HOME記事キャラクターモデル「HG ヒュッケバインMk-III」をシャープなディテールと清潔感ある塗装で魅力を引き立てる【スーパーロボット大戦】

「HG ヒュッケバインMk-III」をシャープなディテールと清潔感ある塗装で魅力を引き立てる【スーパーロボット大戦】

2024.03.17

ヒュッケバインMk-III【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)

ヒュッケバインMk-III イメージカット

 ヒュッケバインMk-IIの発展機として、『スーパーロボット大戦α』『OG』で活躍したヒュッケバインMk-III。AMガンナー、AMボクサーら外部オプションパーツとの接続、換装機構で著名な機体だが、まずはコアとなる本体がHGキット化(プレミアムバンダイにてAMガンナーが別途受注販売※現在は受注終了)。本作例はボディバランスには大きく手を入れず、全ディテールをシャープに整形する方針で製作。パステル調に振った清潔感ある塗装で仕上げている。

ヒュッケバインMk-III 正面
ヒュッケバインMk-III 背面
塗装前の状態
▲塗装前の状態。ギュッと握った形状のハンドはSTYLE-Sのロボマニに交換した
塗装前の状態 頭部側面
塗装前の状態 頭部背面
▲ツインアイはプラ板で置き換え、ヒサシ部分にプラ板を貼って目つきを鋭く加工。頭部左右の突起はキットの放射状に伸びる向きから垂直に伸びるように向きを変更。襟足部分はプラ板で形状変更した
素組みとの比較
▲素組み(写真左側)と比較。キットのままでも驚異的な色分け再現度で、未塗装でも満足度の高い仕上がりとなる。作例は全身のエッジ部を削り込みでシャープ化。淡い色味は『α』戦闘画面の色彩にオマージュを捧げている
ポージング画像1
▲キット付属の中性粒子ビーム砲フォトン・ライフルは、設定どおりヒュッケバインMk-IIのものと同形状。形状再現度は申し分ないので、合わせ目を消すだけにとどめた
フォトン・ライフルは腰部ジョイント部にマウント
▲フォトン・ライフルは腰部ジョイント部にマウント可能
ポージング画像2
▲Mk-IIのGインパクト・キャノンをひと回り小型化した射撃兵器、グラビトン・ライフルはもちろん新造形。大型ながら中空構造で軽く、ポージングが付けやすい
ポージング画像3
素組み状態 腕部
加工後 腕部
収納部取り外し

▲左腕にマウントしている投擲武器、ファング・スラッシャーは収納形態から差し替えなしで十字手裏剣状に変形。付属のアクションベースに挿して投擲ポーズでディスプレイできる。作例は、左ヒジの収納部をプラ板の組み合わせでひと回り大きくスクラッチビルド。基部にマグネットを仕込み、スムーズに脱着できるようにした。マウント部をヒジから少し浮かせることでバックパックとファング・スラッシャーとの干渉も回避している

ポージング画像4
▲ビームソードは二振り付属。非使用時のグリップはリアアーマー裏にマウントできる
肩アーマー パーツ
▲肩アーマー上部に目立つ合わせ目が出るので、基部を先に接着。黄色いパーツは丁寧にカット、後ハメ加工して塗装後に接着した
バックパックのマルチトレース・ミサイルコンテナ
▲バックパックのマルチトレース・ミサイルコンテナは脱着可能、さらに差し替えなしでハッチが開いてミサイル発射形態に。それぞれのコンテナは3mm軸が設けられているので、スタンドで浮かせて飾ることが可能
胸部パーツ
▲胸部にモールドを彫り足した他、腰ブロック下面にプラ板を貼って後ろに反らせるかたちで傾斜を追加。また、腹部関節を引き伸ばした際の隙間が気になったので、隙間にプラ板を貼ってディテールアップした
ポージング画像5

 Mk-IIに続いて人気のヒュッケバインMk-IIIがHGキットで発売されましたね。あのカトキハジメ氏のデザインということもあり、せっかくならばVer.Ka風味の色調とディテールを(あくまでもなんちゃって風に)表現する! をコンセプトに製作しました。

■製作
 組んで思ったのは、頭身のバランスが完璧! どこも弄るところがなく本当にかっこいい。スラッと伸びた脚をもう少し活かしてみる意味で、若干ですが下腹部を延長。腰の入った立ちポーズを目指し、腰ブロックが気持ち後ろに反るように傾斜を付けてみました。頭の後ろに来る板状のブロックにもパテでディテールを追加しています。
 左腕のファング・スラッシャー接続部はどうしてもバックパックと干渉してしまうので、接続部をスクラッチしました。その自作接続基部にマグネットを仕込みつつ、基部が左右に回転するように軸を入れているのでスラッシャーが背中に当たらないように外側に逃がすことができるようになりました。
 脚部は分割ラインを増やし情報量を追加しています。ふくらはぎの後ろ側に来る合わせ目は、強度を重視して段落ち加工を分割ラインに入れることで対応。

■カラーレシピ
 初出のゲーム『スーパーロボット大戦α』に登場した際の、淡いパープルのイメージで仕上げました。ライン塗装も追加して少し華やかな“凶鳥”を演出してみました。
白=NAZCA ニュートラルホワイト
薄紫=エヴァンゲリオンカラー エヴァパープルグレー
濃紫=バーチャロンカラー 風群青
黄色=メカトロウィーゴカラー らいとおれんじ
グレー=大洗グレー、116番RLM66ブラックグレー
 デカールはスジボリ堂「ロボデカール」と、ガンダムデカール「No.75 MG Vガンダム Ver.Ka用」をメインに使用しています。

■あとがき
 みんな大好きヒュッケバインシリーズ! 待望の新作キットですから、すでにGETして楽しんでいる方も多いかと思います。今回はゲームイメージ寄りの明るめのカラーマネジメントですが、こんなふうに作ってみても面白そう! と思っていただけたら幸いです。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”

ヒュッケバインMk-III

製作・文/ガルマ☆ザビコ

HG ヒュッケバインMk-III
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4950円、発売中●約15cm●プラキット

ⓒSRWOG PROJECT

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ガルマ☆ザビコ

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