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最新技術でリメイクされたHGザブングル 合体変形ギミック満載のキットをがっつりウェザリング仕上げ

2024.04.07

ザブングル・タイプ【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

可動・変形高水準 最新設計リメイクです「ザブングルをつくったよ」

『戦闘メカ ザブングル』(1982)の放送40年を経て、ついにBANDAI SPIRITSが主役メカであるザブングル・タイプの完全リメイクキットを発売した。製品は最新設計を反映したカラフルな成型色&抜群のアクション性能、それに加えて全高約12cmという小サイズに脅威の合体変形機構を詰め込んだスーパーキットとして仕上がっている。今回は激しめのウェザリング仕上げでレビュー。遊び心満載のギミックと付属パーツをひと通り見ていこう。

▲最新HGキットはディテールのアレンジを必要最小限に抑えたプレーンなスタイル。合体・変形機構を備えつつも、設定画のイメージを踏襲した見事な仕上がりだ。作例は好みで太モモ側面の厚みを若干増やしたが、脚部の伸縮ギミックと干渉しやすいので参考にする場合は入念にすり合わせよう

塗装前の状態

▲頭部も非常に良い出来。ひさしの裏や頬の白いラインはシールで再現されているが、このシールがそのままマスキングに応用できる。塗装派モデラーもシールを捨てずに有効活用してみよう
▲頭部はマスク部を頬からエッチングソー等で切り離すことで、キャノピーや内部パーツ類が後ハメ可能となる。額のクリアーパーツもダボを切り取って後ハメできるようにした
▲素組み(写真左)と並べて。設定画のカラーリングを豊富な成型色と一部シールで再現しており、組み立てるだけでカラフルな仕上がりになる。水色の濃淡は古くから好みが分かれるところだが、今回は淡い水色で仕上げてみた
▲足周りの可動が優秀なので、高く振り上げたキックの仕草も余裕。ダッカータイプに強烈な一撃をお見舞いしてやる!

▲指を開いた平手状態のハンドパーツが付属。ヒジの2重関節も相まって、武装を抑えるザブングルらしい仕草がバッチリ決まる。4連ハンドキャノンは左右どちらの腕にも装備可能。胸と腹部の間のボールジョイント関節もポージングに一役買っている

▲肩関節付け根には多重関節が。さらに、股関節のロール軸によって脚を大きくひねることができるほか、足首もよく曲がるのでお馴染みのポーズもご覧のとおり
▲キットには背面の翼と前腕タイヤハウスを破損した、サブ・ザブングル(ジロン機)再現用パーツも付属。さらに、肩部3連バズーカ、9連装ロケット弾ポッド、4連ハンドキャノンも同梱されるのでフル装備形態に組み立てられるのだ
▲股関節パーツの可動軸はアングルによっては目立つので、軸を短くしてフラットに加工
▲「風か 嵐か」…と、別売りのアクションベースを使えばオープニングでお馴染みの変形途中状態で飾ることができる。頭部やハンドを外したりと差し替え工程をはさみつつも、変形シーケンスの大半を机の上で再現可能。時間を忘れてついつい遊んでしまう楽しいギミックだ
▲太モモは左右両側にプラ板を0.5mmずつ貼り足したが、伸縮ギミックの関係上、太モモの下側に向けてヤスリがけしなだらかに細く加工。また、ヒザブロックの内側も余分を削り込んで太モモの収納クリアランスを確保している

ブングル・スキッパー

▲ザブングル・タイプの上半身が変形。肩付け根側面のリブと、機首先端が差し替えとなる。前輪、後輪のタイヤハウスは差し替えなしで倒立可能

ブングル・ローバー

▲下半身が変形。機首と、縮めた太モモの隙間を埋める形状重視パーツを裏面からはめれば完成。太モモの大胆なスライド機構と、翼端の細かい折り畳みなどが見どころ。操縦席のモールドも細かく彫刻されており、サイズを感じさせない出来映えだ

ザブングル・カー

▲ふたつのマシンが連結した地上走行状態。ブングル・スキッパーは飛行形態からタイヤを起こし、翼を畳めば完成。ブングル・ローバーは翼を畳み、操縦席の代わりに正面フタパーツを装着すればOK。ローバー側フタパーツには連結ジョイントが備え付けられており、トレーラーのように車体後部を左右に振ることができる

■今回のお題は
 ついにBANDAI SPIRITSさんからリメイクされました、HGザブングルです。1/144スケールで一部差し替えはしますが分離・変形が可能、またジロン機用パーツやオプション武装も付属するなどボリューミーな内容となっています。ディテール、モールドなどの追加も最小限で各関節構造も配置が考えられており、プレーンでシンプルな設定画や劇中の雰囲気が味わえます。

■製作
 今回はキットレビューということで、大きく手を入れるようなことはせずに設計の良さを噛みしめることとしました。
 頭部はマスク部を頬から切り離してキャノピーパーツを後ハメ化。額のクリアーパーツもダボを切り取って後ハメできるようにしました。首ジョイントパーツは左右の肉抜き穴を埋めています。あまり目立たない部分ですけどね。
 胸の赤い三角形が、上下で同じ大きさなのが気になったので、上側のみ三角形の周辺にプラ板を貼り足すことで相対的に小さくしました。

■塗装
 今回はガイアカラーを使用。それぞれ濃い色の上に薄い色をグラデーション塗装しました。
青(薄)=バーチャロンカラー マーズダークブルー→ザブングルカラー ウォーカーブルー1
青(濃)=ニュートラルグレーⅤ→ザブングルカラー ウォーカーブルー2
白=ニュートラルグレーIII→バーチャロンカラー コールドホワイト
赤=ザブングルカラー ウォーカーレッド→サイバーフォーミュラカラー クリムゾンレッド
黄=オレンジ→橙黄色
グレー=ニュートラルグレーⅤ→ニュートラルグレーIII
 やはりウォーカーマシンはウェザリングがよく似合うということで、惑星ゾラの環境を意識してウォッシングやドライブラシでほどよく汚してみました。人型でのバランスを見るだけでなく、変形専用パーツを組み付けた車両形態にもバランスよく汚しを加えています。

■ラスト
 先日、2回目の横浜ガンダムに行ってきました。いよいよ2024年3月末でラストということで、寂しい限りですね。来年の関西万博でガンダム関連でなんらかの楽しみがあるといいんですけど…。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレード”

ザブングル・タイプ

製作・文/GAA(firstAge)

HG ザブングル・タイプ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、2次受注中、6月〜発送予定●1/144、約12cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

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