ティターンズカラー HGギャプランTR-5[フライルー]のムーバブル・シールドを大型化、さらにスパルタンな印象に仕上げる
2024.04.21ORX-005 ギャプランTR-5[フライルー](ティターンズカラー)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)
3Dモデリングで黒き怪鳥をよりスパルタンなイメージに
ギャプランTR-5[フライルー]のティターンズカラーが、装いも新たにHGシリーズにラインナップ。キットは最大の特徴であるガンダムタイプの頭部パーツを新規で用意、関節パーツをABSからKPSに変更、さらにギャプランのアップデートパーツも付属するなど、最新版ギャプランとしても楽しめる内容となっている。作例はそんな最新版キットをベースに、ムーバブル・シールドを3Dモデリングで大型化。つま先の延長などと合わせ、よりスパルタンなイメージのフライルーに仕上げている。
■黒き怪鳥を設定画風カラーで製作
2006年発売のHGギャプランTR-5[フライルー]から18年…、とうとうガンダムタイプの頭部がついたA.O.Z RE-BOOT版フライルーが発売になりました。今回は設定画のカラーを目指した淡めの塗装。形状が異なる左右の大型バインダーの新造、腰アーマーを裏面を含めて新造をしてみました。
まずは設定画とにらめっこし、左右の大型バインダーを製作していきます。使用したのはBlender、組み立てのすり合わせを省くために、分割せずにワンパーツで製作しています。こちらは機体側になる裏面がキットとかなりデザインが違うので、そこを再現するべく製作していきます。重量がかなり重くなるのは予想できたので、肩関節や取り付け軸などは瞬間接着剤などで硬めにしています。
続いて腰アーマーもキットパーツから採寸して3Dで製作していきます。ガンプラ製作では行われることが多いアーマー裏面の塞ぎを3Dで、それらしいデザインを考えながら製作しています。
つま先部分を1mmプラ板を3枚積層して3mm延長しています。
このような改造をすると、とにかく整面が大変ですので、そこは根性で乗り切っていきます。
■塗装について
キットは濃いめのティターンズカラーで再現されていますが、個人的には藤岡建機氏が描いた淡いカラーの印象が強いので、その雰囲気を取り入れたカラーリングを再現すべく調色で色を作っていきます。基としたのはNAZCAカラーのジョイントグレー、こちらはパープル寄りのグレーな色味ですので、白に少量ずつ加えて様子を見ながら色を決めています。成型色でダークブルーに当たる箇所は、こちらにもパープル寄りの勇者カラーシリーズのブレイブブラックを少量ずつ加えて色を決めていきました。
関節部分にはジョイントグレーをそのまま使用、淡めの黄色部分にはフレームアームズ・ガールカラーのブロンドベースをビン生で使用しています。
今後もA.O.Zからの新キットを楽しみにしております。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー” ORX-005 ギャプランTR-5 [フライルー](ティターンズ仕様)(A.O.Z RE-BOOT版)使用
ORX-005 ギャプランTR-5[フライルー](ティターンズカラー)
製作・文/Rikka
HG ギャプランTR-5[フライルー](ティターンズ仕様)(A.O.Z RE-BOOT版)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3630円、受注終了、5月~発送予定●1/144、約17.5cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
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© 創通・サンライズ
Rikka(リッカ)
数多くのガールズプラモを担当。最近はドールライクな作例を追求すべく、3D造形や衣装製作などを模索中。