「HSGK 1/72 HL-1 ハイレオン」で覚えるGTMレジンキットの組み立て方
ここではゴティックメード(以下GTM)のレジンキットに初挑戦、または久しぶりにレジンキットを作ってみようかなという読者に向けた、HIGH-SPEC GARAGE KITの組み立てポイントをご紹介します。昨今のガレージキットはパーツ精度も非常に高く、ここでご紹介する基本を押さえれば、しっかりと組み立てられます。ぜひ記事を読んで、美しいGTMの世界へと踏み出してください。
レジンキット組み立てフローチャート
基本的なレジンキットの組み立ての流れをまずは確認しましょう。ハイレオンのキットもこの流れで組み立てていきます。
パーツチェック
各パーツがしっかりと揃っているか確認します。
パーツの洗浄
レジンキットのパーツは、型からパーツを外れやすくする離型剤や油などが付着しています。これを洗浄して落とします。
パーツの切り出しとゲートカット
プラキットのパーツのように、ランナーのゲートからパーツを切り出します。また最初から切り出されているパーツにはゲートが残っているので、それも除去していきます。
パーツ整形
パーツのパーティングラインや、気泡の穴を埋めていきます。
軸打ち
パーツどうしをしっかりと固定するための軸を、真鍮線を使って打っていきます。
サーフェイサーを吹く
最後にサーフェイサーを吹いて、パーツを組み立てれば完了です。
組み立てで主に使用するもの
スポンジヤスリ
瞬間接着剤
真鍮線
ピンバイス
ドリル刃
離型剤落とし
ガレージキット用サーフェイサー
透明サーフェイサー
まずはすべてのパーツがしっかりと揃っているか確認します。ボークスのレジンキットはお買い上げから2週間以内であれば、パーツ不足や不良に対応してもらえます。購入したら、まずパーツを確認しましょう!
パーツリストをお手本に、パーツを並べてみる!
▲ ここまで慎重にやればパーツチェクは完璧とも言えましょう! 同梱されているパーツリストを見ながら並べてみてください
パーツチェックが完了したら、パーツに付着している離型剤などを落とします。大きなバケツなどを用意して、パーツを洗浄していきますよ。これがしっかりとできていないと、塗料が弾かれてしまいます。3つのやり方をご紹介するので、お好きな方法で洗浄してください。またこれらの方法を組み合わせてもOKです。
洗剤でゴシゴシ洗う
▲ ご家庭にあるクレンザーや台所用洗剤を使用して、歯ブラシなどでパーツをゴシゴシ洗います。昔から続く定番の洗浄方法です。時間はかかりますが、より細部までじっくりと洗えます
造形村のキャストクリンを使用する
ガイアノーツのレジンウォッシュ
基本切り出しはプラキットと同様です。しかし、GTMのキットのパーツの多くは、すでにランナーからカットされた状態で入っています。それらのパーツにはゲートが残っているので、しっかりとカットしていきましょう。
ボークスのGTMレジンキットは、各パーツが非常にシャープなので全体にヤスリがけをしなくても問題ありません。パーツ整形の中心はパーティングラインと小さな気泡の処理になります。
パーティングラインはしっかりとチェック
気泡によってできた小さな穴!
クリアーレジンにも穴が……
パーツ整形が終わったら、パーツどうしを繋ぐための軸を真鍮線で打っていきます。
ガイドに沿って1mmの穴を開けます
ガイドの穴がないパーツもある!
練りゴムやひっつき虫を使う!
GKサーフェイサーは、缶スプレーで吹いても良いのですが、中のサーフェイサーをビンに移して、エアブラシで吹くとよりGTMの繊細なモールドを殺すことなく、きれいな下地を塗ることが可能です。
▲ ストローを缶スプレーの口にしっかりと固定&マスキングテープでぐるぐる巻きにします。この状態でビンの中に吹きつけて、中のサーフェイサーを取り出します。ビンに移した直後は、缶スプレーのガスによってサーフェイサーがブクブクと泡立ちます。落ち着くまでじっくり待ってガスが抜けたら使用しましょう
HL-1 ハイレオン 組み立て完了!!
6つのステップで見事「HL-1 ハイレオン」が組み上がりました。パーツ洗浄や軸打ちなどプラキットではあまり出てこない要素がありますが、キットはそのような工程がやりやすいように構成されています。ボークスはずっとレジンキットの先頭を走ってきているメーカーなので、パーツ精度はピカイチです。ぜひこの記事を参考に、組み立ててみてください。
HSGK 1/72 HL-1 ハイレオン
●発売元/ボークス●59400円、2023年9月発売●1/72、約34.3cm
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