RG RX-78-2 GUNDAM Ver.2.0 DEVELOPMENT RECORD
ガンダム45周年の新たな挑戦 RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 開発記録 Vol.1
ガンプラ30周年となる2010年、お台場潮風公園に「RG 1/1実物大ガンダム立像」が建造されるとともに、新たなガンプラブランド「RG(リアルグレード)」がスタート。
“現実世界にリアルとして存在したら”という視点を基に1/144スケールに実験的な要素も含めたガンプラ技術の最先端を凝縮。その後のガンプラ進化に大きな影響を与えた。あれから14年、ガンプラ技術は飛躍的に進化し、ガンダム45周年となる2024年、ついにRG第1弾アイテムである「RX-78-2 ガンダム」が完全リニューアルを遂げる。これまで積み重ねてきた技術をフィードバックし、今一度ガンダムの“リアル”を徹底追求。現在における最高峰、「RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」がここに顕現する。月刊ホビージャパンでは発売までの3ヵ月、この新たな挑戦たるプロダクツの詳細を徹底レポートしていく。
PICK UP①:可動機構を取り入れたコア・ブロック
▲コア・ファイターに変形可能なコア・ブロックを胴体に収納できるのは従来通りだが、コア・ブロック搭載MSにつきものの悩みは可動範囲が制限されること。これまでのアイテムでは外装側に可動機構を設けることで可動にチャレンジしてきたが、なんと本アイテムではコア・ブロック自体に可動軸を設けている。これにより、従来アイテムにはない自然な可動を実現している
PICK UP②:進化したインナーフレーム
▲RGシリーズではこれまで多重インサート成型によって、ランナー状態で組み上がった内部フレームに外装を取り付けていく「アドヴァンスドMSジョイント」という技術が用いられてきた。しかし、本アイテムではあえてこの機構を使わずに組み立て式のインナーフレームを採用。ストレスにならないよう可能な限りパーツ数を抑えて組み立てやすさを追求しながら、形状的にも機能的にも「工業製品」らしさを演出している
▲RX-78-2 ガンダムの関節に見られるマルイチモールド。ここにはフィールドモーターというMSの駆動に重要なシステムが内蔵されている。従来のアイテムでは可動域の向上を優先し、可動部とマルイチモールドがリンクせずに外装の一部として取り付けられていた。本アイテムではこの構造を見直し、マルイチモールド部分を関節軸とする新設計が採用されている
RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3850円、8月予定●1/144、約13cm●プラキット
「静岡ホビーショー」レポート
去る2024年5月11日、12日に開催された「第62回静岡ホビーショー」でもRG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0は大きくコーナーを取って展示。会場初出情報として、「RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0用武器セット」が参考出品展示された。
▲武器セットはガンダム・ハンマー、ハイパー・ハンマー換装用鉄球パーツ、ハンマー保持用ジョイントパーツ、ハイパー・バズーカ、スーパー・ナパーム、ビーム・ジャベリン、ビーム・サーベル用エフェクトパーツのセット。ガンダム・ハンマーのチェーン部分は組み立て済みパーツとなっており、さまざまな表情付けができそうだ
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