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水性ホビーカラーのタッチアップ&エナメルカラーのウェザリングで「HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム」の質感をアップ!

2024.04.06

HI-METAL R スコープドッグ レッドショルダーカスタム【BANDAI SPIRITS】清水圭、國谷忠伸 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 特撮

ウェザリング塗装の匠ふたりが完成品トイのタッチアップに挑戦

HI-METAL R最前線特別編

 BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部の完成トイシリーズ「HI-METAL R」最新作、スコープドッグ レッドショルダーカスタムがついにリリースとなる。これまでも当コーナーにて、商品の魅力については存分にご紹介してきたが、ここでは特別編と題して、ホビージャパンが誇るウェザリング塗装の匠、清水圭と國谷忠伸によるタッチアップ作例をお届けする。「完成品を塗装するの?」とひるむなかれ。完成された状態だからこそ塗装に注力でき、ほんの少しの手間と時間で、自分だけのスコープドッグを手に入れることができるのだ!

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 商品國谷作例清水作例
▲商品状態とのスリーショット。左から商品状態。國谷作例、清水作例。タッチアップ手法としては両人とも水性ホビーカラーをメインに使っているが、そのテクニックやアプローチによって仕上がりは大きく変わる。基本カラーとマーキングがあらかじめ施された完成品でもここまで差が出るのが、模型ペインティングの醍醐味といえる
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 塗装後も遊べる
▲成型色を活かした簡単タッチアップなので塗装後もこのようにガンガン遊べる! 君の手でぜひ自分だけのスコープドッグを手に入れてほしい

水性ホビーカラーによるタッチアップとエナメルカラーのウェザリング

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 
▲清水氏による作例は、水性ホビーカラーによるタッチアップ+エナメルカラーのウェザリング仕上げ。タッチアップについては筆を立てて叩きつけるようにタッチを入れ、荒れた塗面にすることで鋳造肌的な質感を加えている
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 後ろ
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 筆を立てて叩くように色を乗せ
▲グリーン部分は水性ホビーカラーのよもぎ色を使用。筆を立てて叩くように色を乗せていく
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 ホワイトグリーン筆を立てて叩くように色を乗せ
▲薄いグリーン部には水性ホビーカラーのホワイトグリーンを同じように乗せている
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 バイザー部
▲バイザー部は水性ホビーカラーの明灰白色(1)でタッチを入れる
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 ターレット部のシルバー
▲ターレット部のシルバーには水性ホビーカラーのグランプリホワイトでタッチを入れる
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 肩のレッド部
▲肩のレッド部は水性ホビーカラーのサーモンピンク。劇中のリペイント部分なので他部分よりタッチは控えめにした
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 スポンジチッピング
▲タミヤエナメルのダークグレイによるスポンジチッピングで細かい塗装傷を入れていく
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 タミヤスミ入れ塗料ダークブラウンでウォッシング
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 溶剤を含ませた綿棒で拭き取る

▲プレミアムトップコート半光沢でコート後に全体をタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンでウォッシング。ある程度乾いたら、溶剤を含ませた綿棒で拭き取る

足周りのウェザリング

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 足周りを中心にスタンピングして土汚れを追加
▲水性ホビーカラーのセールカラーを足周りを中心にスタンピングして土汚れを追加
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 タミヤウェザリングマスターAのライトサンドを擦り付け
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 清水圭作例 セールカラーの土汚れを馴染ませる

▲タミヤウェザリングマスターAのライトサンドを擦り付けて、セールカラーの土汚れを馴染ませる

 HI-METAL R スコープドッグ レッドショルダーカスタムは手に取った時のずっしりとした重量感、圧倒的な関節可動、豊富な付属武器とナイスなプロポーション、しかも1/24キットよりちょっと大きめのサイズなところなどとにかく最高です。この最高のタコをさらに最高にするべく、水性ホビーカラーを使った追加塗装で質感をアップさせてみました
 今回、製品のカラーはそのまま活かします。こちらをベースにGSIクレオスの水性ホビーカラーを使用してパーツにタッチを入れていきます。タッチに使用するカラーは製品カラーよりも明度の高いカラーを選択、明度の高いカラーでタッチを入れることにより塗面の情報量を増やし、かつ塗面が退色したイメージのウェザリングとしても機能します。

■使用カラー (すべてGSIクレオス水性ホビーカラー)
 今回は塗装で質感も加えていきたいので、タッチは筆を縦にしてのスタンピングで入れました。粒状にタッチが入ることで鋳造肌的な質感を塗面に加えることができます。
 全体にタッチを入れ終わったら、タミヤエナメルのダークグレイでエッジを中心にチッピング、細かい傷を入れていきます。チッピングにはちぎったスポンジヤスリを使用しました。チッピング完了後にチッピングの保護と全体のツヤをまとめる意味でプレミアムトップコート半光沢を使用して全体をコートします。スプレーの際にはターレットレンズ部をマスキングして保護しておきました。
 コート後に全体をタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンを使用してウォッシング、溶剤を含ませた綿棒で拭き取ります。
 仕上げとして各部にウェザリングを追加していきます。チッピングを大きく入れた箇所を中心にガイアエナメル赤さびで錆を追加。足周りを中心に追加した土汚れは水性ホビーカラーのセールカラーを筆でスタンピングしたあと、タミヤウェザリングマスターAのライトサンドをまぶして馴染ませています。ガトリングのベルトリンクは他と素材感を変えたかったのでタミヤエナメルのクロームシルバーでドライブラシ、各武装の銃口はタミヤウェザリングマスターBのススで煤汚れを追加してフィニッシュとしました。
 パイロットフィギュアも製品カラーを活かして追加塗装しています。水性ホビーカラーの薄茶色で各部にタッチを入れ、タミヤスミ入れ塗料ディープブラウンで影部を中心にスミ入れ。プレミアムトップコートスムースクリアーつや消しでツヤを整えたあと、ヘルメットバイザーとレンズ部に水性ホビーカラーのクリアーでツヤを復活させました。

「HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム」本体&パッケージ

HI-METAL R スコープドッグ レッドショルダーカスタム

製作・文/清水圭

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム
●発売元/BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部●24200円、発売中●約16.5cm●設計/T-REX、企画協力/アーミック●商品デザイン協力/林健太郎


 次回は、國谷忠伸による「HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム」作例をご紹介! キリコのフィギュア塗装もお届けしますので、お楽しみに!

\続きはコチラ/

 公開は2024年4月7日の18時から!


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©サンライズ

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清水 圭(シミズケイ)

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