ピンポイントなチョイ足し工作で魅せる「ガンダム・ルブリス・ジウ」武装ギミック!【機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート】
2024.02.16XGF-01[II3]ガンダム・ルブリス・ジウ【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)
チョイ足し工作で武装ギミックをさらに魅せる
KADOKAWA刊「月刊ガンダムエース」で連載中の『機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート』にて、主役機として活躍するガンダム・ルブリス・ジウ。シェルユニットに覆われたマスクや巨大な腕型の武装「虎の手」などを持ち、ルブリスの系譜ながら非常に個性的な機体である。すえぞうによる作例では、「虎の手」のギミックをフォローするピンポイントなディテール工作を追加。その個性がより際立つように製作している。
今回はコミック『機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート』から主役機であるガンダム・ルブリス・ジウを担当させていただきました。
全体の印象としては「虎の手」に目が行きがちですが、ルブリスの系譜を上手く活用しておりニヤッとできるポイントがあるので、それを探しながら作るのもまた楽しいかと思います。
製作ですがスタイルや可動、分割などは文句のないものだと思いましたので、肉抜きや面処理を丁寧に行うことをメインに進めました。目立つ肉抜き、足首とヒザ裏部はプラ材等で処理。
頭部はマスク部のアゴ部分と頬当ての部分を延長して、丸い印象を少し鋭角に見えるようにしています。つま先は少し短く感じたのでプラ板を貼ってほんの少し伸ばしてみました。胴体の肩関節は、胸部フレームを切り欠いて腕を後ろに引けるように加工。胸を張ったポージングができるようにしています。
腕と「虎の手」をつなぐアダプターがあるのですが、ここはよりアクションを楽しめるように腕側の接続部に沿うようにフレームを作り起こしています。左前腕のジョイントは今回は使用しないのでいったんジョイントの根元から取り除き、新たにラッチ状のディテールに置き換えています。プレイバリューを考えると両腕のジョイントを残したほうが遊べるのですが、片方をメカディテールでふさぐのも模型として印象が引き締まるのでオススメです。
同じく背中にある「虎の手」との接続穴もラッチ状ディテールを作り、「虎の手」を腕部に装着している際は背中の穴をふさぐことができるようにしています。
■塗装レシピ
本体白=ニュートラルホワイト
本体青=MSライトブルー
本体紫=ラベンダー+クールホワイト
関節色=グレーバイオレット+ブラックグレー+ダークシーグレー
本体黄=ライトオレンジ
塗装に関しては設定画を意識しつつ、どの色にも少しずつ淡く赤みを帯びさせることで全体のトーンを合わせました。デカールはスジボリ堂の「ロボデカール」を使用しています。
まだまだキット展開が続く『水星の魔女』ですが、外伝への広がりもあり、キットの選択肢が山ほどあるシリーズです。ぜひ楽しんで作ってみてください。
p.s. ちょっと機会がありSPIなるものに触れたのですが、なんともまぁ難しいし、解けない…。学生時代に勉強してなかったのが露呈した、すえぞうでした。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”ガンダムルブリスジウ 使用
XGF-01[II3] ガンダム・ルブリス・ジウ
製作・文/すえぞう
HG ガンダムルブリスジウ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1980円、受注終了、2月~発送予定●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
Ⓒ創通・サンライズ・MBS
すえぞう(スエゾウ)
モールドを追加したり自作ディテールを埋め込んだりと、「ディテールの見せ場」作りに余念がない職人肌モデラー。