ハセガワの「1/24 510ブルーバード」を現役の自動車整備士であるモデラーがポイントを押さえたディテールアップでスポーティーに仕上げる!
2023.12.22DATSUN BLUEBIRD 1600 SSS
ハセガワから発売中の1/24スケールキット「ダットサンブルーバード 1600 SSS カスタムホイール」を現役の自動車整備士でもある廣村英治が製作。ポイントを押さえたディテールアップで仕上げられた、スポーティーなスタイリングをお楽しみいただこう。
■ボディ塗装
ボディ色は説明書の指定比率より少し明るくなる感じにシルバーを若干ですが増やし気味にしています。実際の製作時期は9月のまだ暑い時期でメタムラにならないように散らしながら吹くと乾燥が早くなり塗装面がざらつきますので気温の高い時は薄め液を少し多めにして希釈にするなど対策をしています。逆に冬場等乾燥が遅い時は少し濃いめの希釈にするなどしメタリック粒子が流れないように注意されると良いと思います。
■室内追加工作
黒一色では単調になりますのでシートにはジャーマングレーも使い塗り分けて情報量を追加(ガラス越しではまだ控え目だったかも?)。ドアトリム(内張)部分が少し寂しいのでレギュレターハンドル等トリムに付属するパーツを製作して追加しています。また、ダッシュパネルのメーター部分にグリーンとレッドの小さなランプがありますが塗っても発色しませんので洋白線に置き換えクリアーグリーンとクリアーレッドを塗布してみました。また、目立ちませんがABC ペダルが省略されてますので、他キットの余剰パーツから製作。さらにサイドブレーキのステッキも省略されてますので自作しました。また、簡易にはなりますがフロントシートには2 点式シートベルトを追加しルームミラー鏡面には洋白板を切り出し貼り付けています。
■足周り加工
ワタナベのホイールを装着されるオーナーなので少し車高等も改造されてるかなと推測をし前後車高を少しですが下げています。フロントはストラット上面のコイルスプリング部分をカットしロアアームにプラ板を着けるオーソドックスな手法を取り、リアはセミトレーリングアーム付け根を曲げて実車を下げた時のように少しハの字になるように加工。ワタナベのホイールですが元からエアバルブのモールドがありましたが切り飛ばしインセクトピンに置き換え金属エアバルブ的表現に変更しました。
■外観ディテールの追加
ドア、トランク、フューエルリッドのキーシリンダーモールドを切り飛ばしハイキューパーツのマイナスモールド1mmで再現。ドアアウターハンドルはミラーフィニッシュも思案しましたが貼り付け後余分な所を切る時に塗装を傷付けるリスクもあるので洋白板を切り出したものを貼り付けています。また、フロントフェンダーのウインカーランプ型取り後に切り飛ばしUVレジンにて製作。ラジオアンテナのロッドをインセクトピンにて表現しました。
ハセガワ 1/24スケール プラスチックキット
ダットサン ブルーバード 1600 SSS カスタムホイール
製作・文/廣村英治
ダットサン ブルーバード 1600 SSS カスタムホイール
●発売元/ハセガワ●3740円、発売中●1/24●プラキット
廣村英治(ヒロムラエイジ)
残念ながら510ブルーバードの整備経験は無く、リアサスペンションがセミトレーニングアームで4輪独立懸架とは知らなかったです(笑)。