【SEED FREEDOM pickup】徹底したシャープ化で魅力を引き出す! 「HGイモータルジャスティスガンダム」をキットレビュー!【機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】
2024.09.20STTS-808 イモータルジャスティスガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)
■大注目の最新キットを堪能
ジャスティス系列の機体が大好きで、今回作例を志願させていただきました! 組んだだけでニヤニヤしてしまいます。最新キットということもあり、可動やバランスがとても良好で、バックパックがあっても難なく自立します。作例では大幅な改修はせず、キットの良さを最大限活かしたプロポーション変更とエッジ出しを行い、とにかく丁寧な工作を目標に製作しました。
■徹底的なシャープ化
全体的にパーツをシャープ化しています。エッジ部分にプラ板を貼り、キットのバランスを損ねないように処理しました。細かいパーツには瞬間接着パテを盛ってシャープ化しています。すべての面にエッジをつけてしまうと、かなりカクカクした模型になってしまうので、ある程度ポイントを絞って工作することで模型に緩急をつけています。
延長工作は最小限に。太モモとスネを延長、首と腕は0.5mm延長しています。頭部はシャープ化にあたり若干小型化し、馬面気味なのがジャスティスの良いところだと個人的に思っているのでマスク部分下部で少し詰めて好みの見た目にしています。胴体の長さは絶妙に調整されているので、可動部分の少し凹んだエッジ部分にプラ板を貼っただけでかなり見映えが良くなります。肩先端の白い部分は1mmほど詰めました。脚部は関節部分を少し削って鳥脚気味にして、腰が入るような立たせ方ができるようにしています。
■塗装
ジャスティスは陰と陽のどちらかな……。と考えると、陰だと思ったので少し暗めにしようかと考えていたのですが、“好き”が先行して少し鮮やかな感じにしました。塗装はすべてラッカー塗料で、設定画に沿って赤を調色し、色が明るめのグレーサフを下地にして塗布しています。青色部分は設定画の色味に調色したあとにほんの少し白を足して濁らせることでややパステルっぽい色に仕上げています。また、本体色に合わせて関節色も明るめに、バーニア部分はメリハリをつけたくてメタリック調にしました。
設定画から外れない程度ですが、こういうカラーリング選びの遊びもプラモデルの醍醐味ですよね! 各部の部分塗装は関節裏や、比較的目立つ部分を重点的にマスキングで塗り分けています。ライフルは後ハメ加工はせず素直に合わせ目を消して、気合いのマスキングですべて塗り分けました! シールドと合わせて1日かかったぜ!
赤=薄いグレーのサフ下地→ペンキレッド+マルーン+MSレッド
青=マーズディープブルー+ブルーFS15050+MSレッド少量+ホワイト極少量
黄=白サフ→MSイエロー
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミックイラ”
STTS-808 イモータルジャスティスガンダム
製作・文/コボパンダ
HG イモータルジャスティスガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2640円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
©︎創通・サンライズ
コボパンダ
スジ彫りやプラ板工作の精度が高く、塗装テクニックも幅広く持っており、キットレビューからHow toなど多岐にわたって活躍。