「HG デスティニーガンダム」を“SpecII”カラーリング再現&ディテールアップでRG風に改修! 【機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】
2024.03.10ZGMF/A-42S2 デスティニーガンダムSpecII【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)
“SpecII”のカラーリングでHGデスティニーをRG風にディテールアップ!
劇中では多数の敵を相手に圧倒的な力を見せた、シン・アスカの愛機デスティニーガンダムの改修型。SpecIIと称される本機は改修前のデスティニーガンダムから一部カラーリングが変更されている。今回のJUNIIIによる作例では、HGデスティニーガンダムをベースにSpecIIのカラーリングを再現。また、RG フォースインパルスガンダム SpecIIと並べることを想定してRG風にディテールアップしている。
■SpecIIへチャレンジ
今回は映画に登場の「RG フォースインパルスガンダムSpecII」の発売に合わせて「HG デスティニーガンダム」のキットを使用してRG風(?)SpecIIに仕上げています。作業は派手な形状変更は行わず、地道なスジ彫り作業と変化のつけやすいプラ板の貼り足しなどで、HGのキットにディテールを追加しています。仕上げにデカールを貼る予定でいるため、あまりスジ彫りやプラ板貼りを緻密に行うとデカールが貼りづらくなるので控えめにしました(控えめにし過ぎました……)。
■頭部
頭部はメットパーツの合わせ目を消しています。そのままだとフェイス部が塗装しづらくなるので先にメインカメラとツインアイの境目でパーツを分割し、メットの下側からフェイスブロックを差し込めるように後ハメ加工を行いました。メインカメラはメットに組み込んでいるのでマスキングで塗り分けています。サフ吹きの後に一部スジ彫りを追加しています。これは彫っている位置を確認しやすくするためです。スジ彫りは下書きをしてからスジ彫り用のガイドテープを貼り付けてタガネなどでガイドに沿って彫っています。
■胴体
胴体はあまりデカールを貼らないであろう箇所にスジ彫りでパネルラインを追加しました。アクセントとして各形状に切り出したプラ板のチップを貼り付けています。チップの形状はキットごとにパターンを決めておくと全体に統一感が出てかっこよくなるでしょう。腰部は素立ちのポーズの時に太モモがリアアーマーに干渉してしまうことがあるので、前後に可動できるよう加工を行いました。可動することでより力強い立ちポーズにすることができます。
■腕部
肩アーマーに接続するビームブーメランはどうしてもパーツの抜き差しの際に塗膜が剥がれてしまうので、受け側の赤いパーツの開口部内側を削っています。そのままだと緩くて外れやすくなるのでビームブーメラン側と受け側の赤いパーツにそれぞれネオジム磁石を仕込んで磁力で脱着できるようにしました。磁石同士は近ければ近いほど引き合う力が増すため、受け側の赤いパーツ裏面のプラの厚みを削って薄くしてから磁石を固定しています。
■脚部
脚部はスジ彫りでパネルラインを追加しています。全体のバランスを見ながら作業を行い、スジ彫りの線はなるべく直線1本で完結させないで折れ曲がったラインに仕上げると緻密さが増してかっこよくなるでしょう。
■武装類
今回はビームライフルはキットの物を加工して製作しましたが映画では別物を装備しているようです。作例の製作時には資料が無かったためノーマルのビームライフルを装備させています。
■塗装
塗料はGSIクレオスのMr.カラー、フィニッシャーズのフィニッシャーズカラーを使用し、デカールは「水転写式 ガンダムデカール HG 1/144 機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のシリーズなどを使用しました。
白=ファンデーションホワイト+グレーFS36270+ニュートラルグレー
青=ブラハムブルー+ピンク+ニュートラルグレー
赤=モンザレッド+レッドFS11136+ピンク
黄=黄橙色+ホワイト+オレンジ→ゴールドパールリキッド
関節等=ニュートラルグレー+ネイビーブルー
グレー=ミッドナイトブルー+ニュートラルグレー
ソード=MSホワイト+エアスペリオリティーブルー
ビーム砲=デイトナグリーン+ニュートラルグレー+ホワイト
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ” デスティニーガンダム使用
ZGMF/A-42S2 デスティニーガンダムSpecII
製作・文/JUNIII
©︎創通・サンライズ
JUNIII(ジュンゾウ)
的確な工作と分かりやすい丁寧な解説で数多くの作例・How to記事を手掛けるベテランモデラー。ポストホビー厚木店の常連。