「HGスコープドッグ」でディオラマ製作! スケールキットと組み合わせて世界観を演出【装甲騎兵ボトムズ】
2023.12.19鉄の棺桶【BANDAI SPIRITS】●コジマ大隊長 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)
iron coffin
鉄の棺桶
スケールキットとの
組み合わせで
ディオラマを楽しむ
前回のキットレビューに続き、今回はHGスコープドッグをディオラマ仕立てで楽しもう。キットはおよそ1/32スケールほどとなっており、AFV系キットの主軸である1/35スケールに近いサイズ感。そこで、1/35AFV系キットとHGスコープドッグ拡張セットを使い、30cm四方のディオラマを製作した。
HGスコープドッグを使ってディオラマをお願い! というオーダーをいただきました。キットは、関節の構成が最近のガンプラや30MMと共通のフォーマットになっていて、パーツの貸し借りが容易です。また、スコープドッグのプラキットでは初の首と上半身の上下スイングが可能になっています。ポーズの柔軟性が高く、これはうまく芝居ができるぞ! と今回のシーンでは見下ろしの角度で決めてみました。
主役のスコープドッグは、機体各部のリベットが場所によっては抜きの関係で少し甘く感じるものがあったので、いったん削り落としてアクセサリーパーツのブリオンに置き換えてくっきりと改善。手首のアーマーは基部ごと厚みを0.5mm薄くして小型化。足首アーマーは1mmプラ板を貼り付けて延長して形状変更。靴には増加装甲を追加し、作者の好み優先で、従来のキットに見られるイメージに先祖返りさせる加工を施しています。
武装類は拡張セットに含まれるソリッドシューターとショートバレルのマシンガンの2丁持ちに加えて、背中に9連ミサイルランチャーを背負わせて全部載せとしています。
地面に転がっているほうは、これも拡張セットのハッチオープンができる上半身を活用して破壊された状態に加工しています。腕部は30MMのアルトの肩関節などを使って、フレームを構成することができました。
車両はタミヤのガマゴートをけん引車両として採用して、撃破されたパイロットの愛犬を添えてやることで戦場での命のやり取りを描いてみました。
ディオラマは約30cm四方のコンパクトなサイズで、地形的に高低差をつけて上段のスコープドッグが見下ろしの姿勢を取れるように配置しています。材料はスタイロフォームをおおまかに削って地形を出して、表面に着色したシーナリープラスターを塗布、乾燥後にモーリンのクラフトサンドや、これを撒けば一撃でジャングルになるModellbau-KonigのDARK FORESTという、さまざまな植物のマテリアルをミックスしたパックを中心に、GREEN STUFF WORLDの落ち葉やプリザーブドのソフトヒムロスギやオウギゴケなどで植栽を再現しています。所々にMr.ウェザリングペーストのウェットクリアーを使って、濡れた地面を表現してやると湿地帯らしさが加わります。
1/35のフィギュアや車両と組み合わせても、いい雰囲気の情景になるHGスコープドッグ。個人的にあと10体くらい買いたいですね~。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“ハイグレード”スコープドッグ使用
鉄の棺桶
製作・文/コジマ大隊長
HG スコープドッグ
●発売元/BANDAI SPIRITSホビーディビジョン クリエイション部●2750円、発売中●約11.5cm●プラキット
第4回 全日本オラタコ選手権
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コジマ大隊長(コジマダイタイチョウ)
セミスクラッチやディテールアップ、ディオラマ製作など、あらゆる手法に精通するベテラン。