「陸上自衛隊06式-Ⅲ型戦車 ろく」の設定を活かして野外炊具を牽引する”お給仕仕様”にカスタム!
2023.10.23なっちんファミリーに新キット登場!
AFVキットを組み合わせて“はたらくジリツ車”に
コトブキヤが展開するmoi氏デザインの「陸上自衛隊07式戦車 なっちん」シリーズに、完全新規キットとしてなっちんの前代にあたる戦車「陸上自衛隊06式-III型戦車 ろく」がラインナップされた。なっちんとは異なる曲面主体のフォルムを再現しつつ、豊富な可動やギミックを搭載している。ken16wによる作例では、作中世界で広く使われているという設定も活かしたバリエーション仕様で製作。単なる武器盛りカスタムではなく、AFVキットから野外炊具を流用して“お給仕仕様”とした。
コトブキヤの最新キット「陸上自衛隊06式-III型戦車 ろく」を製作しました。先に発売されている陸上自衛隊07式-III型戦車 なっちんの前型機であるジリツ戦車ろく。なっちんの角ばった形状とは違い、曲面主体の卵のような体系で妙に愛くるしくカワイイスタイルとなっています。
とても作りやすく、スタイルに反して可動域も広くコミカルなポージングもとれ、素組み状態で遊んでいたら知らぬうちにニンマリしちゃってました。
キットにはマシンガンとミサイルランチャーが付属していますが、M.S.Gシリーズなどでオリジナル武装を装備させたらすごく楽しいでしょうね。
今回は少しリアルな設定を楽しみたく、別途アオシマ製「陸上自衛隊31/2tトラック 野外炊具1号&1t水タンクトレーラー」のキットより野外炊具1号を製作し、ろくに引っ張ってもらうことにしました。ろくの設定ではもっとも配備数が多いとされているので、一線を退き野外炊具などの牽引機として使用されている機体もあるのではないか? というif設定としました。
作中は2090年が舞台なので、野外炊具1号も2090年仕様(?)に改修しました。AI搭載の無人機風にカメラセンサーやアンテナなどをスクラッチにて製作、いざという時には戦闘にも参戦できるように両サイドには武器を固定できるようにマウント付きの装甲を追加、ネオジム磁石にて固定出来るようにしました。ろくとの接続は腰のジョイントパーツをプラ板にて製作、ネオジム磁石にて分離できるようにしてあります。
ろく本体の製作は基本工作がメインとなります。ツメの裏側の肉抜きが気になったので、プラ板とシアノンで埋めました。腰のテールランプとウインカーはキットではグリーンの成型色となっていますので、一度切り落とし、透明プラ棒から削り出してクリアーパーツに変更しました。きれいに塗り分けるとよりリアリティが増すと思います。
腕や脚は挟み込みが多めで後ハメも考えましたが、強度的なことを考え組み込む前に関節部、外装パーツを塗装し、その後各パーツを接着し合せ目を消した後にマスキングをして再塗装という工程にて仕上げました。
各部位にあるラッチやパネルのディテールは丁寧に彫り込み、メタリックカラーで塗装し別パーツ感を演出してみました。
・塗装
グリーン=ボトムズカラーAT-01
濃いグリーン=FS34102グリーン
関節=ニュートラルグレー(GSIクレオス)
コトブキヤ 1/35スケール プラスチックキット 陸上自衛隊06式-III型戦車 ろく 使用
陸上自衛隊06式-III型戦車 ろく(お給仕仕様)
製作・文/ken16w
(フィギュア製作/けんたろう)
陸上自衛隊06式-III型戦車 ろく
陸上自衛隊06式-III型戦車 ろく[カスタムVer.]
●発売元/コトブキヤ●各4620円、発売中●1/35、約10.5cm●プラキット
Ⓒmoi72
ken16w(ケンイチロウ)
徹底した表面処理と妥協なきディテール工作を信条とする凄腕モデラー。