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徹底したシャープ化で魅力を引き出す! 「HGイモータルジャスティスガンダム」をキットレビュー!【機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】

2024.03.09

STTS-808 イモータルジャスティスガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)

イモータルジャスティスガンダム イメージカット

ジャスティスの系譜を継ぐ新キットを徹底したシャープ化で完成させる

 映画公開に合わせてHGライジングフリーダムガンダムと同時に発売された注目の新キット、HGイモータルジャスティスガンダム。ジャスティスガンダム系統固有のギミックやMA形態への変形など、プレイバリュー満載の本キットをコボパンダが製作。作例では大幅なプロポーション変更は行わず、キットの魅力である圧倒的な可動域を活かしたバランスの取れた作例に仕上げている。

イモータルジャスティスガンダム 正面
▲インフィニットジャスティスガンダムの運用データと、ムラサメ等で培われたオーブの可変技術を使用して設計された世界平和監視機構コンパス専用の機体
イモータルジャスティスガンダム 背面
▲歴代ジャスティスのファトゥム系統とは別系統のリフターを搭載しており、推力や運動性が高くなっている
頭部パーツ アップ 製作途中
▲頭部をシャープ化し全体的に小型化。ひさし部分を瞬間接着パテで盛り、若干目つきを鋭くしている
胸部パーツ 製作途中
▲首は0.5mm延長することで可動域を若干広げている
ポージング画像1
太もも一部パーツ
太もも、脹脛パーツ

▲太モモはプラ板で延長し、それに合わせて股関節パーツも真鍮線で補強しつつ延長している。またスネ部分なども延長し、全体的なバランスも整えている

肩付け根パーツ
腕部パーツ

▲肩の付け根のパーツは合わせ目が目立つため、ダクトの部分で一度切り離し、塗装後に接着している。また、腕のシルエットが内側に入るようにプラ板で角度をつけている。握り拳はRGインパルスガンダムのハンドパーツを使用

素組みとの比較
▲素組み(左)との比較。可動域を活かすため大幅なプロポーション変更は行っていないが、各部を徹底的にシャープ化することで全体的に引き締まった印象になり、完成度が底上げされている
素組みとの比較 上半身
▲素組み(左)と作例の胸部を比較。すべてのエッジをシャープ化するのではなく、アンテナやダクト周りなど“見せたい”部分にポイントを絞って工作を行いメリハリを付けている
胸パーツ
胸部パーツ ダクト部分パーツ

▲胴体のダクト形状は設定画に合わせて切り欠いて別パーツ化している

足パーツ 正面
足パーツ 背面

▲足首周りは隙間を減らすために上部にプラ板を貼って大型化、アンクルアーマーの肉抜きはエポパテで埋めて整形している

腰アーマーパーツ1
腰アーマーパーツ2
腰アーマーパーツ3

▲腰部は削り込みによるシャープ化ではなく、プラ板を貼って大型化した後にシャープ化しているためボリューム感が増している

ポージング画像2
▲脚部にはカルキトラ ビーム重斬脚を装備。ライジングフリーダムガンダムと同様に搭載された「SEEDアクションシステム」の引き出し式の股関節のおかげで脚を大きく広げたポージングも楽々行える
ポージング画像3
▲持ち手や平手もRGインパルスガンダムのハンドパーツを使用している
シールド ウイング展開状態
シールド組み立て途中
シールド ウイングが閉じた状態

▲シールドもシャープ化を行い、裏面もしっかり塗り分けている。また、通常時はウイングが完全にシールドに隠れているのだが、展開させたいときは腕との接続軸を押し込んで回すことでその動きに連動して羽が展開するギミックが搭載されているのも本キットの面白い部分となっている

ヴィーゼルナーゲル ビームブーメラン 装備
▲サイドアーマーのヴィーゼルナーゲル ビームブーメランにもビームエフェクトパーツが装備可能で、手持ち武器として使用可能だ
背中のウイング展開
▲背部のウイングは徹底的にエッジ出しを行い、接続軸も肉抜き穴をエポパテで埋めている
ポージング画像4
ポージング画像5
▲攻守を兼ねたフラッシュエッジ4 シールドブーメランにはビームエフェクトパーツを装備可能
変形時の機首部分 アップ
▲変形時の機首となる部分は合わせ目が少し目立つため、モールド部分で切り欠いて合わせ目の位置を変更している
 
高エネルギービーム砲 パーツ
▲高エネルギービーム砲は写真のように切り欠いて後ハメ加工を行った。また、開口部は設定画に合わせて面取りをしている
組み立てたMS形態イモータルジャスティスガンダム、武装2種 側面
▲専用の接続パーツが付属し、そこに武装をマウントすることでMA形態が簡単に再現できる。銃の持ち手とシールドの接続部は少し削ったり塗膜を薄くすることで擦れを軽減できる
MS形態
▲頭部を覆うように機首を装着し、ウイングを展開するだけで手軽に完成するMA形態。専用の接続パーツはアクションベースに接続できるためMA形態でのディスプレイもしっかり楽しめる

■大注目の最新キットを堪能
 ジャスティス系列の機体が大好きで、今回作例を志願させていただきました! 組んだだけでニヤニヤしてしまいます。最新キットということもあり、可動やバランスがとても良好で、バックパックがあっても難なく自立します。作例では大幅な改修はせず、キットの良さを最大限活かしたプロポーション変更とエッジ出しを行い、とにかく丁寧な工作を目標に製作しました。

■徹底的なシャープ化
 全体的にパーツをシャープ化しています。エッジ部分にプラ板を貼り、キットのバランスを損ねないように処理しました。細かいパーツには瞬間接着パテを盛ってシャープ化しています。すべての面にエッジをつけてしまうと、かなりカクカクした模型になってしまうので、ある程度ポイントを絞って工作することで模型に緩急をつけています。
 延長工作は最小限に。太モモとスネを延長、首と腕は0.5mm延長しています。頭部はシャープ化にあたり若干小型化し、馬面気味なのがジャスティスの良いところだと個人的に思っているのでマスク部分下部で少し詰めて好みの見た目にしています。胴体の長さは絶妙に調整されているので、可動部分の少し凹んだエッジ部分にプラ板を貼っただけでかなり見映えが良くなります。肩先端の白い部分は1mmほど詰めました。脚部は関節部分を少し削って鳥脚気味にして、腰が入るような立たせ方ができるようにしています。

■塗装
 ジャスティスは陰と陽のどちらかな……。と考えると、陰だと思ったので少し暗めにしようかと考えていたのですが、“好き”が先行して少し鮮やかな感じにしました。塗装はすべてラッカー塗料で、設定画に沿って赤を調色し、色が明るめのグレーサフを下地にして塗布しています。青色部分は設定画の色味に調色したあとにほんの少し白を足して濁らせることでややパステルっぽい色に仕上げています。また、本体色に合わせて関節色も明るめに、バーニア部分はメリハリをつけたくてメタリック調にしました。
 設定画から外れない程度ですが、こういうカラーリング選びの遊びもプラモデルの醍醐味ですよね! 各部の部分塗装は関節裏や、比較的目立つ部分を重点的にマスキングで塗り分けています。ライフルは後ハメ加工はせず素直に合わせ目を消して、気合いのマスキングですべて塗り分けました! シールドと合わせて1日かかったぜ!
赤=薄いグレーのサフ下地→ペンキレッド+マルーン+MSレッド
青=マーズディープブルー+ブルーFS15050+MSレッド少量+ホワイト極少量
黄=白サフ→MSイエロー

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ”

STTS-808 イモータルジャスティスガンダム

製作・文/コボパンダ

HG イモータルジャスティスガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2640円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

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©︎創通・サンライズ

コボパンダ

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