HOME記事スケールモデル祝・ウェーブ製1/20ファイアボールSG発売。MAX渡辺の過去作計62体の宇宙用S.A.F.S.が大集合!!ウェーブ新作プラキットも一挙紹介!!【Ma.K. in SF3D】

祝・ウェーブ製1/20ファイアボールSG発売。MAX渡辺の過去作計62体の宇宙用S.A.F.S.が大集合!!ウェーブ新作プラキットも一挙紹介!!【Ma.K. in SF3D】

2023.11.08

Ma.K. in SF3D 宇宙用S.A.F.S.大集合!! 月刊ホビージャパン2023年12月号(10月25日発売)

宇宙用S.A.F.S.大集合!!

 ウェーブ製1/20ファイアボールSG発売を祝してMAX渡辺がこれまで製作した傭兵軍の1/20宇宙用S.A.F.S.の中から62体を持参、ホビージャパン屋上で撮影を敢行した。
 屋上撮影した宇宙用S.A.F.S.を掲載するとともにMAX渡辺のファイアボールSG新作例や11年前に製作し単独掲載初となるシーピッグも紹介。バリエーション豊富な宇宙用S.A.F.S.の魅力を堪能してほしい。

1/20宇宙用S.A.F.S. 62体 1
1/20宇宙用S.A.F.S. 62体 2
▲MAX渡辺はかき集めた61体+新作1体を持参(「Ma.K. in SF3D」や別冊に掲載した宇宙用S.A.F.S.は今回を含めると90体になる)。形式や装備、塗装パターンや仕上げの違いなど千差万別だ
1/20宇宙用S.A.F.S. 62体、MAX渡辺、横山宏、KATOOO
▲個別のビニール袋に入れてあった1/20キット作例を1個1個取り出し、外してあったレーダーアンテナなどの別パーツを取り付けて陳列していった。すべて並べ終えたところで記念撮影!!

傭兵軍 暫定型宇宙用装甲戦闘服ファイアボールSG
製作/MAX渡辺

スペード・スケルトン、ホワイト単色機、ファイアボールSG ハイブリッドキット
▲中央のファイアボールSGが新規作例の第242装甲偵察戦隊S中隊“スペード・スケルトン”機。左は前回掲載のホワイト単色機。右は2003年版ウェーブ製ファイアボールSGのパーツをレジン複製して新規金型のS.A.F.S.系スーツに組み込んだハイブリッドキットだ(2012年製作)
前回の記事はこちらから
スペード・スケルトン 正面
▲筆のタッチが大胆なグレー系迷彩に赤の挿し色やコードレターが映える
スペード・スケルトン 背部の曲面
▲力強さを感じさせてくれる背部の曲面。ファイアボールと同形のエンジンフィンが露出しているのが特徴だ
レインボウエッグ製デカール付属カード
▲レインボウエッグ製デカール付属カードの塗装パターン
シーピッグ 正面
▲2012年発売の「MAX渡辺のMa.K.大好き3」用に製作し11年越しの単独掲載となったシーピッグ。キット発売前だったためスネークアイをベースに特有の偵察機器をスクラッチした
シーピッグ 側面
▲宇宙用S.A.F.S.の中でも最大のボリュームとなる重装備のシーピッグ
上半身アップ
▲「Ma.K.B.D.」(大日本絵画刊)に登場したサイクロプス隊の印象的な機体として塗装
ファイアボールSG 正面
▲2012年製作のファイアボールSG。2003年版ウェーブ製SGの背面をレジンに置き換え、ウェーブのブランニューキットに組み込んだシャチョーモデリングの賜物
2003年版と2023年版の比較画像 側面
▲2003年版(左)と2023年版(右)のボディ後部の比較。肉感的な2003年版に対し2023年版はシャープな印象だ
2003年版と2023年版の比較画像 背面
▲真後ろから見ると2023年版(右)のほうがメリハリがあり、点検ハッチの形状も異なっているのがわかる

■宇宙のS.A.F.S.をかき集めてみました!
 佐渡トライアスロンからようやくレースのダメージも癒え、2023年12月の西オーストラリア・バッセルトンのironmanに向けてトレーニングを続ける模型芸人MAX渡辺です♪ 参戦記前編が月刊ホビージャパン2023年12月号のP.356「HOW TO BUILD MAX WATANABE」に掲載されていますので、ぜひぜひご一読ください。
 さて、今回はファイアボールSGの発売を祝しつつ、過去に作った1/20のS.A.F.S.系の中から宇宙用スーツを選び集めて持ち込みました。結構あるはず!! と思っていましたが、想像を超える61体が発掘されました!

■新作は無しのはずでしたが……
 なんかキマリが悪いなぁと思い立ち、撮影前日に超猛スピードで一体塗り上げました。レインボウエッグ1/20 & 1/35 S.A.F.S.系スーツ用デカールセット同梱のカラーカードに記載されている“スペード・スケルトン”のカラースキームで仕上げました! カードは「5」の機体ですが、僚機ってことで同じ並びのデザインナンバーを用い、「7」に♪

■発掘された未掲載作も
 まさに“光陰矢の如し”。「MAX渡辺のMa.K.大好き3」から11年ですって!!!!! 遠い目をしてしまいましたよ。この本にも屋上でS.A.F.S.全作を(無造作に)並べた特別対談が掲載されているんですが、今回も同じコトをさせていただきました♪ 「屋上で撮りましょ~」と横山先生からも即答がw 考えることがシンクロしてますww
 当時作ったのに、ボクの凡ミスで編集部に持ち込まず、11年間単独掲載のチャンスがなかった「J」のシーピッグ君もこの機会にめでたく載せていただけて感無量です!!

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

傭兵軍 暫定型宇宙用装甲戦闘服 ファイアボールSG

製作・文/MAX渡辺
協力/鈴木孝、堤啓介

S.A.F.S. SPACE TYPE ファイアボールSG
●発売元/ウェーブ●4950円、発売中●1/20、約12cm●プラキット


月刊ホビージャパン屋上で撮影した宇宙用S.A.F.S.をタイプ別に紹介!!

●ファイアボール&プラウラー

ファイアボール&プラウラー 8体
▲︎松本零士風にドクロが描かれたウェーブ製プラウラー2体は2019年4月号に掲載。それ以外はウェーブ製ファイアボールやプラウラーの発売前に月刊ホビージャパンや「-Ma.K.大好き3」に掲載されたもので、日東製ファイアボールやプラウラーのパーツをレジン複製し、ウェーブ製S.A.F.S.に組み込んでいる。

●ファイアボールSG & SGプラウラー

ファイアボールSG & SGプラウラー 12体
▲︎中央手前の3体(白のK、グールスケルトンのQとS)と後列左端は前回と今回掲載のウェーブ製完全新金型キット。残りはウェーブの2003年版SGのボディ後半部を複製しブランニューキットに合うよう調整したものだ。SGプラウラーのパーツは上述した日東キットから複製したレジンパーツを流用。

●スネークアイ

スネークアイ 15体
▲︎「Ma.K. in SF3D」連載開始前の2009年にウェーブ初のS.A.F.S.系新金型キットとして発売されたスネークアイ作例は「-Ma.K.大好き3」(2012年発売)に多数収録。モデルカステン製レジン&プラキット付属カードや「Ma.K.プロファイル1」(大日本絵画刊)に収録されている塗装スキームを再現した。D8/B8仕様機は平田英明氏原型のレジンパーツを使用。2013年12月号掲載のシェルオープン機はブリックワークスの内装パーツを用い湯浅浩氏造形のパイロットを乗せている。

●シーピッグ&バリエーション

シーピッグ&バリエーション 9体
▲︎9体中8体がウェーブ製シーピッグの発売前に製作。発売済みだったスネークアイをベースに、スクラッチしたシーピッグ専用パーツや日東キットから複製したプラウラーのパーツを加えて構成した。6体は「-Ma.K.大好き3」に収録。2体は2013年12月号のスネークアイ特集の集合写真にチラッと載っている。

●スーパーボール&バリエーション

スーパーボール&バリエーション 13体
▲︎ウェーブ製スーパーボールは2011年にポストホビー限定キットとして発売。2010年連載開始の「Ma.K. in SF3D」ではスーパーボールがキット無改造で掲載された初の宇宙用S.A.F.S.に。初出の2011年6月号では偵察型改造機を含む7体を一挙掲載。「-Ma.K.大好き3」には形状が異なるスネークボールも収録。

●試作機&特務機

試作機&特務機 5体
▲︎プラキット化されていない試作機や特務機も製作。2012年10月号のファイアボール特集にはファイアボールSG初期型が掲載された。2015年5月号には強襲着陸ユニットを装着したニューファイアボール、2016年2月号は特務偵察機スーパープラウラーを収録。いずれもレインボウエッグのレジン製改造パーツを使用。
ファイアボールSG 横山氏のイラスト
▲ファイアボールSG &宇宙用S.A.F.S.特集ということで横山氏のイラストを掲載。このファイアボールSGは2000年に発売されたモデルカステン製1/20レジン&プラキットのパッケージ用に描かれたものだ
グール・スケルトン 横山氏のイラスト
▲こちらは2003年に発売されたウェーブ製1/20プラキット(日東ランナー+新規パーツ)のパッケージイラスト。グール・スケルトンの塗装パターンはこのイラストが初出で発売時に大きな話題となった
ファイアボールSG 土井眞一氏のイラスト
▲土井眞一氏のイラスト。自身が製作したオリジナルアレンジのファイアボールSGを描いた

S.A.F.S.系キットはアンダーゲートを探せ!!

文/横山宏

 ウェーブのS.A.F.S.系スーツが完全新金型で世に出たのは2009年、スネークアイが最初でした。今年発売されたファイアボールSGもその大半がスネークアイと同じ金型を使ったキットなんだけど、このシリーズを作る時に避けられないのがアンダーゲート問題(サブマリンゲートとか言われたこともあったね)。わしのように新しいロボットプラモを作ったことのないおっさんモデラーはアンダーゲートの存在すら知りません。当時何度も組んだあとに分解したことを思い出します。
 10年以上作っていてもボディと腰周りを組むのはひと苦労です。どこが挿し込み用のピンで、どこがアンダーゲートかを理解しないと組み上がったときにスキ間ができちゃう。組立説明書にどこがアンダーゲートか指示してもらいたいけど、それはそれで説明図が煩雑になっちゃうから難しいところだし若者モデラーには余計なお世話かもしれないね。最近マシーネンのファンになってあんまりキットを組んだことのない人は訓練だと思って暗記してもらうのがいいのかもしれないね。「ウォーリーをさがせ!」みたいに「アンダーゲートを探せ!」って心構えで作ってみるのも楽しみの一部なのかもしれませんね。
 わしはずっと超音波カッターでアンダーゲートを切ってるけど、えぐり過ぎてスキ間ができちゃうこともあるから、よく切れるニッパーを使うのがベストかもしれません。
 あと、これはアンダーゲートじゃないけど、靴のパーツに膨らんでる部分があって靴底のパーツが上手くはまらないことがあるので、膨らんだ部分を削っておくといいですよ。

ボディパーツ 正面
▲︎「ボディを組むまでにたくさんアンダーゲートがあるから超音波カッターで処理してます。ここまで組めればできたも同然って思って満足しちゃうんだよね」(横山)
ボディパーツ 背面
▲︎「ボディの背面をこうやって逆さにすると、眼鏡をかけたいやらしいおっさんみたいに見えるぞ(笑)」
靴内側の膨らんだ部分
▲靴内側の膨らんだ部分(斜線部)を削ると靴底のパーツがはまりやすくなる
海洋堂1/35キュスターの限定版『すけてんねん』のシャンパンカラーの透明ランナー
▲︎「海洋堂1/35キュスターの限定版『すけてんねん』のシャンパンカラーの透明ランナーがすごくきれいなので編集部に持ってきて撮影してもらいました。家帰って作るぞっ」
「すけてんねん」を持つ横山氏
▲︎「第61回全日本模型ホビーショー」の海洋堂ブースで「すけてんねん」を持つ横山氏

[Ma.K.in SF3D]EXPLANATIONS Vol.120

傭兵軍 宇宙用S.A.F.S.

文/KATOOO(レインボウエッグ)

 宇宙用S.A.F.S.はファイアボール型とスネークアイ型に大別できます。地上用S.A.F.S.に宇宙空間で行動できる装備を追加したのがファイアボール。ファイアボールに高出力モーターを内蔵し、むき出しの背部を装甲で覆って頭部に新型間接視認システムを搭載した性能向上機がスネークアイです。
 両者の格差を埋めるため(Stop Gap)、中身はそのままで背部を装甲で覆ったのがファイアボールSG。従来の間接視認システムに戻した簡易型スネークアイは細部の違いでスーパーボール、スネークボールという名称で区別されます。偵察機器を装備したファイアボール(SG)はプラウラー(SGプラウラー)という呼称で、偵察型スネークアイはシーピッグと呼ばれます。さらに、特殊な偵察機器を備えたスーパープラウラー、強襲揚陸用ユニットを装備し腕の位置を前進させたニューファイアボール、索敵に特化したユニコーンなど特務機も存在します。
 横山先生にお話を伺うと、「S.A.F.S.の人気が出て月面で戦闘させたくてファイアボールを『謎の円盤UFO』に出てくるような白い塗装にしたんです。わしらの世代は『謎の円盤-』が大好きだからね。マシーネンに名前が変わってからスネークアイやSGが出てくるけど、この連載から生まれた企画でノーマルハッチに戻ったスーパーボールも重要なんです。メッサーシュミットBf109には大型化したエンジンを搭載して外装が膨らんだ機体があるんだけど、新型エンジンが間に合わなくて膨らみを元に戻してる機体があるんですよ。最新型から少し戻るのは説得力があってまたカッコいいんだよね」と教えてくれました。MAXさんの62体の作例を間近で見て横山先生のお話を聞くと、バリエーションの深い沼にさらにはまってしまいますね。


ウェーブ新作プラキット一挙紹介!!

 2023年9月30日、10月1日に東京ビッグサイトで開催された「第61回全日本模型ホビーショー」でウェーブが新作キットを発表。1/20ドーラ、月面用クラッフェンフォーゲルNINJAが初公開となった。横山氏によるP.K.A.の完成作例も展示された。

ドーラ

ドーラ

●発売元/ウェーブ●価格未定、発売時期未定●1/20●プラキット

NINJA

NINJA

●発売元/ウェーブ●価格未定、2024年予定●1/20●プラキット

P.K.A.

P.K.A.

●発売元/ウェーブ●予価4620円、2024年3月下旬予定●1/20●プラキット


ニューファイアボール改造パーツ

 ニューファイアボール改造パーツがレインボウエッグから再販。1/20ファイアボール、ファイアボールSGなどウェーブ製宇宙用S.A.F.S.に組み込むことが可能だ。詳細は(http://blog.rainbow-egg.net/)まで。

ニューファイアボール改造パーツ

ニューファイアボール改造パーツ

●発売元/レインボウエッグ●9680円、12月予定●1/20、約13cm●レジンキット


サイン入りSGプレゼント

 MAX渡辺、横山宏、KATOOOの連載メンバー3氏のサインが入ったウェーブ製1/20ファイアボールSGを3名にプレゼント! 応募要項は月刊ホビージャパン2023年12月号P.342の「読者プレゼント」まで。

MAX渡辺、横山宏、KATOOOの連載メンバー3氏のサインが入ったウェーブ製1/20ファイアボールSGパッケージ写真

© Kow Yokoyama 2023

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2023年12月号

ご購入はこちら

Ma.K. in SF3D ARCHIVE Special 2013.7-2015.12 vol.4

ご購入はこちら

Ma.K. in SF3D ARCHIVE 2012.5-2013.6 vol.3

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー