半永久的に使える片刃ニッパー登場?!
今回は以前よりホビーショー等で展示され話題になっているプラモ向上委員会の新ニッパー「サステナニッパーAdvance」をピックアップ! ニッパーの刃部分をデザインナイフのように取り変えられる、実際にあれば便利だが本当に可能なのか? そんなニッパーがついに登場します。その最新ニッパーの性能を見ていきます。
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
096 Product_name Sustainable Nipper Advance
サステナニッパーAdvance
●発売元/プラモ向上委員会 ●10月予定●4400円(ニッパー)
サステナブレードセット(専用替え刃3枚入り)
●発売元/プラモ向上委員会 ●10月予定●990円(替刃)
How to use
▲ 今回のサステナニッパーはタングステン刃を使用した片刃ニッパー。片方の板刃を含めた本体もステンレス製で錆にくいように作られています
▲ ニッパー本体のほか、保管用の先端キャップ、小指用のアタッチメント、刃の交換、調整に使用する2種のドライバーが付属
▲ ニッパーはグリップ先端に指を置き、全体を軽く握るように持ちます。アタッチメントをつければ手の大きさに合わせて使用できます
▲ 商品は刃がセッティング済みなのでまずはそのまま使用可能。切る際は「二度切り」がオススメで、一度で切ろうとすると切断面が安定しづらいため、最初はゲートを少し残してランナーからを切り出しましょう
▲ あとは残ったゲートの根本に刃を当ててカットします。切れ味が良く、ゲート跡も目立たずキレイに仕上がります
▲ おおよそ3mm以下のプラ棒などはほとんど白化せずキレイにカットできます(切断対象が大きいほど刃に負荷がかかるので注意)
ブレード交換はシンプルで簡単!
▲ 最大の特徴は刃部分を替え刃に交換できること! 切れ味が悪くなったり、刃が欠けてしまっても大丈夫です。まずはネジを緩めて、刃を引き抜きます
▲ 刃は繊細なので替え刃をセットする際は丁寧に扱いましょう。替え刃のセットには交換用のネジが3本付属しておりネジ山をなめてしまった!というときでも安心して取り換えられます。
▲ 替え刃を差し込んだらネジを締めなおす前にニッパーを軽く閉じて刃を揃えましょう。しっかりハマっていれば刃がぴったりとつき、先端もそろいます
▲ ヨコからも見て刃がしっかり揃っていたら、ネジをしめて刃の交換は完了です
刃の噛み合わせをよくチェックしよう!
刃を交換した際に確認したいのが、ニッパーを握りきった際に刃がピッタリ噛み合っているかです。ここが強くぶつかるようだと刃の消耗が早くなり、隙間が空いているとカットしづらくなります。
この微調整ができるのが側面の調節ネジです。正面のネジを緩めることで、調整ネジがほんの少し動かせるようになります。そうしたら刃を強く当てないように軽く握りながらネジを回して調整しましょう。
サステナニッパーの癖を知っておこう
ちょっとした癖として、刃をホールドしているネジ部分がほんの少し出っ張っているので、奥まった部分ではパーツに干渉してゲートの根本に寄れないことがあります。平行にカットできる位置を探したいところですが、仕方がないときは90度回転してカットしましょう
刃はいつ変える? 替え時と使用の注意
※今回は刃を交換できる商品のためこのような実験を行っています
悪い使い方も試してみました。まず金属の切断、0.5mm径の真鍮線です…。 刃も板刃も負けてしまいました。硬いマテリアルは避けましょう(板刃の方の損傷には特に注意!)。また切る際に力を入れすぎたり、ねじるのもNGです。カットするときは余計な力をかけず、刃をまっすぐいれましょう。そしてもし刃が欠けてしまったら交換しましょう。乱暴な使い方でなくても、たくさんパーツをカットしていると欠けているなんていうこともあります。こういうときは替え時です
まとめ
ニッパーは使っていれば切れ味が落ちるものです。とくに近年の切れ味を求めたニッパーは、どうしても耐久性と切断力がトレードオフになりがちで、ふとした瞬間に刃が欠けてしまうこともあります。そんな中で「サステナニッパーAdvance」なら、いつでもおろしたての切れ味にすることができます。交換や調整も一回覚えてしまえば簡単です。
刃の交換が可能で何ニッパーの使い方を覚えるまで何度でも練習ができる、と考えれば初心者にもやさしく、性能もばっちりなニッパーといえるでしょう。