HOME記事キャラクターモデルNetflixのガメラ作品『GAMERA-Rebirth-』の決闘シーンをディオラマ化!ギロンVSガメラの激闘をご覧あれ!!

Netflixのガメラ作品『GAMERA-Rebirth-』の決闘シーンをディオラマ化!ギロンVSガメラの激闘をご覧あれ!!

2023.12.11

斬る【バンダイ】 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)

斬る ディオラマ イメージカット

バンダイムービーモンスターシリーズで決闘シーンを切り取る

 現在Netflixにて世界配信中の『GAMERA-Rebirth-』。昭和シリーズの5大怪獣たちとガメラの激闘をフルCGアニメーションで描く本作は、まさにファンが待ち望んだ怪獣バトルを具現化した正統なるガメラ作品といえる。さて、今回はそんな本作より、第4話「斬る」でのギロンとの決闘シーンをディオラマ化。バンダイムービーモンスターシリーズを使用したガメラの激闘をお楽しみいただきたい。

Netflixにて世界配信中!!

『GAMERA-Rebirth-』第4話「斬る」 ワンシーン
▲『GAMERA-Rebirth-』第4話「斬る」より。検査のために与那国島の採掘基地に連れてこられたボコたちだったが、島の地中から怪獣ギロンが現れ、恐るべき破壊力で基地を蹂躙する。子供たちの危機を察しギロンの前に現れたガメラだったが、ギロンの素早い動きと手裏剣のような兵器に翻弄され、窮地に立たされる
斬る ディオラマ 全体
▲︎採掘基地でのギロンとガメラの対決シーンをディオラマ化。ギロンの手裏剣兵器で左目をやられ、右腕を切り落とされ、ついにはギロンの頭部の刃で腹を貫かれた満身創痍のガメラ。ディオラマサイズは横43.5cm×縦24.3cm×高さ24cmほどとなっている
ガメラ 正面
ガメラ 背面
ガメラ 頭部アップ
ガメラ 突き刺された腹部アップ

▲︎ガメラはヒートガンで温めながら首を持ち上げてポーズを変更。甲羅には溶きパテに日本画材料の方解末という天然岩絵具を混ぜたものを塗り付け、ざらざらとした質感に。左目には0.2mm厚のプラペーパーで作った手裏剣状の武器を刺している

ギロン 頭部アップ
ギロン 側面

▲︎ギロンはガメラの腹部に突き刺した頭頂部をカットしたのみ。顔のダマスカスナイフのような模様は、Mr.ウェザリングマスターマルチブラックを薄めたものを描き込んでそれらしく再現した

切断されたガメラの右腕
▲︎ギロンに切り飛ばされたガメラの右腕は丁寧に切り離したあと、ポリパテで空洞を埋めて配置。流血は100円ショップのUVクレイジェルという粘土状の透明レジンを使用した
2つの貯蔵タンク
▲タンクはピーエムオフィスエーの工業地帯A(貯蔵タンク)を使用した
ディオラマ製作の様子
▲ディオラマは、スタイロフォームをベースに100円ショップで購入したストラクチャーや紙ストローを駆使して大まかな構成を作り、ピーエムオフィスエーの工業地帯A(貯蔵タンク)と工業地帯G(配管セット2)でそれらしく仕上げている

 Netflixオリジナルのアニメ版ガメラから第4話「斬る」のハイライトシーン、ギロンがガメラを追い詰めるという、もっとも感情移入できる場面を文字通り切り取ってディオラマとしました。
 バンダイから発売されたムービーモンスターシリーズのギロン(2023)とガメラ(2023)を使って再現していきますが、これらはPVC製にもかかわらずスタイルやディテールはなかなかの再現度! 劇中のムード重視でリペイントするだけでもいい雰囲気になることでしょう。
 まずはギロンから。最終的にガメラの腹部に突き刺さる配置となるためツノ(?)の先端をカットするだけでポーズは問題ないためそのまま塗装に入ります。PVC製のためVカラーの黒を吹き付けて下地としています。その上からガイアカラーのディープダークブルーとEx-シルバーで本体を塗り分けて、顔のダマスカスナイフのような模様はMr.ウェザリングマスターマルチブラックを薄めたもので描き込んでいきました。
 胴体部分は劇中でも金属的な輝きを感じたので、エッジ部分を中心にガイアカラーの偏光塗料ミントグリーンブルーを薄く重ねて表現。最後にエナメル塗料のフラットアルミで鱗のキワに硬質感が出るよう強調しています。
 一方ガメラは、猫背なポーズを修正するためヒートガンで温めながら首を持ち上げて、かわいそうですが、右腕をカット。関節可動部の隙間とともにポリパテで空洞を埋めています。甲羅は本体と質感を変えたかったので、溶きパテに日本画材料の方解末という天然岩絵具を混ぜて、ざらざらした質感を足しています。
 塗装は同じくVカラーの黒からダークグリーン系で立ち上げて、こちらもエナメル塗料の明灰白色でドライブラシを行い、硬質感を加えています。腹部や切断された腕部からの流血を再現するため、100円ショップのUVクレイジェルという粘土状の透明レジンを試してみました。立体的な形状を作ってからUVで固めるという手法が簡単にできるため、液体や炎の表現にピッタリです!
 舞台が洋上プラントという人工の地盤でしたので、こちらも100円ショップで入手できるストラクチャーや紙ストローを駆使して大まかな構成を作ってから、ピーエムオフィスエーの工業地帯A(貯蔵タンク)と工業地帯G(配管セット2)で、何かのコンビナート的な構造物に見えるようにしました。
 もともと特撮の怪獣ものがアニメ化されたものをさらに立体化、という面白いアプローチの作例ですが、いかがでしたでしょうか? ソフビ怪獣は比較的安価なので、簡単な地面を付けて楽しむこともできますね!

バンダイ ノンスケール PVCモデル ガメラ(2023)&ギロン(2023)使用

斬る

ディオラマ製作・文/コジマ大隊長

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