「ゴーダンナー ツインドライブモード」がMODEROIDで初プラキット化!! 基本工作でさらに劇中イメージに近づける!
2023.11.07ゴーダンナー ツインドライブモード【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2023年12月号(10月25日発売)
基本工作で劇中イメージに近づける
2003年に1stシーズン、2004年に2ndシーズンが放送されたアニメ『神魂合体ゴーダンナー!!』より、主役ロボット「ゴーダンナー ツインドライブモード」がMODEROIDシリーズにて初プラキット化!! キットはマッシブなフォルムとダイナミックなアクションを両立させており、(担当編集含む)キット化を待ち望んでいたファン感涙のアイテムと言えよう。JUNIIIによる作例では、基本形状はいじらずに合わせ目や肉抜きの処理、塗膜を考慮した可動部の調整などの工作で劇中イメージに近づけている。
■祝! プラキット化
いつの間にか「MODEROID」シリーズはたくさんのキットが出ていて、今はどのくらいの種類が出ているのですかね? グッドスマイルカンパニーさんのマニアックな情熱には脱帽です。ここ最近は何かとオプション装備の多いメカものを作ってきたので、今回の「ゴーダンナー ツインドライブモード」はシンプルすぎてちょっとそわそわしながら製作しております。キットは各部の可動範囲が広いのでダイナミックなポージングも可能。頭部の炎のエフェクトパーツは3層構造でできているので、横から見ても厚みがあり造形も細かく、光の透過で複雑に発色してカッコイイです。今回の作例は各部合わせ目処理や塗膜を考慮した工作を行い、一部は好みで若干のアレンジを加えています。
■頭部
黄色いパーツのプレートを輪郭に沿ってシャープに整形しました。プレートの厚みが薄く見えるよう各プレート裏面の縁の角を削っています。そうすると、面の中央部の厚みを残すことでプレートの強度を確保することができます。
■胴体
胴体は脇の下の形状が気になったので、エポパテで胸のクリアーパーツと背中のパーツをつなげるように整形しています。これによって脇下の白い箇所の面積が減るので胴体が少し引き締まって見えます。
■腕部
肩アーマー上部と上腕の黒いパーツの合わせ目処理と塗装後に赤い外装パーツの合わせ目を処理。その後マスキングして塗装しています。前腕も同様の流れです。ヒジ関節は可動時に装甲の一部が前腕に潜る構造なので、塗装派はあらかじめ前腕内側を少し削り込んで隙間を持たせるとよいでしょう。
■脚部
太モモは下端に合わせ目があるので処理。ふくらはぎの合わせ目は内部に組み込むパーツの整形と塗装を終わらせてから処理しています。靴裏は少し変化を付けたかったので、つま先とかかとの間に段差を作ってみました。段差を作ると靴内部のボールジョイント受けパーツに干渉してしまうので、受けパーツの接地箇所で1mm厚のプラ板を挟んで上にずらして対処しています。
■塗装
赤は少しメタリック調にしてパッケージイラストのイメージに寄せてみました。黄色はゴールドに変更してメリハリを付けています。塗料はGSIクレオスのMr.カラー、フィニッシャーズのフィニッシャーズカラー、ガイアノーツのガイアカラーを使用。
白=ファンデーションホワイト+グレーFS36375
赤=マイカレッド
金=スターブライトゴールド
黒=ブルーFS15044+ウイノーブラック+ニュートラルグレー+ディープレッド
スミ入れ作業後、スーパースムースクリアー(つや消し)でトップコートします。
炎エフェクトパーツ=Ex-セミグロスクリアープレミアム
胸クリアーパーツ=スーパークリアーIII(光沢)→コンパウンド仕上げ
グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”
ゴーダンナー ツインドライブモード
製作・文/JUNIII
MODEROID ゴーダンナー ツインドライブモード
●発売元/グッドスマイルカンパニー●6600円、発売中●約17cm●プラキット
ⓒ2003 Project GODANNAR
JUNIII(ジュンゾウ)
的確な工作と分かりやすい丁寧な解説で数多くの作例・How to記事を手掛けるベテランモデラー。ポストホビー厚木店の常連。