「マイティーストライクフリーダムガンダム」をいち早く再現!プラウドディフェンダーをほぼスクラッチで製作!!【ガンダムSEED FREEDOM】
2024.03.17ZGMF/A-262B ストライクフリーダムガンダム弐式/GMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】●田中康貴 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)
プラウドディフェンダーをスクラッチして最終決戦仕様を再現!!
ライジングフリーダムガンダムを失ったキラはオーブの協力により一部がアップデートされたストライクフリーダムガンダム弐式で最後の戦いに赴く。さらにラクスが搭乗するプラウドディフェンダーと合体することでマイティーストライクフリーダムガンダムとなる。田中康貴による作例は、HGストライクフリーダムガンダムをベースに形状が異なる箇所をプラ板工作メインで再現。合わせてプラウドディフェンダーをスクラッチで作り起こし、ストライクフリーダムガンダム弐式とマイティーストライクフリーダムガンダムのどちらも再現できるフルスペックモデルとして完成させた。
前回はコチラ!
ストライクフリーダムガンダム弐式
PROUD DEFENDER プラウドディフェンダー
MIGHTY STRIKE FREEDOM GUNDAM
マイティーストライクフリーダムガンダム
■はじめに
マイティーストライクフリーダムガンダムを担当させていただきました。製作時点では不明な点が多く、ひとまず作例用の資料からわかる外観とウイングの展開ギミックはしっかり再現できればということで作業を進めていきました。基本形状はストライクフリーダムなのでHGCEのものをベースにしています。
■ストライクフリーダム
頭部はRGを参考にプラ板工作や削り込みで雰囲気を変えています。判別しづらかったバックパックは想像で作りました。腰部と腕部はキットの可動軸を活かしつつプラ板を貼り足して改造しています。武装類はビームサーベルの根元をプラパイプで変更、実剣はコトブキヤ M.S.Gの日本刀に自作の鍔などを付けています。本体はこれで工作完了! …のはずが製作したウイングが大きすぎることが後に判明。いまさら小型化は無理! ということで急遽本体側を調整することに。胸部と靴部は外側にプラ板を貼り、脚部は間にプラ板をはさんでそれぞれ幅増ししています。この状態だと幅広な印象だったので腹部底面とヒザ、足首関節にプラ板を咬ませて高さも出しました。相対的にビームライフルも短くなり10mm延長しています。予想外の事態に焦りましたが、力強い感じになったので、結果的によかったかなという印象です。
■プラウドディフェンダー
本体部分はプラ板の箱組みメインで、ウイングの接続軸は強度確保のため市販のジョイントを利用しました。ウイングは精度が求められるデザインで、しかも外側の一部が上がるギミックが…。かなり難易度高めですが気を取り直して、まずは全体の輪郭を1mm(芯になります)と0.5mmのプラ板(2セット用意)から切り出し、0.5mmのほうをパネルラインに合わせてカット。これをズレに注意して1mmの両面に貼っていきます。ギミックがある外装パーツは切り出した0.5mm形状の間に1mmのプラ棒をはさんで箱組みで別パーツ化しました。これを芯に被せてみてズレなどがある部分をヤスリで微調整しています。また全体的に側面が表面処理しづらい形なので、全周を0.3mmや0.5mmのプラ板で囲って最後に上からヤスリがけしました。地道な作業ですが一応精度は出たと思います。この工程をあと3回繰り返します(笑)。金色のブロック一式はプラ積層からの削り出しで、各小翼に入った泣きたくなるようなパネルラインは、いったん分割後、間に0.5mmと1mmのプラ板を交互にはさんでからヤスリで整えて再現しました。各パーツを最後に連結しますが、きれいに展開するよう
に可動軸を打つのがなかなか難しく、試行錯誤で穴だらけにしながら現状に落ち着きました。
■塗装
白はイメージを崩さないよう配慮しつつホワイト、グレー、薄いグレーの3色構成にして情報量アップを図っています。
本体ホワイト=MSホワイト
本体グレー=MSホワイト+ブラック+パープル
本体グレー(薄)=MSホワイト+本体グレー
本体ブルー=MSブルー
本体ダークブルー=ティターンズブルー1
本体レッド=モンザレッド
レール砲等グレー=ブラック+MSブルー+レッド+MSホワイト
関節ゴールド=GXブルーゴールド+GXメタルイエロー
最後にエナメル塗料でスミ入れ後、手元にあったマーキングシールを貼り完成させました。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ”ストライクフリーダムガンダム改造
ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダム
製作・文/田中康貴
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©︎創通・サンライズ
田中康貴(タナカヤスタカ)
本誌を代表するスクラッチモデラーのひとり。プラ板を使用したパーツ製作を得意とし、細かな可動ギミックにも秀でている。