エンゲージ ! アトランジャー!!
2021.06.10話題の合体アトランジャーを丁寧に作り込む
アオシマ、ランペイジによる「新・合体シリーズ」第1弾「合体 アトランジャー」。往年のプラモファンには懐かしい「アトランジャー」が美少女とともに46年振りの復活! 合体ロボット アトランジャーと穂鷹アトリがセットとなったロボ+美少女プラモは、多色成型&スナップフィットで、シリーズ共通のフレーム構造と付属のジョイントパーツで自由な組み合わせが楽しめる、まさに“合体マシン”の魅力が凝縮された内容となっている。また、メカデザインも務めた貞松龍壱氏によるコミックも電撃ホビーウェブで連載するなど、今後も目が離せないシリーズとなりそうだ。今回はBlondy51によるキットレビューをお届け。美少女プラモ、メカの両方を得意とする氏ならではの仕上がりをお楽しみいただきたい。
■はじめに
アオシマさんオリジナルのアトランジャーが復活! しかも、美少女プラモとセットで! 70年代、アオシマの合体シリーズに夢中になったおともだちには夢のような時代到来ですよ! かくいう私も実はそんな世代のひとりでございますが…。
■穂鷹アトリ
アトリは関節パーツがすべてPOM素材製ですので強度的には安心感がありますが、塗装される方はご注意を。サイズ的には約1/12(メガミデバイスと同サイズ)ぐらいです。プロポーション的に気になったのは首と胴体が短く、ヒザ下が長いところ。首と胴体を延長し、ヒザ下をカットして自分好みのバランスに変更してみました。顔パーツはタンポ印刷済みだったので、チークとハイライトを入れたのみです。
■アトランジャー
アトランジャーは塗装なし、合わせ目消しでほぼ設定通りに組めるパーツ分割が秀逸なキットです。今回はほぼキットのまま組みつつ、作例として誌面映えを意識しつつ全体塗装をしました。
■塗装
赤色はプライマリーメタリックレッドの上からGXディープクリアレッドとGXクリアオレンジを吹いています。金色はGXブルーゴールドの上からGXクリアブラウンとGXクリアオレンジを吹いています。
黒色はマホガニーと黒を調合した色でグラデ塗装。
青色はインディーブルー+コバルトブルー+白でグラデ塗装。
ガンメタ部分はフレームメタリック2の上からGXクリアブラックを吹きました。
黒、青、ガンメタにはその上からGXクリアバイオレットを吹いています。
今回はクリアーカラーで色味に深みを出そうと試みてみました。
■まとめ
アトランジャーはディテールがしっかりとした造形で、パーツの合いも良いので素組みでも充分満足度が得られるかと思います。正直、組み替え遊びメインで考えたら塗装しないほうが遊びやすい気もします(全塗装の作例をしておきながら…)。アトリに関しては個人的な好みもあってプロポーションを弄りましたが、造形自体は全然悪くないです。それと、お顔のタンポ印刷が期待以上に良い出来なので作っていてテンションが上がりました。当時のアトランジャーを知っている人はもちろん、知らない人にも新鮮に感じる要素があるのでお勧めです!
アオシマ ノンスケール プラスチックキット
合体 アトランジャー
製作・文/Blondy51
合体 アトランジャー
●発売元/青島文化教材社●9680円、5月予定●約17.5cm(ア)、約14cm(穂)●プラキット
©AOSHIMA ©HAL-VAL
Blondy51(ブロンディゴーイチ)
メガミデバイス作例でデビュー後、美少女プラモはもちろん、メカもこなすマルチモデラー。