ティタノマキア「ゲイルハウンド」レビュー作例! カラーリングと武装の追加でキットの可能性を最大限に引き出す!!
2023.10.30武装てんこ盛りのオリジナルカラーでキットを引き立てる
月刊ホビージャパンでもおなじみ、マルチクリエイター・NAOKIプロデュースのプラモデルオリジナルコンテンツ『ティタノマキア』。ついに発売となる今回は「30人のゲイルハウンド展」にも名を連ねたコジマ大隊長によるレビュー作例をお届けする。キット本体はほぼ無改造で仕上げ、カラーリングと武装の追加でキットのポテンシャルをさらに引き出している。
COLORING DATA
黒=フロストマットブラック
シルバー=フレームメタリック2
グリーン=ダークグリーン+純色マゼンタ+純色イエロー+Ex-ホワイト
オレンジ=黄橙色→パールゴールド
2023年の5月に開催された「30人のゲイルハウンド展」ではさまざまなジャンルの著名モデラー30名を招集して、このゲイルハウンドの楽しみ方を提示したイベントが開催されました。筆者も末席として参加させていただきましたが、今回は発売のタイミングで再度キット作例として紹介させていただきます。
まず、このキットでは通常の関節部以外にもさまざまな箇所が可動できる構造が取り入れられていて、人間の持つしなやかな動きが再現できる構成が特徴であり、決めポーズが自然に決まるので、とても優秀な素体であるといえます。また、成型色は黒とシルバーの2色ですが、充分な情報量を持つディテールが全身に入っており、丁寧に塗り分けることで「塗ると化ける」印象を強く感じるデザインとなっています。今回の作例では、本体はストレートに組んでディテールごとの塗り分けを行い、各部に配置されているハードポイントを活用して、拡張性の豊富さをアピールしてみようと思います。
■本体
基本的なゲート処理や合わせ目消しを行ったあと、ヒザ立ちの時に見えてしまう靴裏だけスジ彫りでモールドを追加しました。
サーフェイサーを吹き付けたあとに基本塗装。エナメル塗料でウォッシング、水性アクリルのフラットアルミをスポンジチッピングしています。
キット付属の頭部パーツはデカールが間に合わなかったので、今回はエポパテでゴーグルと耳パーツにヘッドセットを自作して表現しています。
■武装
付属の背部キャノン砲の他に、主武装としてウェポンユニット31のアサルトライフル、右腕部にグレネード×4、左腕にウェポンユニット10 マルチプルシールドに付属のコンバットナイフをプラ板製のシース(鞘)に入れて装備。同じくウェポンユニット10付属のハンドガンを右太モモ部に(ホルスターは自作)、左太モモ部にはアサルトライフルの3連スペアマガジンを装備、最後に8mmのパイプ材から作った対戦車ミサイル×2本を背部に背負わせて全部載せとしています。
コトブキヤ 1/12スケール プラスチックキットゲイルハウンド
ゲイルハウンド
製作・文/コジマ大隊長
ゲイルハウンド
●発売元/コトブキヤ●8800円、発売中●1/12、約16cm●プラキット
©NAOKI
コジマ大隊長(コジマダイタイチョウ)
セミスクラッチやディテールアップ、ディオラマ製作など、あらゆる手法に精通するベテラン。