HOME記事ガンダムFigure-rise Standard化された「あばたーふみな」完成度の高いキットをガールズプラモデルの基本製作スキームで仕上げる【ガンダムビルドメタバース】

Figure-rise Standard化された「あばたーふみな」完成度の高いキットをガールズプラモデルの基本製作スキームで仕上げる【ガンダムビルドメタバース】

2024.06.14

あばたーふみな【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

ガールズプラモデルの基本スキームで製作

 ガンダム公式 YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」にて配信中の『ガンダムビルドメタバース』より、メタバース空間で活躍する「あばたーふみな」がFigure-rise Standard化。これまでのシリーズから大きくフォーマットを変えて新生したホシノ・フミナの新たな姿を、sannojiがガールズプラモデルの基本製作スキームで仕上げている。

Figure-rise Standard あばたーふみな
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、発売中●約14.5cm●プラキット

主に使用するツール・マテリアル

▲パーツの表面処理にはゴッドハンド「神ヤス!」10mm厚の#240、#400、#600、#800、やすりの親父「フィルムスティックやすり」400番、「HJモデラーズフィニッシュプレート」スタンダードソフトタイプを使用
▲フェイスパーツの化粧には「タミヤウェザリングマスター《Hセット》」フィギュア用IIを使用
▲首パーツ後ろの肉抜き埋めにはガイアノーツ「瞬間カラーパテ」フレッシュを使用
▲肌パーツの塗装にはMr.カラー「LASCIVUSホワイトピーチ」を使用
▲Figure-rise Standardでありつつも30MSシリーズとの互換性も高いあばたーふみな。造形的な可愛さの向上だけでなく、カスタマイズ要素も加わり、ガンダムキャラクタープラモデルに新たな可能性をもたらすアイテムだ
▲全身にまとった「RX-81ふみなアーマー」は、RX-81をモチーフにしたもので、ガトリングスマッシャーやプロペラントタンクを装備。さらにオプション武装のショートビームライフルを装備する。このアバターのデザインにはサカイ・ミナトが関わっているらしい…
▲首パーツ後ろの肉抜きは、まずは適度な大きさに切り出したランナータグを埋め込む
▲隙間に瞬間カラーパテを塗布し、硬化後にヤスリがけで形状を整える
▲肌パーツの塗装は、まずはランナータグで試し塗りを行う。中央の赤線の左側が成型色で、右側が塗装後。ほぼ同色といえるくらい違和感がない

▲アーマーを外した素体状態。ネコ耳型のセンサーカチューシャは髪の毛パーツに交換することで外した状態にすることができる。さらに、『ガンダムビルドファイターズトライ』登場時の短い前髪パーツも付属する

ゲート跡とパーティングラインの処理

▲脚パーツのゲート跡とパーティングラインを処理していく(シャープペンでマークした箇所)

▲神ヤス!10mm厚を使用して、番手を上げながらゲート跡とパーティングラインが見えなくなるまで削っていく

▲HJモデラーズフィニッシュプレート スタンダードソフトタイプの緑面→白面の順で仕上げ磨きを行う

フェイスパーツの化粧

▲まずは、こめかみからアゴにかけてあるパーティングラインを処理する(シャープペンでマークした箇所)
▲デザインナイフでカンナがけの要領で削ったあと、ヤスリで表面を整える
▲タミヤウェザリングマスター《Hセット》フィギュア用IIを使用
▲アゴのラインや頬の部分にほんのりと赤味を加えて立体感が出るようにする
▲口を閉じたタイプのフェイスパーツは口の線に希釈したエナメル塗料のクリヤーオレンジを、スミ入れの要領で流し込む
▲はみ出たところは溶剤を染み込ませたガイアノーツのフィニッシュマスターで拭き取る
▲キット素組み(左)との比較。今回はゲート跡やパーティングラインの処理、フェイスの化粧など、ガールズプラモデルを製作するうえでの基本工作法のみだが、丁寧に仕上げることでより完成度を高めることができる

スミ入れに使用する塗料

▲タミヤスミ入れ塗料から3色を使い分け。黄色パーツにダークグレイ、髪パーツにブラウン、それ以外はブラックを使用

▲メタバース空間内でリポーターや広告大使として活躍するあばたーふみな。その姿には自身をこれまで楽しませてくれたガンプラへの恩返しとして、自分自身が楽しさを積極的に伝えていくべき、という想いが込められている

■フミナセンパイ、リターンズ!
『ガンダムビルドメタバース』登場の「あばたーふみな」です。『ガンダムビルドファイターズ』の「すーぱーふみな」がHGBFで発売されたのが2015年。今回の「あばたーふみな」はフィギュアライズスタンダードなので規格は異なりますが、この間のガールズプラモの進化は目を見張るものがあります。あばたーふみなは30MSシリーズとの互換性が高いようで、商品シリーズをまたいでのカスタマイズの幅はかなり広がりますので、思い思いの「あばたーふみな」を作ってほしいです。僕個人としてはあばたーふみなを素体として、すーぱーふみなやういにんぐふみなをリビルドしてみるのが面白そうだと思いました。

■製作内容
 仮組みをしてまずキットの完成度の高さに脱帽です。そして、とにかく可愛いです。成型色のままでほぼ設定画どおりの色分けが再現されていますので、そのまま組んでも充分な出来です。胴体パーツ前後(肩と脇腹)と股間下側の合わせ目は瞬間接着剤を使って消しておきます。首パーツの後ろ側の肉抜きは細かく刻んだランナータグと瞬間カラーパテのフレッシュを使って埋めました(隠れて見えなくなるので、無理にやる必要はありません)。ライフルのスコープはくりぬいて市販のクリアーパーツに置き換え、後ろの穴は市販の円形パーツでふさぎました。あとは表面処理を丁寧に行ったくらいです。少ない手間でこれだけのものが完成できてしまう…感激です。

■塗装
白色=GXクールホワイト+GXウイノーブラック(極少量)
黄色=GXキアライエロー+GXクールホワイト(少量)
赤色=ローズブライトレッド
ピンク=LASCIVUS Aura緋色+GXクールホワイト(少量)+色ノ源マゼンタ(少量)
お肌=LASCIVUSホワイトピーチ
緑色=メタリックグリーン※クリアーパーツ裏側とホイルシールに塗布
紺色=パープル+ティターンズブルー1+MSファントムグレー+色ノ源マゼンタ+色ノ源シアン
黒色=ウイノーブラック+MSファントムグレー
髪色1=LASCIVUS Aura栗毛+ダークイエロー+オレンジ+GXクールホワイト(少量)
髪色2=髪色1と同様でオレンジを多めに調色
 髪色は調色した2色でグラデーションをかけて毛先側を濃いめの色で塗装。仕上げにモールド部分にタミヤスミ入れ塗料ブラウンを流し込むとよい雰囲気になります。クリアーコートはピンク色部分を光沢、それ以外はツヤ消しで仕上げました。

BANDAI SPIRITS プラスチックキット “フィギュアライズスタンダード”

あばたーふみな

製作・文/sannoji

Figure-rise Standard あばたーふみな
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、発売中●約14.5cm●プラキット

ⓒ創通・サンライズ

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sannoji

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