祝・ウェーブ製1/20ファイアボールSG発売。MAX渡辺の過去作計62体の宇宙用S.A.F.S.が大集合!!ウェーブ新作プラキットも一挙紹介!!【Ma.K. in SF3D】
2023.11.08宇宙用S.A.F.S.大集合!!
ウェーブ製1/20ファイアボールSG発売を祝してMAX渡辺がこれまで製作した傭兵軍の1/20宇宙用S.A.F.S.の中から62体を持参、ホビージャパン屋上で撮影を敢行した。
屋上撮影した宇宙用S.A.F.S.を掲載するとともにMAX渡辺のファイアボールSG新作例や11年前に製作し単独掲載初となるシーピッグも紹介。バリエーション豊富な宇宙用S.A.F.S.の魅力を堪能してほしい。
傭兵軍 暫定型宇宙用装甲戦闘服ファイアボールSG
製作/MAX渡辺
■宇宙のS.A.F.S.をかき集めてみました!
佐渡トライアスロンからようやくレースのダメージも癒え、2023年12月の西オーストラリア・バッセルトンのironmanに向けてトレーニングを続ける模型芸人MAX渡辺です♪ 参戦記前編が月刊ホビージャパン2023年12月号のP.356「HOW TO BUILD MAX WATANABE」に掲載されていますので、ぜひぜひご一読ください。
さて、今回はファイアボールSGの発売を祝しつつ、過去に作った1/20のS.A.F.S.系の中から宇宙用スーツを選び集めて持ち込みました。結構あるはず!! と思っていましたが、想像を超える61体が発掘されました!
■新作は無しのはずでしたが……
なんかキマリが悪いなぁと思い立ち、撮影前日に超猛スピードで一体塗り上げました。レインボウエッグ1/20 & 1/35 S.A.F.S.系スーツ用デカールセット同梱のカラーカードに記載されている“スペード・スケルトン”のカラースキームで仕上げました! カードは「5」の機体ですが、僚機ってことで同じ並びのデザインナンバーを用い、「7」に♪
■発掘された未掲載作も
まさに“光陰矢の如し”。「MAX渡辺のMa.K.大好き3」から11年ですって!!!!! 遠い目をしてしまいましたよ。この本にも屋上でS.A.F.S.全作を(無造作に)並べた特別対談が掲載されているんですが、今回も同じコトをさせていただきました♪ 「屋上で撮りましょ~」と横山先生からも即答がw 考えることがシンクロしてますww
当時作ったのに、ボクの凡ミスで編集部に持ち込まず、11年間単独掲載のチャンスがなかった「J」のシーピッグ君もこの機会にめでたく載せていただけて感無量です!!
ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット
傭兵軍 暫定型宇宙用装甲戦闘服 ファイアボールSG
製作・文/MAX渡辺
協力/鈴木孝、堤啓介
S.A.F.S. SPACE TYPE ファイアボールSG
●発売元/ウェーブ●4950円、発売中●1/20、約12cm●プラキット
月刊ホビージャパン屋上で撮影した宇宙用S.A.F.S.をタイプ別に紹介!!
●ファイアボール&プラウラー
●ファイアボールSG & SGプラウラー
●スネークアイ
●シーピッグ&バリエーション
●スーパーボール&バリエーション
●試作機&特務機
S.A.F.S.系キットはアンダーゲートを探せ!!
文/横山宏
ウェーブのS.A.F.S.系スーツが完全新金型で世に出たのは2009年、スネークアイが最初でした。今年発売されたファイアボールSGもその大半がスネークアイと同じ金型を使ったキットなんだけど、このシリーズを作る時に避けられないのがアンダーゲート問題(サブマリンゲートとか言われたこともあったね)。わしのように新しいロボットプラモを作ったことのないおっさんモデラーはアンダーゲートの存在すら知りません。当時何度も組んだあとに分解したことを思い出します。
10年以上作っていてもボディと腰周りを組むのはひと苦労です。どこが挿し込み用のピンで、どこがアンダーゲートかを理解しないと組み上がったときにスキ間ができちゃう。組立説明書にどこがアンダーゲートか指示してもらいたいけど、それはそれで説明図が煩雑になっちゃうから難しいところだし若者モデラーには余計なお世話かもしれないね。最近マシーネンのファンになってあんまりキットを組んだことのない人は訓練だと思って暗記してもらうのがいいのかもしれないね。「ウォーリーをさがせ!」みたいに「アンダーゲートを探せ!」って心構えで作ってみるのも楽しみの一部なのかもしれませんね。
わしはずっと超音波カッターでアンダーゲートを切ってるけど、えぐり過ぎてスキ間ができちゃうこともあるから、よく切れるニッパーを使うのがベストかもしれません。
あと、これはアンダーゲートじゃないけど、靴のパーツに膨らんでる部分があって靴底のパーツが上手くはまらないことがあるので、膨らんだ部分を削っておくといいですよ。
[Ma.K.in SF3D]EXPLANATIONS Vol.120
傭兵軍 宇宙用S.A.F.S.
文/KATOOO(レインボウエッグ)
宇宙用S.A.F.S.はファイアボール型とスネークアイ型に大別できます。地上用S.A.F.S.に宇宙空間で行動できる装備を追加したのがファイアボール。ファイアボールに高出力モーターを内蔵し、むき出しの背部を装甲で覆って頭部に新型間接視認システムを搭載した性能向上機がスネークアイです。
両者の格差を埋めるため(Stop Gap)、中身はそのままで背部を装甲で覆ったのがファイアボールSG。従来の間接視認システムに戻した簡易型スネークアイは細部の違いでスーパーボール、スネークボールという名称で区別されます。偵察機器を装備したファイアボール(SG)はプラウラー(SGプラウラー)という呼称で、偵察型スネークアイはシーピッグと呼ばれます。さらに、特殊な偵察機器を備えたスーパープラウラー、強襲揚陸用ユニットを装備し腕の位置を前進させたニューファイアボール、索敵に特化したユニコーンなど特務機も存在します。
横山先生にお話を伺うと、「S.A.F.S.の人気が出て月面で戦闘させたくてファイアボールを『謎の円盤UFO』に出てくるような白い塗装にしたんです。わしらの世代は『謎の円盤-』が大好きだからね。マシーネンに名前が変わってからスネークアイやSGが出てくるけど、この連載から生まれた企画でノーマルハッチに戻ったスーパーボールも重要なんです。メッサーシュミットBf109には大型化したエンジンを搭載して外装が膨らんだ機体があるんだけど、新型エンジンが間に合わなくて膨らみを元に戻してる機体があるんですよ。最新型から少し戻るのは説得力があってまたカッコいいんだよね」と教えてくれました。MAXさんの62体の作例を間近で見て横山先生のお話を聞くと、バリエーションの深い沼にさらにはまってしまいますね。
ウェーブ新作プラキット一挙紹介!!
2023年9月30日、10月1日に東京ビッグサイトで開催された「第61回全日本模型ホビーショー」でウェーブが新作キットを発表。1/20ドーラ、月面用クラッフェンフォーゲルNINJAが初公開となった。横山氏によるP.K.A.の完成作例も展示された。
ドーラ
●発売元/ウェーブ●価格未定、発売時期未定●1/20●プラキット
NINJA
●発売元/ウェーブ●価格未定、2024年予定●1/20●プラキット
P.K.A.
●発売元/ウェーブ●予価4620円、2024年3月下旬予定●1/20●プラキット
ニューファイアボール改造パーツ
ニューファイアボール改造パーツがレインボウエッグから再販。1/20ファイアボール、ファイアボールSGなどウェーブ製宇宙用S.A.F.S.に組み込むことが可能だ。詳細は(http://blog.rainbow-egg.net/)まで。
ニューファイアボール改造パーツ
●発売元/レインボウエッグ●9680円、12月予定●1/20、約13cm●レジンキット
サイン入りSGプレゼント
MAX渡辺、横山宏、KATOOOの連載メンバー3氏のサインが入ったウェーブ製1/20ファイアボールSGを3名にプレゼント! 応募要項は月刊ホビージャパン2023年12月号P.342の「読者プレゼント」まで。
© Kow Yokoyama 2023