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【ビルダーズノート】プロモデラーが選ぶ!ユーザー投稿作品レビュー!第2弾③ ~清水圭、らいだ~joe編~【ガンプラ】

2024.03.29

ホビージャパンでも活躍のプロモデラーが、ビルダーズノートの投稿作品をレビュー!

公式ガンプラファンコミュニティ「ビルダーズノート」に投稿された作品の中から、ホビージャパンにて現役で活躍するプロモデラーが作品をいくつかピックアップし、その作品にコメントをしていく本記事。

 3月17日(日)まで開催された投稿イベント「SEEDガンプラミッション2 in ビルダーズノート」からピックアップしてレビューいたします!

 今回はウェザリングを得意とする人気モデラー、清水圭氏そしてらいだ~joe氏のおふたり にコメントしていただきました!

「ビルダーズノート」とは?

「ビルダーズノート」はバンダイナムコエンターテインメントが運営する公式ガンプラコミュニティです。 ガンプラのファンが集まり、日夜さまざまな作品が投稿されています。

▶サイトはこちら

清水圭 氏ってどんなモデラー?

 筆一本で車やバイク、キャラクターモデルまでなんでも塗ってしまう凄腕モデラー。匂いの少ない「水性ホビーカラー」を使用した筆塗りで、抜群の重厚感を演出します。そんな清水氏が表紙作例のMGザクを担当した「凄腕モデラーのプラモ筆塗りスタイル」も好評発売中です!

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2,640円(税込)

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らいだ~joe 氏ってどんなモデラー?

 “お気楽モデリング”を提唱する、愛猫家モデラー。月刊ホビージャパンで長らく、その独特の作業工程やツールの活用法、そして魅せる仕上げテクニックを披露しています。最新作の著書「お気楽ガンプラ製作ガイド お気楽モデリングレベルアップ講座」が先日発売されました!

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2,750円(税込)

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ピックアップ&レビュー!

 3月17日(日)までに投稿されているユーザー作品の中から5作品をピックアップ! 今回も魅力的な作品が多く、各モデラーさんがオマケでいくつかピックアップしてくれました。ぜひご覧ください!

ピックアップ! No.1

ボロボロの愛機と共に

製作/みそ初段

■清水圭

 汚し塗装は105ダガーの無骨な機体ラインにとても似合いますね。作品単体で見るとウェザリングもダメージ表現もかなりきつめに入っていますが、ハイコントラストの照明と土埃、煙のエフェクトにこれがバッチリ嵌っていて凄くカッコいいです。そのなかにキラリと光るビールサーベル、カメラアイの光彩もいいアクセントですね。各カット、構図とポージングも凄くいいんですが、特に投稿全体をビシっと決めた最後のカット、最高です!

■らいだ~joe

 素晴らしいポージングとSFXのような撮影テクニックで、活劇の一コマのような躍動感! 二枚目の構図がめちゃくちゃかっちょいい! 思わず拡大して見入ってしまいました。105タガーが主役の映画を見ているようです。きっとこうして撮影するまでが、みそ初段さんの作品の完成なのですね。ガンプラは作って終わりではなく、完成後もこんな楽しみ方があると投じられた一石は、他のモデラーさんにも広まってほしいですね。今度この撮影方法で私のザクを撮ってほしい と素直に思いました。

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ピックアップ! No.2

MGガンダムバルバトス

製作/Chi-tan

■清水圭

 最初に見たとき「デジタル加工かな?」と思ったくらい、ベースの各エフェクトの完成度が高いですね! 模型の煙表現はどうしても使用したアイテムの素材感が強く出てしまいがちですが、この作品はとてもリアルに「煙」を感じます。飛び石の支えになっている透明パーツも躍動感がありつつ、叩きつけられたメイスから放たれた火花にも見えて凄く印象的ですね。バルバトス本体もウェザリングが入りながら清潔感のある仕上げに加え、ポージングも決まっていて凄くヒロイックです。そして流れるカメラアイの光、まさに主役機ですね、カッコいい!!

■らいだ~joe

 綿などを使った煙の表現は時には白々しくなってしまいがちですが、絶妙なグラデーションと躍動感あるポージング、何よりも、ただ汚すだけではなく意識してのウェザリングが、一枚の「画」としての説得力アップに一役買っているのですね。さらに、この荒れたシーンにツインアイのLEDがとても効果的に画力を高めています。飛び石の表現も最高です♪

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ピックアップ! No.3

立て掛けザク(壁掛けザク)

製作/ととまや

■清水圭

 小学三年生の息子さんの初ザク、しかもととまやさんの初ウェザリング という事ですが、初めてでこれは凄いです! ウェザリング、といっても単に土汚れだけという感じではなく、さまざまな色が加えられているのがとても良いですね。特にスカート周りの色、剥げでもあり焼けでもあり退色でもあり、色合いの雰囲気が最高に素敵です!またこのベースの地面とフレームのワイルドな感じがこのザクにぴったりですね。これに紙のプリントでも構わないので銘板がつくと飾った時にビシッと引き締まると思うので、もし機会がありましたらぜひ息子さんと挑戦してみてください。

■らいだ~joe

 普段からお気楽汚しを行っている私にとって脅威の存在です! ウェザリング初挑戦とのことですが、胸やヒザ付近で汚しの表現を変えたりと、センスが半端無いですね。息子さんの作品にお父様が額縁を作ってウェザリングをして、と一緒に楽しまれている姿が目に浮かびますね。トイレに飾られている? 否! お母様、お姉様にお願いです。この作品は玄関に堂々と飾るべきです! 私からもお願いします。ぜひその許可を~!

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ピックアップ! No.4

グフカスタム成形色活かし

製作/GONNOSUKE

■清水圭

 キャラクターモデルの多色成形もどんどん進化して、もう塗らなくてOKといってもいいくらいなんですが、そういったモデルに一味加えるとやっぱり凄くいいですね。成形色仕上げはちょっとプラの透け感が出てしまいがちなんですが、こちらの作品はそれを感じさせない重厚な仕上がりになっているのが素晴らしいです。エッジの塗装剥げの塩梅もいいですし、そこに一味足されている茶系のウェザリングがブルーの機体に凄く効いてます。使用している色使いは見た目ほど多くないと思うんですが、ベースの成形色をうまく使って複雑な色味に感じさせているのはセンスですね!

■らいだ~joe

 成型色でもここまで楽しめて、ここまでカッコよくなるという見本のような作品ですね。グフカスの「イカツさ」が、これでもか! というほど醸し出されています。さらに、どこが当たってどこが傷ついて、どこの汚れがたまるのかと、きっといろいろ妄想しながらめっちゃ楽しんで作られたんだな~って、ビシバシと伝わってきます。ここまで素晴らしいセンスで汚されているからこそ、あえてひとつだけアドバイスを…。ショルダーアーマーの裏やスカートの裏なども意識すればもう「完璧」になると思いますよ!

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ピックアップ! No.5

ビヨンドグローバル(プロトタイプカラー)

製作/ヘイカユウジ

■清水圭

 アレンジの加減が見事です。一部HGUCのパーツと組み替えてオリジナルのプロトタイプガンダムのデザインに寄せる事で、ビヨンドグローバルのデザイン部分が異質になり、逆にプロトタイプガンダムの試作機らしさを感じさせます。

 またカラーリングが「プロトタイプガンダムってこんなに洗練されていたっけ?」と思うくらいカッコいいです! ホワイトとブラック部分に青味を足すことでの全体の統一感が出て、さらにアクセントとなるレッドも効いていて本当にカッコいいです!!

■らいだ~joe

 めっちゃくちゃ的確にマッチした改修で、まさにプロトタイプ ビヨンドグローバルですね。 このキット、工業系として洗練された独特のデザインなので、弄ってしまうとすればアンバランスになりがちなのですが、見事にまとめられています。一部加工を断念されたとのことですがビヨンドのイメージを残しつつのプロトタイプとしては正解だったかもしれないですね。右腰のホルスターにランドセルにこだわりと愛情を感じます!

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~ オマケ~ 清水圭’s ピックアップ!①

ストライクノワール・カスタム

製作/ぱるめ。@タコシャーク

 バックパックのカスタムが、迫力あるシルエットを生み出していて凄くケレン味があります。モノトーンのカラーリングに少し青味が入っていてとてもきれいですね。そこに赤系の差し色、ビームサーベルのピンクとブラックライトのバーニア発光がいいアクセントになっていて気持ちいいバランスです。あとこちらの作品はジオラマ写真のポージングが凄くきまってますね! 最後から3枚目の両断シーン、めちゃくちゃカッコいいです!!

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~ オマケ~ 清水圭’s ピックアップ!②

HGガンダムファラクト

製作/りゅうせい

 カラーリングがとてもいいですね。オリジナル通りに残したイエロー部分が彩度低めのグリーンにとてもマッチしています。グリーン系ですがミリタリーな感じではなく、印象的なクリアパーツ内部のディテールアップと相まって、とてもヒロイックな雰囲気の機体になっています。ガンダムファラクトをさらにチューンしたスペシャルな機体という感じがしますね!

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~オマケ~ らいだ~joe’s ピックアップ!①

HG ドアンザク完成しました✨✨✨

製作/akky

 歴戦の戦士ドアンザクを作るうえでのひとつの基準となりそうな作品ですね。ドアンザクといえばボロボロでついつい汚しすぎてしまうのですが(私も含めて)、ちょうどいい塩梅の汚し具合ですね。モノアイとヒートホークを塗装で発光表現されているところにも注目したいですね。ランドセルのバーニアのチラ見せがとってもお茶目で、愛情を感じられずにはいられません。それにしても黒バックでキットをしっかり撮影されているのも凄いです…。

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~オマケ~ らいだ~joe’s ピックアップ!②

ライトニングゼータ

製作/ぴょんぴょん

 これはやられましたぁ~! ゼータプラスC1ってこんなにカッコよかったっけ? と二度見してしまいました。ノーマルカラーだとド派手に見える印象がガラッと変わりましたね。センチネル風といっても、単にグレー系に塗るだけではここまで表現できないものです。スネの部分やポイントポイントにボディメイン色ではなくダーク系を配色しているなど、センスが光っている作品です!

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~オマケ~ らいだ~joe’s ピックアップ!③

エクスプロヴィデンスガンダム

製作/うしにゃん

 とても美しい機体です! ミキシングの違和感をまったく感じさせない まとまりは、塗装やスミ入れをはじめとした丁寧な作り込みと、込められた愛情が故なのだろうと思います。このまま映画に登場してもおかしくないほどのカッコいい機体ですよね~♪ AMBACシステムの思想を残しつつも割り切って武装化されているところも大好きです!

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 いかがでしたか? 3月17日(日)まで開催された投稿イベント「SEEDガンプラミッション2 in ビルダーズノート」のピックアップレビューは今回の記事にてひと段落です。 お二方ともたくさん作品ピックアップしてしまうほど、素敵な投稿作品がございました!

 本記事「プロモデラーが選ぶ!」は、今後HJWEBにて連載する予定となっております。

 次回以降の投稿イベントでもホビージャパン現役モデラー陣によるレビューは引き続き継続予定です! 今後の展開にもぜひご期待ください!


第2弾① ~林哲平、オトカワ編~

第2弾② ~林哲平、オトカワ編~

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