HOME記事キャラクターモデルFigure-rise Standardに「仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」が登場! プロポーションの改良と劇中再現した塗装にご注目!!【仮面ライダー鎧武/ガイム】

Figure-rise Standardに「仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」が登場! プロポーションの改良と劇中再現した塗装にご注目!!【仮面ライダー鎧武/ガイム】

2024.03.18

仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)

仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ イメージカット

 Figure-rise Standardの平成主役仮面ライダーキット化計画「HEISEI RIDER PROJECT Beginning」もいよいよあと2体となった。10周年を迎えた『仮面ライダー鎧武/ガイム』より「仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」が満を持してオンステージ! オレンジメッキが輝き、複雑な形状のアーマーや小物まで見事に再現されたキットとなっている。
 本作例ではそんなキットの素性を活かしつつ、劇中さながらの塗装を中心にプロポーション改良、可動域の拡大でさらにTV本編の印象に近づけている。特に細部まで緻密に塗り分けられた塗装は一見の価値あり。ここからはFigure-rise Standardのステージだ!

仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ 正面
仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ 背面
首元パーツ
肩、腕部パーツ
▲首を受けるパイプと腹のボールジョイントを受ける丸穴を短く切り取り、首と胴を詰めた。どちらも完成したら見えなくなる箇所のカットなので短時間でできる
上半身アップ
▲右腰のロックシードホルダーのパイン・イチゴロックシード、戦極ドライバーのオレンジロックシードは取り外し可能。作例では3つのロックシードおよび右の平手にネオジム磁石を仕込み、ロックシードを持たせることができるようにした。なお、平手の指もスーツに近い先細の形状に整形している
素組みとの比較
▲素組み(左)と作例(右)の比較。本キットはアーマーや腕、太モモの金部分やドライバー、3つのロックシード、武器の緻密なカラーリングもシールで再現可能となっている。キットのアーマーも非常に劇中に近いオレンジメッキとなっているが、作例ではメッキを落とし、銀下地の上にMr.カラー GXクリアオレンジを重ね、さらにみずみずしいオレンジに近づけた。加えてより劇中に近い印象になるように、首と胴体を詰めてプロポーションを少し変えている
肩アーマー展開
▲空から降ってきたオレンジがアーマーに——鎧武独特の変身シークエンスを思わせるアーマーの展開もできる仕様となっている
ポージング画像1
▲股関節の根元を2mmほど前に移動できるようにした。これによって可動範囲が広がり、より脚を大きく開いた前傾姿勢のポーズも可能になっている。また、首のアゴが当たる部分を削ってアゴを深く引けるようにした
両耳(リバーサルアーム)を切り離し、パルプアイを先に塗装してマスキングテープでくるんで組み込んだ状態
▲両耳(リバーサルアーム)を切り離し、パルプアイを先に塗装してマスキングテープでくるんで組み込み、耳の下の合わせ目を消した
アーマーの基部
▲アーマーの基部やヒザ、剣のホルダーの肉抜きはGSIクレオスの瞬間接着パテで埋める。剣ホルダーはパテがはみ出さないようにプラ板で壁を作ってから埋めた
手足の網目状の模様 シタデルカラー リベレイター・ゴールドで筆塗り
▲カーブが多いうえ細かい模様でマスキングや塗装の難易度が高いため、手足の網目状の模様はシタデルカラー リベレイター・ゴールドで慎重に筆塗りした
手首に切り取ったゴムチューブをはさむ
▲手首に切り取ったゴムチューブをはさみ、軸を隠す手首カバーとした
ポージング画像2
▲無双セイバーの先端は瞬間接着パテでシャープ化し、銃口も開口
ポージング画像3
▲オレンジの輪切りを通過してキメる無頼キック!! 足の裏はスーパージュラルミンで塗装。その上からシタデルカラー アバドン・ブラックとカレドール・スカイを混ぜて塗りつぶし、家庭用中性洗剤で拭き取ることで溝に塗料を残している
ポージング画像4
▲大橙丸と無双セイバーはもちろん連結してナギナタモードになる。オレンジロックシードは無双セイバーに装填も可能だ。作例では当時の玩具の発光部分を参考に、蛍光塗料を使い大橙丸と無双セイバーがブラックライトで光るようにした。また、武器持ち手に海洋堂のリボルバージョイント(2mm軸)を仕込み、前後にスイングできるようにしたため、手首がここまで曲がるようになっている

 鎧武は、平成ライダーの中でも屈指の塗り分け&合わせ目処理の難易度でした。複雑な模様や武器をいかにストレス少なく塗るか、また美しいスーツの色をどう再現するかを考えました。また、本編のシーン再現やプレイバリューを増すような工作を追加しています。皆様の製作の参考になれば幸いです。

■合わせ目消し
 胴体から出ている金の羽のような部分を先に塗装してマスキングテープでくるみ、組み込んでから合わせ目消し→塗装しました。首の基部も背部のひっかかりを切り取るだけで上から差し込めるようにできます。

■塗装
 ライドウェアは黒下地の上にボーンペイントのブルーマイカを吹くことで明暗の強いメタリックが再現できました。青紫の色合いも原作のイメージにとても近いと思います。金色も、兜のニュートラルな金と他の部位の寒色なイメージを塗り分けて再現しました。
 全身の銀色はラッカーと水性塗料を組み合わせて塗っています。広い面はスーパージュラルミン、細かい箇所は水性のスーパーファインシルバーを使いましたが、ほとんど同じ色味なので重ねて使うこともできました。水性部分は家庭用中性洗剤で拭き取りが可能なため失敗を恐れず使えるので、この組み合わせはオススメです。
 紹介した方法でも塗り分けは大変でしたが、出来上がった時の満足感はすごかった! ぜひチャレンジしてみてください。

■カラーレシピ
b=ボーンペイント g=ガイアノーツ c=GSIクレオス t=タミヤカラー
 ※説明のない塗料はラッカー系
本体
青=黒下地→ブルーマイカ(b)
銀=スーパージュラルミン(c)(ほかキャンディの下地に使用)
兜の金=スーパーリッチゴールド(c)
全身の金=GXブルーゴールド(c)
緑=銀下地→GXクリアグリーン(c)
額の赤=銀下地→=エナメルカラークリヤーレッドX-27(t)
黒=Ex-ブラック(g)
ベルト=メカトロウィーゴカラーれもん(g)
銀色のライン=水性ホビーカラー スーパーファインシルバー(c)

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “Figure-rise Standard”

仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ

製作・文/イタミテック

Figure-rise Standard 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4290円、発売中●約17cm●プラキット

Ⓒ石森プロ・東映

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イタミテック

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