HOME記事キャラクターモデル劇場版のクァドラン・ロー(ミリア機)が待望のキット化!丁寧な仕上げと光沢塗装で魅力アップ!

劇場版のクァドラン・ロー(ミリア機)が待望のキット化!丁寧な仕上げと光沢塗装で魅力アップ!

2024.01.18

クァドラン・ロー(ミリア機)【ハセガワ 1/72】 月刊ホビージャパン2024年2月号(12月25日発売)

クァドラン・ロー(ミリア機) イメージカット

待望のプラキット化となったクァドラン・ローを丁寧に仕上げる

 ハセガワ1/72スケール『マクロス』プラキットシリーズにて発売となった「クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)」。1/72スケールであることも劇場版であることも初プラキット化という意味では、2022年発売となったリガード以上に待望であり、衝撃のアイテムと言える。本キットを、同シリーズの「スーパーバトロイド バルキリー“ミリア”」の作例を手掛けたにっけが製作。仕上がりのきれいさを重視して、塗装を考慮しつつ丁寧に合わせ目を処理。全体的に光沢感を持たせた塗装で仕上げている。

クァドラン・ロー(ミリア機) 正面
▲1/72スケールで再現されたキットは全高約26cmというビッグサイズモデル。特徴的なフォルムを破綻なく形成しており、特に脚部の流れるようなラインは思わず“美しい…”とつぶやいてしまうほどだ。赤い機体カラーはメルトランディ軍のエース、ミリア639搭乗機を示しており、各部マーキングは付属の水転写デカールで再現される
クァドラン・ロー(ミリア機) 背面
腕部アップ
▲前腕の高速回転式3砲身レーザー・パルス・ガンは回転可動。ハンドは各指が独立可動する
差し替え展開式のミサイルランチャーハッチ
▲差し替え展開式のミサイルランチャーハッチは着脱を容易にするため、内部にネオジム磁石を仕込んでいる
バックパック裏側
▲バックパック裏側の目立たない箇所に3mm穴を開口。市販のディスプレイベースを差し込めるようにした
乾燥させているパーツ
▲ヒザ関節ははさみ込み式で太モモの後ハメ化が難しいので、太モモを塗装後にスネパーツを組み付けている
上半身アップ
▲胸部の中口径速射インパクト・キャノンは基部がボールジョイントで可動
左右のカバーを跳ね上げ
▲コックピットハッチの開閉を再現。まず左右のカバーを跳ね上げる。この際、頭頂部のアンテナは前側に倒してバックパックに干渉しないようにする
上部中央カバーを跳ね上げ
▲上部中央カバーを跳ね上げる
正面のコンソールパネルを倒す
▲正面のコンソールパネルを倒すことで完了。上部カバー裏側のモールドにもご注目いただきたい。ミリアフィギュアはヘルメットのバイザー部分が開閉選択式になっている
バックパック 近接小型高機動ミサイルランチャー
ヒザ 近接小型高機動ミサイルランチャー

▲バックパックおよびヒザの近接小型高機動ミサイルランチャーはハッチパーツの差し替えで開閉状態を再現可能

素組みとの比較 正面
素組みとの比較 背面
▲キット素組み(左)との比較。キットは6色で成型されたパーツと付属の水転写デカールでほぼ設定画に準じた仕上がりになり、形状的にも抜群の完成度。作例ではデカール再現となる黒い段落ちモールドも塗装で再現し、全体的にツヤ感を持たせることでバイクのカウルを意識させるような仕上がりとした
ポージング画像1
ポージング画像2

▲各関節部が可動し、劇中のようなアクションポーズを再現できる。脚部はデザイン上では太モモがほぼないように見えるが、ヒザを曲げた際にスラリと伸びた太モモが露出するように関節位置が設計されている

■はじめに
 ついにクァドラン・ローがハセガワからキット化されました。待ち望んでいた人も多いと思います。とにかくプロポーションが素晴らしく、1/72スケールのビッグサイズは存在感があります。コックピットの開閉ギミックもあり素晴らしいキットになっています。

■製作
 ボディパーツは構造上コックピットを後ハメすることは不可能となっているので、コックピットを先に塗装したあとにボディパーツを取り付けて合わせ目を消す流れになります。ミリアのフィギュアは塗装したあとでコックピットへ取り付けることが可能です。
 バックパックは裏の目立たない箇所に3mm穴を開けて、市販のディスプレイベースを差し込めるようにしました。
 太モモパーツは後ハメが難しいので、合わせ目を処理して塗装後にスネパーツを組み付け、スネ側の合わせ目を処理して塗装しています。
 バックパックのミサイルランチャーはハッチが差し替え式となっていますが、脱着が非常に難しいのでネオジム磁石で容易にできるようにしています。

■塗装
 ひとつひとつのパーツが大きく、クリップではさんで塗装するときは重みで外れることもあるので注意してください。腕やヒザの黒い模様の部分は段落ちになっているので、水性アクリル塗料の黒を塗装したあとで台所用中性洗剤で拭き取りました。意外と面積があるので、マスキングしてから塗装するよりも手間が省けてとても楽です。
 肩やフロントアーマーの装甲裏やインパクト・キャノン、レーザー・パルス・ガンの周辺などを黒で塗装しておくと引き締まってカッコよくなります。

■塗装レシピ
メイン赤=あずき+マルーン
ピンク=ホワイト+ピンク+パープル(少量)
コックピット赤=RLM23レッド
グレー=ガイアカラー ライラック+エアクラフトグレー
円形モールド、ダクト=ライトステンレスシルバー+クリアーブラック
黒部=水性ホビーカラー ブラック
ミサイル=エアクラフトグレー
ミリア肌色=ラスキウスホワイトピーチ+ペールクリアーレッド
ミリア髪=シタデルカラー ニブレットグリーン
トップコートツヤ有り=スーパークリアーIII
トップコートツヤ消し=Ex-フラットクリアー

ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)使用

クァドラン・ロー(ミリア機)

製作・文/にっけ

クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)
●発売元/ハセガワ●6380円、発売中●1/72、約26cm●プラキット

©1984 BIGWEST

この記事が気に入ったらシェアしてください!

にっけ

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年2月号

ご購入はこちら

ホビージャパンエクストラ vol.23

ご購入はこちら

マクロスモデリング マクロスΔ編

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー