HOME記事ガンダム変形ギミックも再現した巨大キット「HG デストロイガンダム」の作例公開!全身にパネルラインモールドを追加して巨大兵器感を演出【ガンダムSEED DESTINY】

変形ギミックも再現した巨大キット「HG デストロイガンダム」の作例公開!全身にパネルラインモールドを追加して巨大兵器感を演出【ガンダムSEED DESTINY】

2024.06.07

GFAS-X1 デストロイガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

全身にパネルラインモールドを追加して巨大兵器感を演出

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場し、その圧倒的な火力を見せつけた「GFAS-X1 デストロイガンダム」がついにHGシリーズにてガンプラ化。全高56.3mの巨体は1/144スケールでも約39cm(高エネルギー砲含む)というビッグサイズで、両腕部飛行型ビーム砲の射出やモビルアーマー形態への変形ギミックを再現。ダイナミックなポージングを可能としながらも、各部にロック機構を備えており、安定したディスプレイを可能としている。この大型キットをベテランモデラー、渡辺圭介が製作。作りやすさを重視した設計による隙をなくしつつ、フラットな面にスジ彫りモールドによるパネルラインなどを追加して、巨大兵器感を演出している。

HG デストロイガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●14300円、発売中●1/144、約26cm●プラキット

▲キットは頭頂高約26cmで、背面の高エネルギー砲 アウフプラール・ドライツェーンを含めると約39cmという大型モデル。背面ユニットには熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503、マーク62 6連装多目的ミサイルランチャー、頭部に75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン、200mmエネルギー砲 ツォーンmk2、胸部に1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ、腕部に両腕部飛行型ビーム砲 シュトゥルムファウスト、MJ-1703 5連装スプリットビームガンを装備と、全身各所に火器を搭載している
▲背面にこれほどの大型ユニットを搭載しているにもかかわらず安定して立たせることができる。付属のベースは組み替えることで浮遊用と接地用を選択できるので、より安定させたいなら付属のベースでディスプレイしよう

▲頭部アンテナは先端にランナー片を接着し、硬化後に削り出してシャープ化

▲ハンドは5指がそれぞれ独立可動。ランナー状態で組み立てることでパーツの紛失などを予防できるが、金型の抜きの都合で一部に隙間があるので、プラ板を貼ってふさいでいる

▲肩および腰アーマーは裏側にモールドが造形されているが、奥まっていて見えづらいのでプラ板でかさ上げ。重ね貼りでトラスモールド状にディテールアップした

▲シュトゥルムファウストは着脱可能で、別売りのアクションベース等を使用することで飛行状態を再現可能。5連装スプリットビームガン用のビームエフェクトパーツが付属
▲キット素組み(左)との比較。全身各所にスジ彫りモールドによるパネルラインモールドを追加したことで情報量が各段に高まっている。また一部にはプラ板を貼り足して凸モールドとすることで、フラットなディテールアップにならないようにした
▲MA形態。脚を前後逆にして鳥足スタイルになり、背面ユニットで頭部を覆うように前側に展開する。この状態でアウフプラール・ドライツェーンと6連装多目的ミサイルランチャーが正面向きになる。劇中でもアウフプラール・ドライツェーンで都市ごと敵部隊を焼き払う姿が印象的だった
▲MA形態時のメインカメラ部はクリアー樹脂でバイザーカバーを製作
▲アウフプラール・ドライツェーンおよびネフェルテム503用のビームエフェクトパーツが付属。1本で約26cmもあるアウフプラール・ドライツェーンと全20門あるネフェルテム503のビームエフェクトパーツを取り付けた全方位攻撃ディスプレイは、その名のとおり破壊的な迫力だ
▲アウフプラール・ドライツェーンの可動基部はスジ彫りを追加して止め位置が分かりやすいようにした
▲背面ユニットのスラスターノズルは底部に市販のノズルパーツを埋めてディテールアップ
▲左右のスタビライザー上部の黄色いパーツは一部加工して後ハメ化
▲ビーム砲基部は左右で同じパーツを使用しているので、内側に不要なダボ穴が存在する。こちらはプラ板でふさいだ

▲背面ユニットも各部にスジ彫りによるパネルラインモールドを彫り込んでいる

 今回はデカいで有名なデストロイガンダムです。このデカさでもHGなのでスケールは1/144なわけですが、感覚的には1/60のキットを作るのと変わりないですね。HGなので、それほど細かなモールド等がなくやや物足りなく感じるので、そのあたりに手を入れていきます。

■頭部
 きれいな分割で後ハメ工作不要な構造です。アンテナ先端にランナー片を貼って、削り出しでシャープに整えます。アゴ下に肉抜きがあるので埋めておきました。

■胴体、腕部
 パーツごとに塗装して組み立てられるので、大きな問題はありません。バックパックの接続パーツは目立たないですが肉抜きがあるので、カーブに合わせてカットしたプラパイプを貼って整形しました。ハンドは可動指ですが、金型の抜きの都合で関節に隙間があるので、プラ板でふさいでいます。

■腰部
 各アーマー裏側はモールドがありますが、その大きさゆえにかなり奥まってしまうので、肉抜きを裏打ちする感じでプラ板でフタをしました。

■バックパック他
 MA形態時のカメラ前に何もないので、クリアー樹脂でカバーパーツを作りました。スラスターノズルの中央がシンプルな凹モールドなので、1サイズ小さいノズルパーツを入れています。高エネルギー砲の可動基部パーツはクリック感がなく止め位置が分かりづらいので、スジ彫りを追加してガイドにしました。キットにはビームエフェクトパーツが多く入っています。グリーンのものはゲート跡を軽くヤスりましたが、高エネルギー砲用のピンクのものは偏光成型されているようなので、そのままにしました。全体的にスジ彫りとプラ板貼り足しによるモールドを追加しました。デストロイガンダムは以前にHCM-Proが発売されているので、それを参考にしつつ適度に増減することで調整しています。

■塗装
 キット指定カラー、HCM-Pro等を参考にしながら調色しています。
黒=タミヤラッカー ラバーブラック
グレー=Mr.カラー ライトグレー
 これを一番薄い部分にして、黒等他の色を追加。その他の濃いめのグレー類を調色しました。
パープル=ボトムズカラー レザーブラウン+ダークバイオレット
赤=ブライトレッド
 全体的にグラデーション、スミ入れをして、ツヤ消しを吹いて完成です。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ”

GFAS-X1 デストロイガンダム

製作・文/渡辺圭介

HG デストロイガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●14300円、発売中●1/144、約26cm●プラキット

ⓒ創通・サンライズ

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渡辺圭介

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