機動用バックパックの上からカバーとガトリング・スマッシャー、プロペラントが一体となったユニットを取り付ける
▲一年戦争終了後のU.C.0081を舞台に、ジオン残党のゲリラ掃討を主任務とする迎撃特殊部隊「ファントムスイープ隊」と、ジオン残党部隊「インビジブル・ナイツ」の戦いが描かれた『機動戦士ガンダム戦記』。2009年のゲーム発売に合わせてHGフルアーマーガンダム7号機、その後2018年にHGイフリート・ナハトがリリースされ、本キットは3体目のアイテムとなる。今後、ライトアーマーはもちろんのこと、ゲームで新たに設定されたアサルトアーマーのキット化にも期待したいところだ
▲キット素組み(左)との比較。パーツ流用なしの完全新規金型アイテムだけあって、各部形状やプロポーションは抜群の完成度。一部モールド追加などを行っているが、基本形状はほぼそのまま製作し、エッジ出しとウェザリング塗装でゲームのCGモデルの様な仕上がりになった

 HGジーライン・スタンダードアーマーを担当しましたARUEです。ゲーム内では、試作機にもかかわらず砂漠だ宇宙だと縦横無尽に動いていたように記憶しています。作例では使い込んだ感じを意識しつつ製作しました。

■頭部
 トサカ部分の隙間が寂しく感じたので、ディテールを追加しました。ツインアイには100円ショップで購入したホロテープ(緑)を切り出して貼り付けています。バイザーからのチラ見えを狙ったのですが、微妙な感じに落ち着いてしまいました。バルカン砲受けの黄色い部分は水性アクリルカラーで塗装。はみ出した部分をアルカリ性住宅用合成洗剤で拭き取っています。首パーツ裏側の肉抜きはエポパテで埋めました。

■胴体、腰部
 KPSを使用している部分は180〜220番のヤスリで削り出し→プラ板貼り付け→整形の順で適度にエッジ出し。腹部背面はプラ板でディテールを追加。各部外装は彫り込みやプラ板貼り付け等でモールドを強調しています。

■腕部
 上腕にスジ彫りを追加しました。握り拳はSTYLESのロボマニ角指Sを使用しています。

■脚部
 パーツ差し替えが多い部分なので、支障が出ないよう気を付けながら整面処理を行っています。

■塗装
 基本塗装(クリアー、ツヤ消しコート含む)後、Mr.ウェザリングカラー(マルチブラック&マットアンバー)を塗布。乾燥後、きれいになりすぎないように拭き取ります。エナメル塗料(チタンシルバー)をスポンジ状のものでチッピングし、タミヤウェザリングマスター(スス&サビ)をエッジに塗装。余分な汚れを落としつつ、適度にスーパークリアーグレートーンを吹き付けました。「ガンダムフォワード」Vol.13掲載のFMカラミティガンダム(木村直貴さん製作)を参考にしています。
白=アルティメットホワイト
青=スージーブルー
紺=スーパーディープブルー
濃グレー=メカサフ スーパーヘヴィ
グレー=メカサフ ライト
 デカールはスジボリ堂&STYLESのロボデカール「注意書きマーク01、02」、ハイキューパーツ「RBデカール」、ガンダムデカールを使用。無難にEFF表記にしてみました。
 当時夢中になってやっていたゲームです。思い入れも思い出もあります。そんな方にも充分にオススメできる素晴らしいキットです。ライトアーマー、アサルトアーマーにもつながる展開に期待しています!

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

RX-81ST ジーライン・スタンダードアーマー

製作・文/ARUE

HG ジーライン・スタンダードアーマー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3300円、受注終了●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

ⓒ創通・サンライズ

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ARUE(アルー)

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