HOME記事キャラクターモデルオール“水性塗料”で巨大ガンバスター&ヒロイン2人を仕上げる! 今月発売の専用「水性ホビーカラー」も注目【トップをねらえ!】

オール“水性塗料”で巨大ガンバスター&ヒロイン2人を仕上げる! 今月発売の専用「水性ホビーカラー」も注目【トップをねらえ!】

2024.02.12

ガンバスター・タカヤノリコ・アマノカズミ「太陽系絶対防衛戦」 【海洋堂】 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)

「トップをねらえ!」の3体セットをオール水性塗料で仕上げる!

ガンバスターのメイン画像

 ガイナックスの傑作OVA『トップをねらえ!』(1988)の主役メカ・ガンバスターとヒロインのふたりが、35年の時を経て海洋堂からトリプルコンボセットとしてキット化。ガンバスターの原型は故・佐藤“ロボ師”拓氏が遺した傑作ソフビを3Dスキャニング。さらに、タカヤノリコとアマノカズミの新造形フィギュアが加わり、一度に3体の造形が楽しめる大満足セットとなっている。作例は水性アクリルボーイを自称するむっちょが担当。GSIクレオスから発売予定の専用水性ホビーカラーを使用しつつ、全長27cmの巨大ガンバスター像と1/24スケールのヒロインふたりを塗装してみたぞ。


ガンバスターの正面全体画像
▲ ガンバスターの全長はなんと27cm! 「ロボ師」の異名を持つ造形作家、故・佐藤拓氏の代表作のひとつ、1991年発売のソフビ版に忠実に設計されている。パーツの合わせ目は極力目立たない分割で設計されており、整形の手間を減らしつつ塗装もしやすい構成になっているぞ
ガンバスターの背面全体画像
ガンバスターのバストアップ画像
▲ 腕パーツは2種付属。写真の腕組みパーツと、腕を下ろした状態とを選んで組み立てられる
ガンバスターの顔の画像
ガンバスターの足裏の画像

▲ 基本塗料を付けたスポンジをパーツにスタンプしながら塗ることで、ザラついた表面に仕上がる。手軽にロボットの巨大感を演出できる方法のひとつだ

製作中のガンバスターの画像 その1
▲ 黒サフの上にシタデルカラーのインキュビ・ダークネスとダークリーパーを順にスポンジで叩き塗りして下地を作る。原液のまま使うことで塗膜が毛羽立ち、ザラついた表面に
製作中のガンバスターの画像 その2
▲ 下地の色ムラをすべて消さないように、ガンバスターバイオレットグレーを塗布。関節はシタデルカラー ラットリング・グリムで染め塗り後、ガンバスターダークグレーを吹いた
製作中のガンバスターの画像 その3
▲ 肩口の赤い部分などのアクセントになる箇所も、シタデルカラーで下地を作ってからガンバスターレッドを上塗りして発色させていった

専用カラー登場!

トップをねらえ!専用カラーの商品画像
▲ 作例でも使用した水性ホビーカラーのガンバスター専用色が2月に発売予定。ガンバスターバイオレットグレー(写真)/ガンバスターダークグレー/ガンバスターレッド/ガンバスターオレンジイエローの4色からなり、「ビン生」で気軽に塗装できるのだ

水性ホビーカラー ガンバスター

●発売元/GSIクレオス●各352円、2月予定●18ml


タカヤノリコとアマノカズミの正面全体画像
▲ タカヤノリコと、「お姉様」ことアマノカズミは1/24スケール、約7cm相当で造形されている。2体ともに水転写式の瞳デカールが用意され(ノリコは鼻の斜線もデカール再現!)、さらにあらかじめ肌色で成型されているので塗装ハードルは低め。今回はファレホカラーで肌部をエアブラシ塗装し、髪や服はファレホとシタデルカラーの筆塗りで仕上げた
タカヤノリコとアマノカズミの背面全体画像
▲ ハイレグな戦闘服を忠実に造形。ノリコはハチマキ、お姉様はちょうちょリボンがチャームポイント
タカヤノリコのバストアップ画像
アマノカズミのバストアップ画像
製作中のタカヤノリコとアマノカズミの画像 その1
▲ フィギュアの塗装工程を紹介。まずは黒サフの上からファレホ オフホワイトをエアブラシで吹きつけ。今後の筆塗り作業を考慮し、影となる部分に黒の下地をうっすらと残す
製作中のタカヤノリコとアマノカズミの画像 その2
▲ 肌の影色を塗装する。影になる部分を中心にファレホ ウォーロードパープルを吹きつけて肌の下地色にした
製作中のタカヤノリコとアマノカズミの画像 その3
▲ しっかりと陰影の差がわかるように白の下地も残しつつ、ファレホ ナチュラルフレッシュを塗布する
製作中のタカヤノリコとアマノカズミの画像 その4
▲ 次は、広い面を中心にファレホ フェアリーフレッシュを吹き、肌を明るくしていく。カズミよりもノリコのほうがほんの少し色だけが浅黒いので、2体の肌の色味に差が出るよう、フェアリーフレッシュを吹く量を調整した
製作中のタカヤノリコとアマノカズミの画像 その5
製作中のタカヤノリコとアマノカズミの画像 その6

▲ 服は少し薄めたシタデルコントラストとファレホ エクスプレスカラーで塗り分けを行ったあと、シャドウ部分を段階的にうっすらと残しつつ、ハイライトとなるカラーを筆で何回かに分けて塗り重ねてグラデーションを出した

製作中のタカヤノリコとアマノカズミの画像 その7
▲ 髪は、ベースとなるカラー、マクラーグ・ブルーとワードベアラーズ・レッドでそれぞれベタ塗り後、アレイトック・ブルーからテクリス・ブルー、タククゴール・ファー(すべてシタデルカラー)で重ね塗りし、先端やハイライトに向かってじょじょに明るく立ちあげた

 こんにちは、むっちょです! 大きなガンバスターと、小さなノリコとカズミのセットが発売されましたね! どちらもハイディテールで、組み心地も塗り心地も気持ちのいいキットになっています。サンプルを提供してもらった水性ホビーカラーの専用カラーも使用しつつ、各種水性塗料を総動員でペイントしました。

■ガンバスター
 ガンバスターは合わせ目消しを行ったくらいで組み立て完了。机の上に立たせたときに圧倒されるボリュームで、満足感が半端ない。選択式の2種の腕パーツが、完成後もカンタンに組み替えられるのもグッド。
 ガンバスターのアクセントとなる箇所の印象づけは、4色の専用カラーに頼ってみることに。少し紫の入ったグレーなど、劇中イメージのカラーリングにぴったりなラインナップとなっています。


 黒サフを吹いてから、原液のシタデルカラーをスポンジでたたき塗りすると、鋳造表現のような、ザラついた表面になります。そのあとにエアブラシで専用カラーを使用しました。

■ノリコとカズミ
 1/24スケールと小粒ながら、しっかりかわいい出来なノリコとカズミ。こちらも無改造のまま、のっぺりとした単調な印象にならないように各色の深みを意識してペイントしていきます。


 エアブラシでの塗装は肌のみで、他はミニチュアペイントにおける筆塗りのレイヤリング(重ね塗り)。ハイコントラストに仕上げることで、巨大なガンバスターと並べても負けない華やかさを目指しました。

【カラーレシピ】

●ガンバスター
グレー=インキュビ・ダークネス、ダークリーパー、コルヴス・ブラック(シタデル)、ラットリング・グリム(シタデルコントラスト)、ガンバスターバイオレットグレー、同ダークグレー(水性ホビーカラー)
赤=モウンファング・ブラウン(シタデル)、ガンバスターレッド(水性ホビーカラー)
黄=モウンファング・ブラウン、レイスボーン、ファランクス・イエロー(シタデル)、ガンバスターイエロー(水性ホビーカラー)、アイボリープライマー(ファレホ メカカラー)

●ノリコ&カズミ
肌=オフホワイト、ウォーロードパープル、ナチュラルフレッシュ、フェアリーフレッシュ(ファレホ)
白=ストームブルー(ファレホ エクスプレスカラー)、ウルサーン・グレイ(シタデル)、コールドホワイト(ファレホ)
赤=フレッシュティアラーズ・レッド(シタデルコントラスト)、メフィストン・レッド(シタデル)
マゼンタ=ヴォルパス・ピンク(シタデルコントラスト)、スクリーマー・ピンク(シタデル)
髪=マクラーグ・ブルー、ワードベアラーズ・レッド、アレイトック・ブルー、テクリス・ブルー、タククゴール・ファー(シタデル)

ガンバスターのメイン画像

海洋堂 ノンスケール プラスチックキット “ARTPLA SCULPTURE WORKS”

ガンバスター・タカヤノリコ・アマノカズミ「太陽系絶対防衛戦」

製作・文/むっちょ

ARTPLA SCULPTURE WORKS ガンバスター・タカヤノリコ・アマノカズミ「太陽系絶対防衛戦」

●発売元/海洋堂●7700円、発売中●27cm(ガ)●プラキット


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ⓒBANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX

むっちょ

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