SDCS「F9ノ1改」を華麗に製作! 合わせ目処理、肉抜き埋めの基本工作と塗装で完成度をグッと高める!【ガンダムビルドメタバース】
2023.12.10F9ノ1改【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)
忍らしく隙をなくす工作で仕上げる
ガンダム公式 YouTube チャンネル「ガンダムチャンネル」他にて配信中の『ガンダムビルドメタバース』より、アヤメが使用する「F9ノ1改」がSDガンダム クロスシルエットシリーズで発売。SDフレーム⇔CSフレームによる頭身変更に加え、軽装モードやシノビモードへのチェンジなど、さまざまなギミックが仕込まれている。iyo_08によるキットレビューでは、合わせ目処理や肉抜き埋めといった基本工作で隙をなくし、塗装で一手間加えて華麗さを忍ばせている。
■時短革命なるか!?
カワカッコイイ! というワードがぴったりな最新SDCSキット。少ないパーツ数でありながら、細かい形状まで再現されており、素組み状態でも絶妙なバランスで可愛いとカッコイイを両立しています。金の装飾部はカラーリングシールでの再現となっており、丁寧に貼ることで、色分け再現はバッチリです。作例は、少ない工数でより華麗でカッコイイ「くノ一」になるように製作しました。
■頭部
兜が挟み込み式で合わせ目が目立つのと、塗り分けをしやすくするために、トサカ部(センサー部)を切り離して後ハメ化。頭髪はクリアーパーツで再現されており、とてもきれいです。この部分の肉抜きはクリアーを活かすため、クリアーレジンを流し込みました。100円ショップで購入したもので、お手軽に作業できます。クリアーレジンを流し込んでしまえば、塗装しなくともきれいな仕上がりになります。そのほか、前立ては先端を削り込み、シャープ化しています。
■腕部
軽装モードはフレームが丸見えになるため、市販パーツで肩中央部のくぼみを隠しました。腕鎧は合わせ目を消すために後ハメ化。ハンドパーツはこれまでのSDCSシリーズで一番の出来ではないでしょうか。バランスもいいです。
■バックパック
パーツ構造上、肉抜きが多めです。すべてパテで埋めてしまうと重心が後ろになってしまうため、一部は市販パーツでフタをすることで軽量化しています。ここは簡単にディテールアップ効果も出せるのでオススメです。
■クリアーパーツ
頭髪、首巻き、腰巻きなど、クリアーパーツが多用されてきれいです。クリアーを吹くだけでも見映えがよくなります。数回に分けてクリアーと蛍光ピンクを吹くことで、厚みのある透明感を出しつつ、ガイアノーツのマゼンタゴールドをグラデーション塗装して劇中をイメージしてみました。
■塗装
カラーリングシールで再現されている金の装飾部は、タミヤエナメルのチタンゴールドを筆塗りし、比較的面積の大きい肩などは、Mr.カラーのスーパーゴールドをエアブラシで塗装しました。また、自身のくノ一のイメージ付けとして、ヘキサゴンマスキングを頭部、胸部等に行っています。
BANDAI SPIRITS plastic kit “SDガンダム クロスシルエット”
F9ノ1改
製作・文/iyo_08
SDガンダム クロスシルエット F9ノ1改
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1980円、発売中●約9cm(SDフレーム)、約11cm(CSフレーム)●プラキット
ⓒ創通・サンライズ
iyo_08(イヨゼロハチ)
ミキシングやアレンジセンスに優れた中堅モデラー。SDガンダムが大好物。