HOME記事キャラクターモデル最後の「6兄弟」ULTRAMAN SUIT JACK パワフルな体躯と緻密な設計をさらにディテールアップして製作!【Figure-rise Standard】

最後の「6兄弟」ULTRAMAN SUIT JACK パワフルな体躯と緻密な設計をさらにディテールアップして製作!【Figure-rise Standard】

2024.03.31

ULTRAMAN SUIT JACK -ACTION-【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

ULTRAMAN随一のパワーファイターがFigure-rise Standardに参戦!

 Figure-rise Standard『ULTRAMAN』シリーズに完全新作登場! インパクトのあるパワフルな体躯、そしてアニメSeason2で並び立った「6兄弟」のうちの最後の1体としてキット化が待たれていたULTRAMAN SUIT JACKが満を持して発売された。キットとしては体型が他のULTRAMANたちと大幅に異なるため、構造も一新。ひと味違う作り心地を楽しむことができる。
 そしてこちらの作例製作を担当したのは月刊ホビージャパンにてULTRAMAN作例の大半を製作してきた只野☆慶。久々のULTRAMAN作例に気合充分で挑んだ「只野流・ULTRAMANの作り方」を堪能せよ!

▲生身で異星人と渡り合えるほどのパワーファイター、ジャックに相応しい大型のULTRAMAN SUITであるJACK SUIT。これまでのULTRAMANと比べてふた回りほど大きいサイズが圧巻。オプションパーツも豊富に付属している

▲ハンドパーツも他のULTRAMANよりはるかにビッグサイズ。作例では拳を彫りこんでディテールアップを行っている

▲素組み(左)との比較。シルバー部分は若干明るめの色に変更。下地にシェードをつけることで細かな濃淡を表現した。スミ入れを施すと引き締まった印象がアップし、パワフルながらスタイリッシュなJACKの魅力が引き立つ
▲ワキの下の胸と背中を繋ぐようなパーツに若干のディテールアップを施し、情報量を増した
▲武器・アックスは全長約26.5cmという凄まじいボリューム。トップヘビーで重量もあるのだが、力自慢のJACKらしくキットの保持力も高く、難なく持たせることが可能だ。足も大きくしっかりしているため安定感をもってポージングできる
▲清水栄一描き下ろしのオリジナル武器・キャノン。背中パーツを差し替えることで装着可能となり、フレキシブルに可動する

▲背面はこのように分割されており、内側のカバーパーツにより大きく身体を曲げた時の隙間を減らす構造となっている。作例ではカバーパーツ基部のボールジョイントを削り可動範囲を広げた上で内部に黒いスポンジを仕込み、カバーパーツが外側に押し出されるように工夫。空洞感も無くした

▲腕から展開する武装・ソードとレールガンは腕パーツを差し替えることで再現

▲ビーム兵器を差し替えで再現。本作例では目を蛍光塗料で塗っているため、ブラックライトで光らせることができる

■お待ちしておりました!
 2023年2月「ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE MANIACS」が刊行された際、Figure-rise Standard ULTRAMANシリーズ企画担当の栗原さんとの対談記事が掲載された。シリーズの今後の展開にも触れていたが「まだ出ていないのがひとりいるよね?」「いますね、大きいのが!」という掛け合いもありました。
 そう! あれから1年経ちましたよ、待っていましたULTRAMAN SUIT JACK!!
 テストショットを組み、その大きさにも驚くが、蓄積された設計の巧の力がココに結実した! この手ごたえを只野は待っていたのです。

■実に楽しい
 これまでのシリーズ作例では関節の隙間をスポンジゴム素材でフォローする等の対応をしていたが、JACK SUITにはその必要はほぼ無し。強いて挙げるなら背中インナーの可動部改修とスポンジを導入したくらいで、あとはあばら上部の拘束具(B⑪⑫)のスジ彫りと握り手中央の彫り込みという的を絞ったディテールアップを行うのみでした。

■塗装
 カラーリング自体は非常にシンプル。只野がULTRAMAN作例で定番としてきた色を駆使しました。
赤部=C3 レッド+C114 RLM23レッド(1:1)
銀部=C159 スーパーシルバー
目=ガイアカラー105 蛍光イエロー+シンロイヒ蓄光性夜光塗料
 下地としてNAZCAメカサフ ヘヴィをほぼすべてのパーツに塗布、白でシェードを付け、基本色を乗せると微細な濃淡が活きます。可動部やディテール部には雲母堂本舗CCパールMCブラックを添加した半ツヤクリアーをオーバーコートしました。
 マスキングは丹念に。外装の丸穴モールドやスリット、接合部凹モールド等1mm以下の丸モールドは1mm、1.5mm真鍮パイプを研磨して自作したポンチを工作マットに貼ったマスキングテープに押し当てて量産。大変ですが、細部をマスキングすると見映えが精悍になります。
 基本塗装後、デザインナイフ、スパチュラー、スチールウールを駆使して物理的なチッピングを施しました。UAUフォトストーリー展開時は控えてきましたが、JACKの大きさ的に情報量を上げたいので行いました。キレイに塗った後だと躊躇ってしまいますが、やりだせば実に楽しい作業ですよ。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“Figure-rise Standard”

ULTRAMAN SUIT JACK -ACTION-

製作・文/只野☆慶

Figure-rise Standard ULTRAMAN SUIT JACK -ACTION-
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7150円、発売中●約17cm●プラキット

Ⓒ円谷プロ ⒸEiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi

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只野☆慶

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