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最新水性塗料「LINKL PLANET」カラーでHGガンダムキャリバーンがパールに煌く! 塗装過程を詳しくご紹介

2023.10.01

美しい光沢とパールが表現できる最新水性ホビーカラー「LINKL PLANET」カラーで攻める!/X-EX01 ガンダム・キャリバーン【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年11月号(9月25日発売)

最新水性塗料「LINKL PLANET」カラーでHGガンダムキャリバーンがパールに煌く! 塗装過程を詳しくご紹介
ガンダム・キャリバーン イメージカット

美しい光沢とパールが表現できる最新水性ホビーカラー「LINKL PLANET」カラーで攻める!

基本塗装もパール塗装もお任せあれ! これが水性ホビーカラーのフルスペックだ!!

 この記事では水性ホビーカラーのエアブラシ塗装によるガンプラ作例をお届けします。この写真をご覧いただければ分かる通り、美しい光沢とパール系顔料による煌めきも水性塗料で楽しめるようになりました。使用したのは水性ホビーカラーの基本色と、最新色の「LINKL PLANETカラー」(リンクルプラネット)。LINKL PLANETカラーは、水性ホビーカラーではラインナップされていなかったパール系顔料が入ったスペシャル塗料。これを塗るだけで、多くの人が手軽にキラキラとした美しい塗装を楽しめます。
 本作例ではその美しさを引き出す塗り方をご紹介。ここでの塗装方法は基本色を塗る時にも応用できるので、ぜひ参考にしてください。

ガンダム・キャリバーン 正面1

使用キットはこちら!
HG ガンダムキャリバーン

ガンダム・キャリバーン 素組み
▲こちらはキットの素組み。作例では、光沢塗装になるので各部を丁寧に表面処理し、スジ彫りなどもいったん彫り直してから塗装工程に入っています
ガンダム・キャリバーン 塗装後
▲こちらが塗装後。きれいな光沢の中にパールの粒子感と煌めきが見えます。LINKL PLANETカラーは、この雰囲気を瓶生塗料の状態で楽しめるすごい塗料です。超オススメなのでぜひ使ってください!

塗る人/コボパンダ

普段はラッカー塗料をメインに使用している月刊ホビージャパンモデラーのひとり。今回の作例で本格的に水性ホビーカラーを使用してガンプラを完成させました。彼の丁寧な基本工作もあいまって、非常に美しいガンダム・キャリバーンを仕上げてくれました。


使用する主な塗料

LINKL PLANETカラー

LINKL PLANETカラー1
▲BANDAI SPIRITSのプラモデル公式アンバサダーとして、さまざまなプラモデル啓蒙活動を行っている「LINKL PLANET」とMr.HOBBYのコラボカラー。水性ホビーカラーとパール系顔料をリンク。パールの繊細な煌めき、強固な塗膜、美しいツヤを堪能できる塗料です

水性ホビーカラー&水性サーフェイサー

水性ホビーカラー&水性サーフェイサー1
▲水性ホビーカラーは、LINKL PLANETカラーの下地色として使用します。また併せて水性サーフェイサーも準備。瓶タイプの他に、缶スプレータイプも使用しました

白の下地色

水性サーフェイサー1000
▲白の下地は水性サーフェイサー1000を使用。色はグレー。缶をしっかり振って中の塗料を攪拌します
水性サーフェイサー1000をパーツに吹き付け
▲一度で一気に塗ろうとせずに、各面を3回くらい塗り重ねます。さっとひと吹きして、乾いたらもう一度スプレーを吹くというやり方がベストです
吹き付けた後のパーツ
▲しっとりとしたグレーの下地が完成しました。これで白の下地は完成です

各色の下地色を塗ろう

水性ホワイトサーフェイサーを混色だ!

水性ホビーカラー&水性サーフェイサー2
▲各部の下地色は、メインカラーより淡く明るい色を塗って、発色を良くしようと思います。レッド、イエロー、ペールグリーンに水性ホワイトサーフェイサーを混色。こうすることでオリジナルの「カラーサフ」が完成します。サーフェイサーの力で塗料の食い付きが本当によくなるのでオススメです
レッドとホワイトサーフェイサーを1:1くらいで混色
▲レッドとホワイトサーフェイサーを1:1くらいで混色。これでピンクのサフを作ります
うすめ液を入れて希釈
▲水性ホビーカラーにうすめ液を入れて希釈。水性ホビーカラーはうすめ液を入れすぎないのがポイント。塗料1:うすめ液1の割合がベストです
よく混ぜる
▲よ〜く混ぜます。これで赤の下地となるピンクが完成しました
水性ホワイトサーフェイサーを混色したイエロー、ペールグリーンのカラーサフ
▲イエロー、ペールグリーンも同様に水性ホワイトサーフェイサーを混色したカラーサフを準備します

吹き心地はまるでラッカー塗料

リニューアル後水性ホビーカラーをエアブラシで塗装
▲水性ホビーカラーリニューアル後のすごさは、吹き心地がほぼラッカー塗料と変わらないということ。圧力だけ少し高めにして吹けば、いつもの塗り心地で塗装を楽しめます
塗装前と後の比較
▲左がキットの成型色。右がピンクを吹いた状態。この淡い色の上に「LINKL PLANETカラー 石川恵里加 ステラレッド」を塗装します
ポージング画像1

使用した主なカラー

白/ガンダムエアリアルホワイト→大音奏依 ステラパールホワイト
赤/レッド+水性ホワイトサーフェイサー1000→石川恵里加 ステラレッド
黄色/イエロー+水性ホワイトサーフェイサー1000→天川れみ ステライエロー
緑/ペールグリーン+水性ホワイトサーフェイサー1000→荒井芽依 ステラグリーン
関節グレー/水性ブラックサーフェイサー1000→大音奏依 ステラパールホワイト+石田悠佳 ステラブルー
細部グレー/ガンダムファラクトグレー+ブラック

「LINKL PLANETカラー」で塗装開始!

LINKL PLANETカラー2
▲LINKL PLANETカラーはパール系顔料が入っているので、より入念に攪拌します。しっかり攪拌できると、瓶の中の塗料もとっても滑らかできれいな表情になります
塗料1:うすめ液1の割合で希釈して塗装
▲この塗料も塗料1:うすめ液1の割合で希釈して塗装します。最初は表面にうっすら乗るくらいで塗り、乾燥後に再度しっかり塗るととてもきれいな仕上がりになります
イエローを塗装したパーツ
▲こちらはイエロー。黄色は通常色でも発色が難しい色ですが、下地にイエローサフを塗ったことで、塗料の定着が安定。ディテールの奥までしっかりと塗料が行き届いています
ツインアイをパール調に塗装
▲面積は少ない部分ですが、ボディに合わせてツインアイもパール調にしてみました
塗装後のパーツ
▲非常に繊細な粒子の煌めきが確認できます。ステラレッドは赤色が強く出るのが特徴。下地のピンク感もなくなり、バキッと赤が発色します

エアリアルホワイトとステラパールホワイトの融合!

ステラパールホワイト
▲まさに真珠のようなステラパールホワイト。塗料を見てみると、白の色味も良い感じなので、グレーの水性サーフェイサー1000の上から直接塗ってみます

グレーが透けた!

ステラパールホワイトを塗装したパーツ
▲ちょっと隠蔽力が弱いせいか、グレーが透けてホワイト感が弱くなってしまいました。これは白の成型色の上から直接塗ってもよかったかもしれませんね。そういう時は下地に白を塗ってみましょう
水性ガンダムカラーのエアリアルホワイト
▲グレーのサーフェイサーの上から、水性ガンダムカラーのエアリアルホワイトを塗装します。この白、水性ホビーカラーの中でもベストともいえる塗料なので、ぜひゲットしてください
塗装後のガンダム・キャリバーン 上半身
▲エアリアルホワイトの上からステラパールホワイトを塗装するとこの輝き!! この組み合わせはまさに最強です

フレームにもアクセントを加えてみよう

水性ブラックサーフェイサーを下地に!

水性ブラックサーフェイサーを下地にして塗装したパーツ
▲水性サーフェイサーのなかには黒もラインナップされています。関節はその色を下地色として、その上からLINKL PLANETカラーを上掛けしていきます
ステラパールホワイトとステラブルーを混色
▲LINKL PLANETカラーは混色も可能です。ステラパールホワイトとステラブルーを混色して、青みのあるフレームにしてみます
黒の上から混色した塗料を直接塗った後のパーツ
▲黒の上から混色した塗料を直接塗るとこんな雰囲気に。青や緑のような煌めきが生まれます。これで各フレームもボディと調和が取れました

水性ホビーカラーで煌めく「ガンダム・キャリバーン」完成!

 ベタ塗りやグラデーション、筆塗りだけでなく光沢塗装やパール塗装まで可能となった「水性ホビーカラー」。まさに向かうところ敵無しといった勢いでこの塗料は進化しています。
「水性塗料」という分野に本気で舵を切って製品開発していて、しかも国産プラキットと相性の良い色をしっかりとリサーチ&セレクトした塗料となっているのでガンプラとの相性は抜群。エアブラシ塗装でも使用ポイントを守るだけで、あなたの塗装スタイルに新たな力をプラスできます。ぜひ本記事を参考に、水性ホビーカラーのエアブラシ塗装を楽しんでください。

ガンダム・キャリバーン 正面2
ガンダム・キャリバーン 背面
ガンダム・キャリバーン 上半身
▲水性ホビーカラーは塗膜も強固。特にクリアーコートの性能が非常に高く、LINKL PLANETカラーにもその性能が引き継がれています。ですので、普通に動かしたり触ったりした程度では塗膜はびくともしません

/コボパンダ

 水性塗料特集ということで、最新水性塗料である「水性ホビーカラー LINKL PLANETカラー」を使用し、これまた最新キットであるHGガンダムキャリバーンを製作。普段はラッカー塗料を使用している私ですが、水性ホビーカラーにはとっても興味を持っていたので、とても良い機会をいただきました。これから水性ホビーカラーを使ってみたいと思っている人の背中を押せれば幸いです。
 今回は基本カラー+水性サーフェイサーで作った下地の上から「LINKL PLANETカラー」を塗装しています。使用してみて、塗料の乾燥はとても早く、吹き加減もラッカーと変わらず塗布できて非常に使いやすい塗料でした。これは多くの方にオススメしたい塗料です。
 さらに驚いたのは塗膜の強さ。水性塗料というと「塗膜って弱そう」というイメージがありますが、そんなことは全くないです。乾燥後は非常に硬くなります。マスキングや筆塗りでの上塗りも全く問題なし!! そしてクリアーの光沢感も素晴らしいです。これは今後もラッカー塗料と併用しながら使ってみたいと思わせてくれた塗料でした。水性ホビーカラーだけで、とても楽しく塗装ができますので、迷っている人は今すぐゲットしてぜひ使用してみてください。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレード”ガンダムキャリバーン使用

X-EX01 ガンダム・キャリバーン

製作・文/コボパンダ

HG ガンダムキャリバーン
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2200円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

Ⓒ創通・サンライズ・MBS

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コボパンダ

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