プラモ最新“工具”情報をチェック! 「月刊工具」スタッフが行く2023年「全日本模型ホビーショー」レポート
2023.10.059月30日(土)、10月1日(日)に東京ビックサイトにて開催された「第61回 全日本模型ホビーショー」。さまざまな新商品が発表展示されていた中からこの記事では“工具&マテリアル”アイテムをピックアップしてフォトレポート!
今後どのようなアイテムが登場するのか、よくチェックしておこう。
GSIクレオス
2023年後半~来年までの新塗料多数展示!
GSIクレオスは今回は多くの新カラー展示! 特にMr.カラーシリーズは久々にカラースプレー、ガンダムカラースプレーと人気の高い新色がラインナップされ、スプレーユーザーにとってありがたい情報が満載。ビンタイプでも「ベルベットパールカラー」やシルバーサーフェイサーの登場など、表現の幅を広げるものが発表されました。水性ホビーカラーは過去にあった「蛍光色」がリニューアル版としてラインナップされ、色の種類も徐々にラッカー系と大差がなくなってきているのも注目。
また以前のイベントから展示がされていた「ミラーシルバー」や今回初展示のソフトビニール素材に向けた「ソフビ塗料」、水性ペン「ミスターホビーマーカー」など新しい表現や塗装方法ができるようになるアイテムもあるのでこちらもよくチェックしておこう。
タミヤ
チッピング、ディオラマなどに便利な新アイテム登場
タミヤブースでは9月に発売した「モデリングブラシ丸平筆」、「情景テクスチャー粘土」のほか、11月に発売予定の新アイテム「チッピング液」を展示。下塗りのラッカー塗料と上塗りのアクリル塗料の間に塗布しておくことで上塗りの塗料を後から浮かして擦り落とすことができる。これまでのヘアスプレー等を活用した塗料落とすテクニックがありましたが専用のアイテムが登場することでよりお手軽になるでしょう
ウェーブ
プラ材ラインナップ追加&加工アイテムも増加でスクラッチがさらに楽しく!
ウェーブのプラ材料シリーズに細切り、パイプ状の新しいラインナップが登場。細切りはプラスチック板をリボン状に細切りにしたものを幅と厚みの違いで多数用意しており、ディテールアップ作業や細かな造形にぜひ持っておきたいところです。またパイプ状プラ材料は一から自分でつくるには難しいアールのついた楕円などもあり、スクラッチ作業を行うユーザーは重宝するでしょう。同社のPCシリーズを組み込むことで簡単にスクラッチパーツを作ることもできそうで、これからスクラッチに挑戦する方にもおすすめです。
ディテールパンチにも新たな形状「アーチ型」がラインナップ。こちらも自作するには手間がかかる作業を短縮してくれるとてもありがたいアイテムです。
ハセガワ
極小タイプ&電池内臓のLEDアイテムが参考出品、各種粘土が新ラインナップ
極小の電池内臓LEDが参考出品で展示。このまま模型に組み込むことで配線など考えることなく光らせることができるLEDです。おおむね3mm径程度の円柱サイズで実際のサイズが気になるところです。
また新しい粘土3種類も参考展示。軽量で加工が行いやすい油粘土、細部の造形にも適した樹脂粘土、乾燥後の切削が行いやすい紙粘土素材ごとにラインナップされています。
童友社
この夏発売の「凄!」新アイテムが勢揃い!
童友社ブースではこの夏に発売した「凄!」新商品がずらっと勢揃い。「ホビー用ハンディエアーコンプレッサー」は自動オンオフ機能付き、バッテリーのみの充電&電池残量が確認が可能といったコードレスコンプレッサーでも最新の機能を多数備えている優れものです。好みのハンドピースを取り付けてメインの塗装作業が可能な性能はもちろん、サブ機としても活躍できるでしょう。
セメダイン
おなじみの模型向け接着剤はこちら!
接着剤でおなじみのセメダインブース。「月刊工具」でも取り上げていた「ハイグレード模型用」や「BBX」、「エポキシパテ」木部用、プラ用など模型作業に向いたアイテムを多数展示。実際に使用してみてその性能を確かめてみましょう。
ガイアノーツ
ガイアカラー新色多数&ガイアノーツ製の水性アイテム登場?!
エヴァンゲリオン「マリ」カラーに続き「アスカ」カラーが展示、その他にも企画進行中の『アルカナディア』カラーや「創再少女庭園×フレームアームズ・ガールカラーシリーズ」もパネル展示。また注目は「水性スミ入れ塗料(仮)」でガイアノーツが出す水性塗料とはどんなものか?気になるところです。
ゴッドハンド
便利なニッパーたちが一般流通で登場!
ゴッドハンドブースでは「ブレードワンニッパーL」、「ブレードワンミニ」、マスパーと一般流通で販売開始する各種ニッパーを展示。「ブレードワンミニ」は「こどものニッパーEX」と同サイズで刃先はおなじみのブレードワンになっているため、コンパクトかつ高性能なニッパーとなっています。
そのほか新発売の「ヒートアイゼン」、「ホットシュライバー」が展示。「スピンモールド」も0.1mm刻み、3mmより上のサイズの登場もうれしいところです。
エアテックス
最新“初心者向け”コンプレッサーまもなく発売!
まもなくリニューアル発売予定のコンプレッサー「メテオ」、「エアレバ」が金属製になったハンドピースの新モデルが登場。「メテオ」は自動でオンオフが切り替わる圧力スイッチ機能や、静音性の向上など最新モデルにアップデートされていて、これで現バージョンと同じ価格なのでより初心者におすすめできるコンプレッサーになるでしょう。
シモムラアレック
職人の“切削工具”が続々
「職人堅気」のでおなじみのシモムラアレックでは切削アイテムが多数展示されていました。やすりがけアイテムのほか、ピック型切削ツール「クレパス15°、20°、30°」カンナがけのナイフ刃の固定具「エクスチェンジャー」と面白い工具も。
KATO
完全管理! ディオラマ模型向けLEDシステム登場!
KATOブースでは新たなLEDシステム「Just Plug」(2024年1月発売予定)を展示。ハブユニットとLEDユニット、オプションパーツを組み合わせることで電源一つで各情景モデルLEDライトをコントロールでき、会場では実際に使用した模型も展示されていました。シーリングライトから極小のチップライトなどLEDユニットもしっかりそろっているのであとは組み合わせと使い方次第!
アーテック
テクスチャつき粘土「ジオベース」発売中!
アーテックではおなじみのテクスチャがついたジオラマ向けの粘土「ジオベース」を展示&販売。そのまま土になる「ライトブラウン」と「ダークブラウン」のほか「サンド」、「グレイ」といった直感的に使用できるマテリアルが揃っています。
アルゴファイルジャパン
細部のヤスリがけ万能アイテムが登場!
デザインナイフの先端に取り付けることのできるダイヤモンドヤスリ「ダイヤフィニッシュPRO」が登場。側面のダイヤモンドヤスリ面を使用したヤスリがけはもちろん、刃が丸みのあるナギナタ型になっていて先端や弧を描いた刃の部分を使用することで凹モールドの削りこみも可能です。使う面、刃の部分の使い分けで細部の削り出しがかなり快適になるでしょう。
エコーテック
製図用アイテム「ドラパス」が参戦!高性能な「ディバイダー」をチェック!
イベントでは恒例の超音波カッターの体験&販売はもちろん、今回は製図用品メーカーのドラパスが協力出展。製図アイテム「ディバイダー」が模型製作にオススメとのことで会場に展示されました。両方が針になっており、かつスプリング式で開きの固定が可能になってるのでパーツの端から同じ幅を維持したガイドラインを作ることなどができます。ほかにも2~5mmの両面テープであったり製図用のアイテムは模型製作と親和性が高いものが多いようです。
ターナー色彩
絵の具(水性塗料)でプラモ塗装!より身近に
誰もが触ったことがある絵の具、そして模型製作でいう「水性塗料」の「アクリルガッシュ」を展開するターナー色彩。塗料の展示・販売はもちろん昨今プラキットへの塗装のおすすめを作例と共に展示。月刊ホビージャパン11月号の「水性塗料」特集にて製作された作例も展示されていました。
トアミル
「BORN PAINT」新カラー続々登場!
「BORN PAINT」のトアミルブースではメッキカラーの「ボーンアルミ」、そしてベースカラーシリーズに偏光メタリックー3種、フィニッシュクリヤオレンジ(直販限定)とメタリック、メッキ調塗装の幅がより広がる新商品が発表。
また「ファブリックカラー」という塩ビなどの柔らかい素材にも塗装できるシリーズも展示されており、その性能はもちろん今後のラインナップも気になるところです。
プラモ向上委員会
新アイテム、大型の“脱臭”装置が初展示!
模型製作が快適になる便利グッズを意欲的にリリースしているプラモ向上委員会は、大型の脱臭装置「デオーライザー」を初展示。脱臭装置とのことで接着剤を使った作業や塗装時特有の匂いを吸い込み、特殊素材のフィルターでキャッチするというもの。業者日にはフィルター有り・なしで塗料から揮発された空気中の臭気の違いを数値で確認することができる装置がブースに置かれており、かなりの脱臭性能を感じることができました。