タカラ製ミッションパックとHGスコープドッグ用拡張セット使用で、フル装備の「スコープドッグ メルキア軍カラー」を製作!
2024.03.14ATM-09-ST スコープドッグ メルキア軍カラー【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)
タカラのミッションパックを追加してメルキア軍カラーに
スコープドッグ本体にタカラ1/35スコープドッグのミッションパックを改造して取り付け、メルキア軍仕様として仕上げたもの。HGスコープドッグはその全高からおよそ1/32ほどのスケールとなり、タカラの1/35スケールとは微妙にサイズが異なるが、それほど違和感なくフィットしているのではないだろうか。HGスコープドッグ用拡張セット1、2も使用したフル装備でお届けする。
HGスコープドッグをメルキア軍仕様で製作します。作例はテストショットを使用したので、商品版とはちょっと勝手が違いますが、製作の参考になれば幸いです。
キットはポリキャップレスで設計されており、主にはめ込み関節やC字ジョイント等で構成され、組み立ては簡単な反面、可動域が犠牲になっている部分もやや感じます。そうした部分を改良しながら製作していきます。オプションセットも提供いただきましたので、武器やコクピットも作っていきます。パイロットの出来は立像・座像とも大変良く出来ており、小スケールながら充分過ぎるほど。塗装は大変ですが、がんばって塗り分けましょう。コクピット内部は悩んだのですが、白とグレーバイオレットの塗り分けにして、ジャンクパーツのメカをいくつか追加、パイピングもしました。ハッチのクリアランスがタイトなので、パーツを追加し過ぎるとハッチが閉まらなくなるので注意。開閉テストはその都度行ってください。
肩は振り出し関節+上下への軸振りがあるためかなり動きますが、肩アーマーの接続がボールジョイントで軸側が固定なので、あまり肩が上がりません。ジョイントの軸をいったん切り離し、真鍮線で繋いでスイングできるようにしました。これによりほぼ水平近くまで腕が上がるようになります。コクピットハッチのヒンジはタイトで、開ける時にヒンジの接続が外れてしまうほど固いので、タミヤのセラミックグリスを塗って対処。
外装が少しアッサリめに感じたので、ウェーブの丸・リベットを接着して情報量をアップしています。手首装甲・胴体側面・腹・かかとアーマー等適度に。
塗装はメルキアカラーでとのオーダーなので独自調合。グレー部はガルグレー、パープルは白+パープル+赤+ガルグレーを混色、比率は4:3:2:1を目安に微調整して好みの色に。デカールはセットに入っているものを使用。マークセッターでしっかり定着させています。
使い込んだ感じにするためジャーマングレイのチッピングを全身に、武器など紺色の部分は銀色のハゲを面相筆で描き込みます。雨が流れるところにサビの流れをエナメル塗料で。足周りには泥汚れをサンド系エナメルカラーを薄めて施します。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“ハイグレード”ATM-09-ST スコープドッグ使用
ATM-09-ST スコープドッグ メルキア軍カラー
製作・文/澤武慎一郎
©サンライズ
澤武慎一郎(サワタケシンイチロウ)
船やSFもの特撮ものを製作するマルチモデラー。電飾やディオラマも手掛けるなど幅広いテクニックと知識を持つ。