【マクロス】ハセガワのリガード(大型ミサイルポッド装備型)を製作!ディテールアップとウェザリング塗装で情報量アップ!!
2023.10.18細部ディテールの追加とウェザリングで情報量を高める
ハセガワ『マクロス』プラキットシリーズ、リガードバリエーション第3弾として「リガード(大型ミサイルポッド装備型)」が発売。大型ミサイルポッドを新規金型で再現したもので、これにて『超時空要塞マクロス』のリガードバリエーションがコンプリートとなった。豆タンクによる作例は、ミサイルのシーカーや本体センサーなどの細部ディテールアップを行い、ウェザリング塗装で情報量をアップ。また、リガード(小型ミサイルポッド装備型)の小型ミサイルポッドも製作し、コンパチモデルとして完成させた。
ハセガワから久しぶりの完全新規金型アイテムとしてキット化されたリガード。バリエーションも次々と出ていますが、今回は新作の大型ミサイルポッド装備型の作例を担当させていただきました。
■製作
ノーマルタイプは以前に作例で紹介されていますが、非常によくできたキットで特にプロポーションは手を付けるところがないと思います。そのため、合わせ目消しや整面、細かいディテールの追加と塗装をメインに製作しました。
胴体は独特のパーツ割で正面、上部に合わせ目があり、かつ合わせ目もズレやすいため、慎重に擦り合わせと表面処理を行っています。白と青のパーツが別パーツとなっていますが、擦り合わせを優先して先に接着して、マスキングで塗り分けました。
脚部は基本モナカ構造なので、合わせ目消しがメインです。スネ部分は外装とフレームが簡単な加工で後ハメ可能になるので、やっておくと塗装が楽になります。
ミサイルポッドは、大型のほうは弾頭のシーカー部を市販のクリアーパーツに交換。小型のほうはストレート組みです。
■塗装
胴体が大きく面も広めなので、単調な印象にならないよう塗装しています。ウェザリングは機体の設定から航空機的に褪色やチッピングメインで行いました。まず、通常のグレーサフを吹いたあとに、100円ショップの換気扇フィルター越しに黒サフを吹き付けてムラのある下地を作ります。その後、ホワイトやライトブルーの基本色を下地のムラが残る程度に吹き、さらに今回は褪色表現として塩マスキングを行っています。私はエナメルクリアーを吹いたあとに、ディオラマ用のスノーパウダーを使用しています。この方法であれば、パウダーを乗せてすぐに上塗りしても問題なくできます。上塗りは、基本色にわずかに黒を混ぜて吹いています。その後、クリアーコートからデカールを貼り付けていますが、デカールも褪色気味にするため、極々薄めたホワイトをデカールのクリアーコート後に乗せています。最後にツヤ消しコートを行い、ファレホでチッピングとフィルタリングを行っています。フィルタリングは褪色表現の部位ごとの違和感や、デカールを馴染ませるためにホワイトやグレーで軽めに、チッピングはグレー系のスポンジチッピングとドライブラシのあと、筆の描き込みと拭き取りで調整しています。
ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット
リガード(大型ミサイルポッド装備型)
製作・文/豆タンク
リガード(大型ミサイルポッド装備型)
●発売元/ハセガワ●3960円、発売中●1/72、約26cm●プラキット
©1982 BIGWEST
豆タンク(マメタンク)
ミリタリー的な表現を得意としており、特に金属などの質感表現や退色・ダメージ加工に優れている。