【2023年】“オラザク大賞”は王道ながら工作センスが光る「サイコ・ザク イン ワン イヤー ウォー」!【第26回全日本オラザク選手権】
2023.12.01[大賞]サイコ・ザク イン ワン イヤーウォー 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)
大賞
[ガンプラ部門]
サイコ・ザク イン ワン イヤー ウォー
MAD(愛媛県・50)
BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“ マスターグレード”高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版) 使用
第26回全日本オラザク選手権の頂点に選ばれたのは、MADさんによる「サイコ・ザク イン ワン イヤー ウォー」! 「一年戦争末期のア・バオア・クーの戦いにもしサイコ・ザクが投入されていたら…」というオラ設定のもと、オリジナルデザインを尊重しつつも自分の理想とするプロポーションとディテールを追求した本作は、まさにオラザクの王道。日夜新たなトレンドやテクニックが続々と生まれ多様化著しいガンプラシーンのなかで誰もが心を動かされる普遍的な魅力を持った作品といえるのではないでしょうか。
なお、本作品および「ガンプラ部門」「水星の魔女部門」「SDガンダム部門」の金賞受賞作品は11月27日から約1ヵ月間、新宿のヨドバシカメラゲーム館(河野ビル)2 階にて展示されております。お近くにお越しの際はぜひ実物をその目で確かめてください。
受賞コメント/MAD
この度は、私の念願の夢「全日本オラザク選手権」大賞を受賞させていただき身に余る光栄です。その上、私の大好きな機体「サイコ・ザク」で受賞が叶ったことはこの上ない喜びです。
作品のタイトルですが、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』で登場するサイコ・ザクがもし一年戦争時代に登場していれば…というコンセプトから「サイコ・ザク ワン イヤー ウォー」とさせていただきました。
キット本来の魅力を最大限に活かすため、他のキットからの流用はせずスジ彫りとプラ板工作で『巨大感を演出し、機械工学的な説得力あるデザインに仕上げる』という課題を製作前にイメージしました。プロポーションの変更ですが、口のダクトの大型化、頭部のツバの延長、シールドの幅・長さの延長、スカートの形状変更、股の大型化、スリッパ部分の延長、大型タンクの分割化など。
ディテールに関しては、マイナスモールド、スイッチモールド、スリット、クランク形式のスジ彫りを各箇所に均一に入れました。
自身で作った開口部(盾の下側・裏、ふくらはぎの内側、股の側面)のフチには段差を作り、開口部自体に違和感がないように気を配りました。また、ハッチ的なパネルラインのヒンジ部分ですが、立体感のあるスジ彫りで個性を出してみました。
私の作り方の特徴ですが、少し隠れた部分に精密なディテールを入れることが好みなので胸、股、ふくらはぎの側面、腕・脚の関節部分、スカートのフチやスネ下のフチには時間をかけ力を注ぎ工作しています。細かな部分ですが、ご覧いただければ幸いです。
盾に関してはジオン軍の旗をイメージ。ジオンマークの円形部分はディバイダーを使ってそのままスジ彫りをしました。
動力パイプはひとつずつフリーハンドでスジ彫りを追加。
ビーム・バズーカと大型のプロペラントタンクのデザインですがSNS等でいろいろなデザインを参考にし、頭の中で繰り返し構想を練り、描き出しを繰り返して仕上げました。
応募撮影で使用したハンドパーツはキット自体の物とSTYLE-Sさんのロボマニの2種類を使用させていただきました。
最後に審査員、編集部の方々、模型製作を容認してくれた妻、加えてSNS等でいいねや励ましのコメントをくださった方々に心より感謝を申し上げます。
まだまだ未熟者の私ですが、今後も精進を重ねてまいりますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。
\ 大賞、金賞の4作品を展示中! /
受賞作品を動画でも!
ⓒ創通・サンライズ