海自最新鋭艦である護衛艦FFM-1「もがみ」型がタミヤ1/700スケールで登場! 丁寧な工作と塗装で製作されたレビュー作例をお届け!!
2024.02.22最新モールド技術で作る海自の最新鋭
ステルス護衛艦
多機能護衛艦「FFM」として海上自衛隊が整備をすすめている護衛艦「もがみ」型は、2022年にネームシップの「もがみ」を筆頭に「くまの」、「のしろ」、2023年には「みくま」が就役、2027年までに計12隻の建造が予定されている。基準排水量3900トンのコンパクトな船体でさまざまな任務に対応可能な機能性に加え、ステルス性を意識し傾斜面を多用したフォルムはこれまでの護衛艦にはなかった斬新なイメージで、タミヤが1/700ウォーターラインシリーズの新アイテムとしてセレクトしたのも必然。最新技術を惜しみなく投入、海自最新鋭艦にふさわしいキット内容だ!
■実艦について
海上自衛隊護衛艦FFM-1「もがみ」は、三菱重工長崎造船所で起工され2022年4月28日に就役し現在横須賀基地に配属されています。艦種記号FFMはフリゲートを表す「FF」と多目的と機雷の頭文字の「M」を組み合わせたものです。「もがみ」はその多機能性を活かし、島しょ部防衛などに活躍を期待されています。
■製作にあたって
今回タミヤより発売された「FFM-1もがみ」は、船体のステルス化が徹底されていることが活かされ、艦中央の構造物を4つのブロックごとに組み立てしたあとに、接着剤を使用せずに船体下部から押し込んで組み立てる形式になっており、初心者の方でも作りやすく、再現度の高い作品を手に入れることができると思います。
■船体について
船体の組み立てはタミヤスタンダードの水準で合いもよく、すらすらと組み立てることができます。ただ気になったのが今回の新形式の組み立て方式のため、船体全体のプラスチックの厚みが薄くなっているようです。接着面積も少なくなるためとくに艦橋部分、シャッター部分は慎重に接着していくことが必要だと思います。私の場合強度が心配だったので瞬間接着剤で補強しています。
この段階で飛行作業甲板用デカールをマークセッターなどを使用して貼り付け、乾燥後クリアーを少し吹いて表面を保護しておきます。船体はステルス化のためのっぺりした印象を受けるため、グレーのペンで全体にスミ入れを行ってアクセントをつけるようにしました。
■4つの構造物の塗装
格納庫:Mr.カラーC62つや消しホワイトを塗ったあと、下部を同C607灰色2704(N)で塗ります。デカールで「火気厳禁」の赤文字のものが用意されています。
格納庫上甲板:組み立てはとくに問題はありませんが、説明書の塗装指示に従ってレーダー部分などを白色に塗装しておきます。
マスト部分:部品数は少ないですが、デカールが用意されていてよい感じの仕上がりとなります。キットは全体的によく工夫されていて接合部はほとんど表に出てこないのですが、マスト部分の部品番号B2、B4の接合部のみ処理が必要となります。パテなどを使用して修正しています。
中央構造物:通常の船の場合の煙突にあたる部分です。開口部を同C33つや消しブラックで塗り、開口部周囲を同C61焼鉄色で塗ってみました。
■アンテナの取り付け
船体の主要部分の組み立て後、各種の艤装品を取り付け、最後に破損しやすいアンテナを取り付けます。各アンテナの基部について説明図に赤色、緑色の塗装指示があります。よいアクセントになりますので忘れないようにしたいです。キット付属の哨戒ヘリコプターは窓部分にもデカールが用意されています。大変出来がよく、今回はスミ入れもしてみました。
■塗装について
主船体の船体部分はMr.カラーC607灰色2704(N5)、甲板部分は同C608暗灰色2705(N4)で塗装しています。
タミヤ 1/700スケール プラスチックキット
海上自衛隊 護衛艦 FFM-1 もがみ
製作・文/田中伸治
海上自衛隊 護衛艦 FFM-1 もがみ
●発売元/タミヤ●2420円、発売中●1/700、約19.0cm●プラキット
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大戦中の艦ばかりでしたが最近は現用艦を製作する機会があり、動画を確認して製作の参考に。生きている艦を作るのもよいなと感じています。