『機動戦士ガンダム サンダーボルト』より「宇宙用アトラスガンダム」をフルスクラッチ! 核ミサイルなど数々の装備を丁寧に再現!!
2023.12.16宇宙用アトラスガンダム[GUNDAM THUNDERBOLT Ver.]【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)
月刊ホビージャパン2023年11月号のサイコミュシステム試験型ザクに続き、太田垣康男氏のコミック『機動戦士ガンダム サンダーボルト』登場の宇宙用アトラスガンダムを中安俊二が立体化。1/144スケール HGアトラスガンダムをベースに、ソーラレイ発射阻止の切り札である核ミサイルをはじめとした装備の数々をフルスクラッチで再現した。
今回は、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』より、宇宙用アトラスガンダムを製作させていただきました!
地上編で登場して以来、今までの地球連邦軍にない独特なデザインで、キット化されてからレビューもさせていただきましたが、宇宙用の装備に換装され、新たな作戦のため出撃する。そんなアトラスガンダムを製作していきます!
■製作
まずはキットを仮組みし、本体のバランスを見ながら新規で造形していくパーツの寸法を把握。左右対称での立体物なので、シールドとランドセルは、CADで図面を描いてから、プラ板、パテ工作となりました。
■頭
頬のダクトは、0.15mmのタガネで彫り、左右のフィンは0.3mmのタガネでスジ彫りし、フィン状に見えるよう整形。アンテナも、さらに先端に向かってシャープになるよう整形しました。また凸モールドは削り落としてから、凹モールドを彫りました。
■胴体
胸部のダクトの中にアポジモーター(?)かサブスラスター的な物をメッキビーズを埋め込んで再現してみました。背面には、ランドセル取り付け用のダボとして、2mmプラ棒を設置。前後アーマーは、フィンを深く彫り下げて、ここにもメッキビーズを埋めています。
■腕部
ヒジ関節は、瞬着パテでセンターのスジ彫りを埋め、前腕の溝はプラ板で埋めて、肩カバーのフィン状のモールドは、タガネで幅を広げて彫り下げ、メッキビーズを埋め込んでいます。また肩の左右のノズルは、大きめのバーニアに変更しました。
■脚部
足裏の肉抜き穴は、プラ板やエポパテで埋め、ソール部は、宇宙用ということで、台座に飾る予定でしたので、可動軸が入る箇所は埋めてから、接着固定。脚は、シールドとのバランスから、少し短いと感じたので、スネで3mm延長。また各所にメッキビーズを埋め込んでいます。
■ランドセル
宇宙用アトラスガンダムの一番の特徴でもある装備を、いただいた設定画を参考にフルスクラッチしてみました。以前作ったブルGの物に似ていましたが、バインダー、サブアームとも、イチから作り起こし複製して、揃えました。
■武装
マシンガンの銃口は1.5mmまで拡大。レールガンは、肉抜きをプラ板、エポパテで埋めています。
特徴的なシールドですが、腰のサブレッグが装着されていた箇所に、サブアームを一部改修して取り付けました。シールド本体は、プラ板で製作。取付基部は、サンダーボルト版ジムから拝借。
■今回のオマケ
単行本第21集の核ミサイル装備の出撃シーンを参考に、バインダー、ランドセル、核ミサイル固定ラッチをフルスクラッチしてみました♪ ミサイルは、ジャンクパーツから製作。ネオジム磁石にて、取り外せるようにしています。
■塗装
アトラスガンダムは、イエローのサシ色が特徴的。基本はMr.カラーですがマスキングで塗装出来る箇所以外で、水性塗料での塗装も試してみました。
本体白=MSホワイト
本体紺=ガンダムカラー ブルー14
黄色=黄橙色、レイヤーイエロー(シタデル)
グレー=明灰白色
スミ入れ=ジャーマングレイ
あとは、各所にデカールを配置して、半光沢コーティングして完成です。
■あとがき
水星キットの発売がひと段落して、積み(罪)もひと段落しました。少しずつ積みを崩していこうと思います。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード ガンダム サンダーボルト ”アトラスガンダム[GUNDAM THUNDERBOLT Ver.]改造
宇宙用アトラスガンダム[GUNDAM THUNDERBOLT Ver.]
製作・文/中安俊二
HG アトラスガンダム[GUNDAM THUNDERBOLT Ver.]
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2484円、発売中●1/144●プラキット
©創通・サンライズ
中安俊二(ナカヤスシュンジ)
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』とはモデラーデビュー当時からの付き合い。1/144スケールをメインに多くの機体を手掛ける。