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【GSIクレオス最新塗料Pick up】「Mr.カラー」F-15カラー、「水性ホビーカラー」蛍光色、「ミスターホビーマーカー」を実際に使ってみよう【月刊工具】

2024.04.10

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

春のGSIクレオス最新ラインナップ!

月刊工具のメイン画像

 今回はGSIクレオスの各シリーズから最新塗料をピックアップ。ラッカー系塗料「Mr.カラー」、水性アクリル塗料「水性ホビーカラー」、そして新シリーズになるペンタイプの「ミスターホビーマーカー」とどれも活躍する塗料ばかり。それらを実際に使って模型を作っていきましょう

102 Product_name GSI Cleos New color
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ


F-15」専用色ついに登場!

令和の最新「F-15」カラー!

Mr.カラーのC394 ダークグレーとC395ミディアムグレーの画像
Mr.カラーのC394 ダークグレーとC395ミディアムグレーの透明スプーンに塗装した画像

Mr.カラー C394 ダークグレー FS36176
Mr.カラー C395 ミディアムグレー FS36251

●発売元/GSIクレオス●発売中●各220円、各10ml

 軍用機のグレーというのは実に幅広く、Mr.カラーの300番台以降にたくさんの種類があります。しかしそれでもF-15に対してはいまいちコレという色がなかったのは実際に作ったことがあるユーザーなら結構な人が思うことでした。それが今回、GSIクレオスがリサーチをもとに、これ! という色を発売したのです。
 C394は濃いグレーで、C395は薄いグレーです。F-15にはこの2色が使われていて、同世代のF-16やF/A-18ともちょっと違うバランスの色味になっていました。今回は実際に塗装していますが、基地祭などで見た実物の写真にバッチリ適合する色になっています。


水性ホビーカラー蛍光色が復活!

水性ホビーカラーの蛍光色の画像
水性ホビーカラーの蛍光色を透明スプーンに塗装した画像

水性ホビーカラー 蛍光色

●発売元/GSIクレオス●発売中●各242円、各10ml

 水性ホビーカラーシリーズに待望の「蛍光色」が追加! 過去にも発売されていましたが、水性ホビーカラーのリニューアルの際にラインナップから外れていたため、新フォーマットでの発売が待たれていました。塗料の性能はもちろん、新色の「蛍光レッド」も追加されています。ブラックライトを当てて光らせる、調色に使用して色をより鮮やかにする、また近年発売した「Mr.UV硬化クリアパテ」(1320円)でのクリアーパーツ製作にも相性抜群です。水性塗装で幅広く役立つこと間違いなしです。

光る!

水性ホビーカラーのH97蛍光イエローの 画像

調色に便利!

水性ホビーカラーの蛍光グリーンを調色している画像

クリアーパテと相性抜群!

水性ホビーカラーのH99蛍光ピンクとMr.UV硬化クリアパテを混ぜている画像画像

Mr.”のマーカーが初登場!

ミスターホビーマーカー メタリックセットの画像
ミスターホビーマーカー メタリックセットを透明スプーンに塗装した画像

ミスターホビーマーカー メタリックセット

●発売元/GSIクレオス●発売中●330円(各色)、1980円(セット)

 GSIクレオスのペンタイプ塗料に新シリーズ「ミスターホビーマーカー」が登場。今回は金属色の各色+ぼかしペンがラインナップ。ペンの仕様は「ガンダムマーカー リアルタッチマーカー」(各275円)と同じく、筆先は両端に2種類、中身は水性塗料となっています。塗料自体は薄めのため隠蔽力はそこそこですが、下地を塗装していればかなり均一な塗面になります。メタリック塗装はもちろんチッピングなどにも使用できる便利アイテムです。水性塗料のため拭き取りが簡単、下地塗料に影響がないのもうれしい点です。

下地を作るのがオススメ!

ミスターホビーマーカー メタリックの使用例の画像 その1
ミスターホビーマーカー メタリックの使用例の画像 その2

最新カラーを最大限活用してキット製作

 最新の塗料ラインナップを活用してスケールモデル、キャラクターモデルと塗装していきます。スケールモデルはもちろん「F-15」。ファインモールド「F-15C」は、まさに今回の塗料が指定色となっていて、なおかつ金属色部分はマーカーが活躍できそうです。キャラクターキットにも同様にF-15カラーでの塗装を行っていきます。

F-15Cの外箱の画像

アメリカ空軍 F-15C 戦闘機 “嘉手納”

●発売元/ファインモールド●4950円、発売中●1/72

F-15Cの製作過程の画像 その1
▲ 薄いほうのC395グレーはノーズやキャノピーフレームを除く全体に使われている色です。増槽や兵装を釣るパイロンなども塗っておきます。隠蔽力が高く、簡単に発色します
F-15Cの製作過程の画像 その2
▲ 翼の中央部やキャノピー周りの機首上部などは濃いほうのC394グレーを塗りましょう。こちらは青みが強く塗布していくことで色の違いが見えてきます。これだけでも米軍のF-15の色だと感じられます
F-15Cの製作過程の画像 その3
▲ スミ入れはエナメル塗料のダークグレイで、薄くフィルターをかけるように塗布して色を落ち着かせています
F-15Cの製作過程の画像 その4
F-15Cの製作過程の画像 その5

▲ エンジンは下地に指定色のメタリック色、シルバー、黒鉄色、焼鉄色で塗装しています。その上から、ミスターホビーマーカーのシルバー、ガンメタリック、焼鉄色で上塗り。ぼかしペンも使用し、ぼやっとした風合いにします

F-15Cの製作過程の画像 その6
▲ 細かいパーツは紛失のおそれがあるためランナーにつけたまま塗ることが多く、取り付け後によくリタッチします。このときにマーカーであれば、すぐ取り出せてお手軽にリタッチできてとても便利です
F-15Cの製作過程の画像 その7
▲ 翼端灯などのライト類は水性ホビーカラーのホワイト→蛍光色と塗装。今回はビンの色そのままで塗ったのでちょっと色味は派手ですが、差し色として良い発色をしています
完成したF-15Cの画像
▲ ということで完成です。F-15の色味を毎回悩んでいた自分としては、基地で見た、撮影したあのカラーリングをここまでキレイに再現できることに本当に驚きます。マーカーの金属色も組み合わせることで、実機の使い込んだ風合いのある金属感が演出できたのも面白いですね

キャラクターキットにも「F-15」カラーを活用!

ガバナー アーマータイプ:ポーンX1の画像
▲ キャラクターキットにはヘキサギアキットを使用。鎧や甲冑のような意匠を持つガバナーをF-15カラーでミリタリー色の塗装を施すとどうなるでしょうか?

ガバナー アーマータイプ:ポーンX1

●発売元/コトブキヤ ●2750円、発売中●1/24

ガバナー アーマータイプ:ポーンX1の製作過程の画像 その1
▲ 全身をC395グレーで塗装後、C394グレーを塗装、パーツの中心を狙ってF-15Cに倣った航空迷彩をイメージして塗布します。ただしこういった面の多いキャラクターキットだと、色の差が目立たないので、C394に少し黒を足して濃くしています
ガバナー アーマータイプ:ポーンX1の製作過程の画像 その2
▲ 基本塗装後はミスターホビーマーカーで部分塗装。ぼかしペンで塗料を拭き取ることができるので凹み部分の塗装後にはみ出しを拭き取ることでキレイに仕上げることができます
ガバナー アーマータイプ:ポーンX1の製作過程の画像 その3
▲ 蛍光色をワンポイントに使うと差し色の効果大です。グレーの上に塗ると色が出ないので、先にホワイトの下地を作ってから塗ります

暗闇で光る!

蛍光色を光らせたガバナー アーマータイプ:ポーンX1の画像
完成したガバナー アーマータイプ:ポーンX1の画像

▲ ロービジでミリタリールックなガバナーの完成です。 F-15の2色のグレーはキャラクターキットにもピッタリです。蛍光色を使うと、撮影でこういうカッコイイ演出ができます。闇夜に紛れるロービジなガバナーの必殺の輝き……かっこいい


まとめ

 新塗料ラインナップはスケールモデルの新色、水性ホビーカラー待望の蛍光色、ちょっとした塗りに超便利なマーカーと、どれも特徴的ですぐに使いたくなるアイテムたちです。特にF-15で毎度塗色に悩んでいた自分にとってはまさに最高の色で、F-15づくりがさらに楽しくなるカラーでした。蛍光色、マーカーも水性塗装をより楽しくしてくれます。充実の塗装ツールで、新しい模型を製作してみてください。

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Ⓒ KOTOBUKIYA

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