劇場版のクァドラン・ロー(ミリア機)が待望のキット化!丁寧な仕上げと光沢塗装で魅力アップ!
2024.01.18待望のプラキット化となったクァドラン・ローを丁寧に仕上げる
ハセガワ1/72スケール『マクロス』プラキットシリーズにて発売となった「クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)」。1/72スケールであることも劇場版であることも初プラキット化という意味では、2022年発売となったリガード以上に待望であり、衝撃のアイテムと言える。本キットを、同シリーズの「スーパーバトロイド バルキリー“ミリア”」の作例を手掛けたにっけが製作。仕上がりのきれいさを重視して、塗装を考慮しつつ丁寧に合わせ目を処理。全体的に光沢感を持たせた塗装で仕上げている。
■はじめに
ついにクァドラン・ローがハセガワからキット化されました。待ち望んでいた人も多いと思います。とにかくプロポーションが素晴らしく、1/72スケールのビッグサイズは存在感があります。コックピットの開閉ギミックもあり素晴らしいキットになっています。
■製作
ボディパーツは構造上コックピットを後ハメすることは不可能となっているので、コックピットを先に塗装したあとにボディパーツを取り付けて合わせ目を消す流れになります。ミリアのフィギュアは塗装したあとでコックピットへ取り付けることが可能です。
バックパックは裏の目立たない箇所に3mm穴を開けて、市販のディスプレイベースを差し込めるようにしました。
太モモパーツは後ハメが難しいので、合わせ目を処理して塗装後にスネパーツを組み付け、スネ側の合わせ目を処理して塗装しています。
バックパックのミサイルランチャーはハッチが差し替え式となっていますが、脱着が非常に難しいのでネオジム磁石で容易にできるようにしています。
■塗装
ひとつひとつのパーツが大きく、クリップではさんで塗装するときは重みで外れることもあるので注意してください。腕やヒザの黒い模様の部分は段落ちになっているので、水性アクリル塗料の黒を塗装したあとで台所用中性洗剤で拭き取りました。意外と面積があるので、マスキングしてから塗装するよりも手間が省けてとても楽です。
肩やフロントアーマーの装甲裏やインパクト・キャノン、レーザー・パルス・ガンの周辺などを黒で塗装しておくと引き締まってカッコよくなります。
■塗装レシピ
メイン赤=あずき+マルーン
ピンク=ホワイト+ピンク+パープル(少量)
コックピット赤=RLM23レッド
グレー=ガイアカラー ライラック+エアクラフトグレー
円形モールド、ダクト=ライトステンレスシルバー+クリアーブラック
黒部=水性ホビーカラー ブラック
ミサイル=エアクラフトグレー
ミリア肌色=ラスキウスホワイトピーチ+ペールクリアーレッド
ミリア髪=シタデルカラー ニブレットグリーン
トップコートツヤ有り=スーパークリアーIII
トップコートツヤ消し=Ex-フラットクリアー
ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)使用
クァドラン・ロー(ミリア機)
製作・文/にっけ
クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)
●発売元/ハセガワ●6380円、発売中●1/72、約26cm●プラキット
©1984 BIGWEST
にっけ
ロボットアニメ全般をこよなく愛する若手モデラー。特にマクロスキットは殊のほか大好物。